宮崎県の名物料理の一つとなっている「チキン南蛮」
このチキン南蛮には二つの元祖の店があると言われています。
一つ目は、延岡市にある直ちゃん。こちらは生まれたままの姿で甘酢を使った味付けを今に残しています。
二つ目は、宮崎市に本店がある「味のおぐら」。このお店は、今やチキン南蛮に無くてはならない存在である「タルタルソース」をつけた最初のお店と言われています。
宮崎出張した際には、味のおぐらにて元祖タルタルソースのチキン南蛮を食べてみてはいかがでしょうか?
チキン南蛮の始まりは「ロンドン」直ちゃんはそこで働いていた人が出したお店です。
チキン南蛮の原形を考えた店は宮崎県延岡市にあった、洋食屋の「ロンドン」という店だと言われております。
といっても、ロンドンでは当初「まかない飯」として鶏肉のからあげに甘酢をかけたモノであり、チキン南蛮という名前はまだ登場しません。
実はチキン南蛮という名前を生み出したと言われる店は、宮崎県の延岡市に在る「直ちゃん」ともいわれていますが、おぐらに行ってみてわかったのは、おぐらもチキン南蛮という名前を付けたのは自分たちだ!と主張しています。
このチキン南蛮の元祖を巡る戦いは、開発元のロンドンが無いことをいいことにこの2店舗により熾烈を極める戦いが、いまも続いています。
元祖論争は、2009年7月8日に行われ、なんと2店の関係者も呼んだ「チキン南蛮発祥のまち宣言シンポジウム」でも決着がつかなかったようですので、もう未来永劫結論が出ないのだと思います。
個人で2店舗共に食べ歩いて自分なりの答えを出すしかない状況です。
タルタルソースを使ったチキン南蛮は「味のおぐら」が開発したもの。
この元祖を巡る戦い、個人的には延岡市の直ちゃんがチキン南蛮と言う名前を含めて最初なのでは?とも思っていますが、
味のおぐらもチキン南蛮の歴史に名を残す店であることは間違いありません。
なぜなら、チキン南蛮にタルタルソースをかけて提供したのは「おぐら」が最初だからです。
このタルタルソースをかけるチキン南蛮はその後、大手弁当チェーンのチキン南蛮でも採用され日本国中に広まり、
チキン南蛮と言えばタルタルソースがついているもの。
という認識を作り上げました。
この功績は何にも代えがたく、まさにチキン南蛮を完成させたと言っても過言ではありません。
ということで、宮崎市に出張したら「おぐら」にチキン南蛮を食べに行き、タルタルソースをかけた元祖のチキン南蛮を楽しむしかありません。
おぐら本店に食べに行ったが、タルタルソースをかけ始めたのは延岡にだしたお店。
雰囲気重視で楽しみたいので、私は宮崎市にある、おぐらの本店にチキン南蛮を食べに行きました。
しかし、おぐらでタルタルソース+チキン南蛮が生まれたのは本店ではなく、延岡に出していたお店のほうだという情報もありますので、実はあまり意味はありません。
雰囲気重視です。
本店は、狭い路地にてひっそりとえいぎょうしていますが、さすがは人気店お客様はたくさんいて驚きます。
かなり甘めの味付けのタルタルソースはこだわりの味だった。
おぐらにてチキン南蛮を頼むと、ほどなくして元祖タルタルソースを使ったチキン南蛮が登場しました。
どうしても直ちゃんと比較してしまいますが、直ちゃんが箸でたべる定食のようなスタイルでの提供だったのに対して、洋食屋でもあるおぐらはナイフとフォークで食べるスタイルです。
食べてみて気づくのは、タルタルソースがかなり甘めのつくりです。
これは、創業者のこだわりのようで薄い味は印象に残らないが、濃い味はまた食べに行きたくなるという考えから、タルタルソースの味付けもとがらせて甘味を強くしているようです。
もしこの甘味がなかったら、人の印象に残ることなく地方都市の洋食屋のオリジナルメニューで終わってしまっていた可能性もあります。
その考えると、甘さに歴史と重みを感じる味わいです。
チキン南蛮は元々鶏の胸肉を美味しく調理するために考えられた料理ともいえます。そのため、おぐらでは今でも胸肉を使用しているようです。
全国的に普及していく中で、胸肉とくらべると柔らかくそして脂ののりも良い「モモ肉」に切り替えてチキン南蛮を作っている店が多数あります。
そのチキン南蛮と比べてしまうと、どうしても胸肉のパサつきは感じてしまう訳です。
これが元祖の店の難しいところで、生まれたままの姿がそのまま最高に美味しいかと言うとそうではなく、改良を続けている他の店にある分野では、後れを取ることもあるわけです。
しかし、おぐらのチキン南蛮や、他の元祖の店もそういった舌だけの評価ではなく、メニュー誕生秘話と共に楽しむことで、美味しさは指数関数的にあがっていくので(たぶん)そういった楽しみ方をしてみてください。
やはり宮崎出張するならば、食べておきたい一皿であることは間違いないです。