仙台空港には複数の牛タンを食事できる場所があるが、牛タン専門店となると、1階にある「牛たん陣中 冠舌屋」となるらしい。
という適当な記述を見つけ、それでは食べてみようと仙台空港を利用するルートに変更し、食事をしてきました。
牛タンについて
私は肉をよく食べるのですが、牛タン屋の牛タン定食的なものが基本的には嫌いです。なぜなら、たいして高いうえに、火も通しすぎている場合が多く固いし、変なカットの仕方も何もかも気に入ってません。
牛タン屋で牛タンを食べるのは有り得ん!と思っている人だという事を認識した上で読んでいただければと。
なぜ仙台で牛タンなのか
いつも思うのですが、牛肉の特筆すべき産地でない「仙台」において、なぜ牛タンが名物なのか?という事です。
諸説あるようですが、戦後の食糧難の時代に考えられた食べ物のようです。
第二次世界大戦後、仙台にもGHQが進駐した。その際、大量に牛肉を消費する駐留米軍が残したタンとテールを有効に活用するために、1948年(昭和23年)、仙台の焼き鳥店「太助」初代店主・佐野啓四郎が、牛タン焼きの専門店を開業したことが 「仙台牛タン」 の始まりである。佐野は、1930年代に師事していたフランス人シェフより牛タンの旨さを説かれ、自ら研究を重ねていた[3]ことから、タンシチューから着想して、タンを薄い切り身にして塩焼きするという調理法を考案した(米軍の残り物説について仙台牛たん振興会は全面否定しているが、佐野はむしろ公式見解として認めており、自信のある元祖とイメージダウンを嫌う新規参入業者との間で見解の相違が生じている)。
Wikipediaより
いや、これすごく重要なんですが、仙台に行って牛タンを食べたとしてもそれは、地元の名物のモノを食べているわけではないという事なんですよね。
その土地で育成された「仙台牛」のようなものがあって、それを食べるわけでなく、あくまで過去発祥のもので、今はそれにのって商売しています。という全く異なる「名物」になるわけです。
ちなみに仙台で食べられている牛タンのほどんどは輸入品のはずです。という事で、実は東京でも大阪でも博多でも、どこでも「牛タン」が食べられるお店に行けば、近しい味で食べることが出来るはずです。
それでも名物であれば食しておくのが肉好き
それでも、その土地の名物という事であれば食べておくのが重要です。今回は仙台空港の1階にある「牛たん陣中 冠舌屋」にて食事してきました。
オープンなお店で非常に入りやすい
お店はほぼカウンター席での営業です。複数人でもカウンターに通されていましたので、大人数での利用の際には注意が必要です。
メニューは牛タンがほぼ全て、牛タン専門店として頑張っている
- 麹つけ込み牛タン塩
- 塩麹熟成 子牛の牛タン塩
- 塩麹熟成 丸ごと牛タン塩
- 塩麹熟成特選・極上牛タン塩
- 塩麹熟成霜降り牛タン塩
- 塩麹熟成霜降り牛タンみそ
メニューを見てもらうとわかりますが、「麹」を売りにしたメニューにしているようです。謎なんですよね、麹って。どちらの方向に転ぶかわからないので、迷ったときは一番高いものの精神に立ち返り、塩麹熟成特選・極上牛タン塩を食べることにしました。
提供時間は結構かかります
オーダーを受けてから焼いているようで、オーダーから提供までの時間は少々時間を要しておりました。飛行機の時間や、仙台駅への電車の時間を気にされる方は気を付けたほうが良いかもしれないです。
↑塩麹熟成特選・極上牛タン塩
ここにご飯とスープが付きます。個人的にはやはり牛タンやで出てくる牛タンってそれほどでもないな。という思いが強くなりました。
誤解なきようにつたておくと、「おいしい」です。それは間違いないです。ただ、この牛タンに3,000円を超える料金を出すなら、もっとおいしい牛タン、牛タン料理はあるかな?と思ってしまう感じです。
牛タンでお勧めしたいのは「弁当」は良いと思います。
牛タンは冷めても、「すごく固い」という状態に他の部位に比べてなりにくいと感じています。お弁当だと脂の多さ、固すぎない特性、味付けの容易さなど含めて良い感じになるから不思議です。「牛たん陣中 冠舌屋」では店頭でのお弁当販売もしていました。
今回は利用しませんでしたが、次回は弁当チャレンジをしてみたいと思います。
まとめ
- 想像をはるかに凌駕する牛タン屋に行ってみたい。
- その土地の名産品が食べられる、「空港」ってやはりいいなと再認識
- 仙台牛タン発祥の店は一度訪れてオリジナルを確認しておきたい。
↓空港でのご飯は楽しみ
↓かなり便利。是非。
↓JALの修行にはやはりJALカードがあったほうがいいのですが・・・