日本各地で広く食べることができるようになった「羽根付き餃子」
この羽根付き餃子を生み出したと言われるお店が、東京都大田区蒲田にある「你好(ニーハオ)」です。
そびえ立つ餃子たちを切り分け、わしわしと食べればそれはもう至福の時間。東京出張にて羽田空港利用や品川駅周辺に宿泊するのであれば、移動も楽な場所にお店はありますので、蒲田で羽根つき餃子発祥の味を堪能してみてはいかがでしょうか?
你好(ニーハオ)本店は蒲田にありますが、你好(ニーハオ)自体は東京に複数店舗あるので利用しやすいはず。
羽根付き餃子を生み出したとされるニーハオ。その本店は大田区の蒲田、駅でいうと京急蒲田駅の近くにあるお店です。
私は元祖・発祥グルメの食べ歩きをしているので、出来たら本店で食べてみたいなと思い、蒲田にわざわざ行ってみて本店にて羽根付き餃子をたべましたが、実は你好(ニーハオ)自体は、蒲田を中心に大田区で複数店舗、荒川区品川区、そして埼玉県の新座市にて営業しているため、本店以外でも良いよという方は、近くの店舗に駆け込んでみるほうが近くて楽だと思います。
你好(ニーハオ)店舗一覧
店名 | 住所 |
---|---|
本店 | 大田区蒲田4-24-14 |
別館 | 大田区蒲田4-25-7 |
大飯店 | 大田区蒲田4-36-8 |
恵馨閣 | 大田区蒲田7-45-1 |
恵盛 | 大田区池上7-4-7 |
志木 | 新座市東北2-37-11 |
大森 | 大田区大森北1-13-11 |
町屋 | 荒川区町屋3-8-21 |
目黒 | 品川区上大崎2-16-4 |
※店のメニューに記載されていた順番
↑本店から歩いて1分の距離にも別館の用意があります。
住所を見てもらうとわかる通り、特に蒲田には多くのお店が出ています。
見事なドミナント戦略。
羽根付き餃子は元々は知人のために作っていた料理からスタート。
超人気店となっている你好、そしてその人気の源となっているのは元祖羽根付き餃子だと思うのですが、誕生秘話を調べてみると意外にも、乾坤一擲の開発メニューではなく、知人にふるまっていた料理の中から生まれたという事がわかりました。
私の作った料理を、お世話になった友人達にもてなしていたところ、中でも一番人気があったのが餃子でした。中国の餃子といえば水餃子です。日本では焼き餃子が人気であることを友人から教えてもらいました。焼き餃子を美しく作るために研究に研究を重ね、この羽根つき餃子にたどり着きました。
この時、多くの友人が店を開いたらどうかと勧めてくれましたが、その時は正直なところ私自身、自信がありませんでした。出典:中国家庭料理你好
店主は、知人にふるまう料理の中で羽根付き餃子を開発したようなのですが、この話は更に読み進めると面白い話へと昇華します。
なんと、今では超人気のメニューである羽根付き餃子を開発したのち、自身の無さから料理学校に通うという順序の逆ぶり。
それで料理の勉強と自信をつけるため、恵比寿にある中国料理学院で1年半勉強し、1983年4月に料理の専門研究科を卒業しました。
そこで勉強したことが大きな自信となり、店を開くことを決意しました。出典:中国家庭料理你好
通常、多くの料理人が店を開いたりその準備の中で、お店のキラーコンテンツを考案するために苦悩していますが、你好では最初に羽根付き餃子があり、その後料理学校に通って、店を開く!という順番です。
世に出るにして出てきたメニューなのかもしれません。
これが元祖羽根付き餃子の姿。その姿は戦場に凛と構える盾に見える。(個人的感想)
せっかく你好で元祖羽根付き餃子を食べることが出来る!と喜び勇み、調子に乗って2皿頼んでみました。
一皿10個の焼き餃子です。
通常の餃子であれば、ただ2枚の更に餃子が乗っているだけですが、羽根付き餃子は違います。二皿並べてみると結構荘厳な雰囲気が醸し出されます。
それにしてもこの羽根付き餃子、提供された瞬間から既視感がすさまじいです。
これは、どこかで、見たことが、ある、、、どこだ??と脳みそをフル回転させていると、一つの答えに行きつきました。
これは、私の好きな漫画キングダムの歩兵の守備技「剛力」に酷似していること判明しました。
出典:キングダム
剛力は騎馬兵に襲われた歩兵たちが、盾を前にしながらただ耐えるという技。並んだ盾たちが、私の中では羽根付き餃子を想起させるのです。
目を細めてみると剛力に見えて、、、くるかも。(あくまでも個人的感想なので怒らないでください)
この羽根の部分は水で溶いた小麦粉(もしくは片栗粉)らしいのですが、きれいなまでに餃子をつなげ一体感を出してくれています。
パリッとした食感が楽しめるのは、提供されてすぐだけなので、出来るだけ急いで食べるのが吉だと思います。
你好(ニーハオ)の餃子の味付けはすこぶるシンプル。醤油と酢、そしてラー油。
你好(ニーハオ) の餃子を食べるために用意されている調味料はシンプル、おそろしくすんプルです。
- 醤油
- 酢
- ラー油
潔い三点セットが卓上に用意されていますので、こちらをお好みで混ぜ合わせて餃子を楽しみましょう。
私の好みはラー油をたっぷり入れたタレで、羽根にも浸透させて一気に食べあげるタイプ。
通常の餃子よりも羽根がある分、タレを大量に吸い込んでくれるので味が濃い食べ物が好きな私にはとても良いです。
蒲田は你好だけではない、羽根付き餃子御三家は全て你好一族が作っている。
実は蒲田には你好だけではなく、羽根付き餃子を含めて餃子の美味しいお店がかたまっています。
多くの人から餃子御三家などとも呼ばれる店があるのですが、調べていく中でそれらは全て你好発のお店だという事がわかりました。
弟妹たちも餃子店を開店した。弟の店が『金春(コンパル)』、妹の店が『歓迎(ホアンヨン)』で、この3店舗が蒲田の餃子御三家と呼ばれる。同じ羽根つきでも、その薄さや食感、あんの味が全然違う。餃子の街、蒲田で御三家の味を食べ比べるのがおすすめだ。
出典:NEWSポスト
金春、歓迎といったお店も你好の店主のご兄弟のお店なのですね、知らなかったです。もし你好に行って満席がつづきまくってどうしよう!?といった場合には他のお店も選択肢としも面白いかもしれませんね。
元祖羽根付き餃子の你好では、凛々しい姿の餃子が印象的でした。元祖・発祥グルメを食べたい方や、東京出張にて羽田空港利用のひとなど幅広く興味を持たれるお店だと思うので、是非利用してみてください。