ゆらゆら。まったり。

出張をより楽しくするための情報サイト。ご当地グルメから元祖・発祥グルメのお店、飛行機のマイル情報から、お得な宿泊予約方法などをお伝えします。

【トゥビンニャ?ターマン?】発音すら危うい奄美の郷土料理はおいしい食べ物だった

奄美大島に仕事で訪れたのであれば、やはり夜は地元のグルメを堪能したいところです。

奄美市内にある繁華街名瀬エリアにて、奄美大島特有の食べ物を食べたいなと探してみたところ、たくさんの店で初めて名前を聞く食べ物たちと出会うことが出来ました。

 

トゥビンニャ?ターマン?聞いたことも無ければもちろん見たこともありません。

せっかく奄美に来ているので、人生初トゥビンニャ&ターマンをきめてきました。

 

f:id:salesconsultant:20191123231117p:plain

 

地元の名物を出してくれる店にいったら、メニューは読めるが内容が想像できない料理ばかりだった。

地元グルメを食べられるであろう店をピックアップし、せっかくの奄美の夜を楽しむために入店してみたのですが、驚いたことにメニュー表は読めるのですが、内容が想像できない名前たちが並んでいました。

 

f:id:salesconsultant:20191123231204p:plain

 

  • トゥビンニャ
  • フルイッキ
  • ターマン
  • ナリガユ

日本語なので読めるのですが、まったく想像がつかない料理たちです。

 

読めても意味がわからない状況は、方言に触れて楽しい状況ともいえるのですが、さすがにオーダーするにあたって困るので、お店の人に聞いてみました。

 

結果、判明したそれぞれの原材料は以下になります。

  • トゥビンニャ ⇒マガキガイ
  • フルイッキ  ⇒にんにく葉と豚肉
  • ターマン   ⇒田芋
  • ナリガユ   ⇒ソテツをつかった粥?

 

だめだ、聞いても良くわからないモノが多数あります。

 

本当は全部食べようと思って頼んだのですが、店の都合上その日用意できないモノもあり、私はトゥビンニャとターマンを食べることが出来ました。

 

最初に伝えておきますが、このトゥビンニャとターマン、非常に美味しかったです。

 

 

恨むならこの形に進化したご先祖様を恨んでくれ。超食べやすい貝のトゥビンニャ。

 

聞きなれない名前の「トゥビンニャ」は、和名ではマガキガイという名前です。

マガキガイ自体は奄美独特の食文化という訳ではなく、房総半島より南にはたくさん生息しているようで、高知県や和歌山県、その他太平洋沿岸では広く食べられています。

 

しかし、トゥビンニャという名前だからこそ、食べたくなる何かがある。

 

形状が食べられるための貝に見えてしまう。悲しきトゥビンニャの性質。

 

私は全世界の生物・植物の進化において、食べられることに特化して進化してしまった王者はバナナだと思うのですが、このトゥビンニャも結構良い勝負をするほどに、食べられることを前提とした姿に進化してしまっています。

 

この貝、塩水でゆでると貝の外に出していた足がそのままの姿で残っており、食べるときにはこの足状の部分をつまんで引っ張ると、中身がつるりと滑り出てきます。

 

f:id:salesconsultant:20191123232908p:plain

↑貝の外に出ている足状の部分に注目。ここをつまんで引っ張ると。。。

 

f:id:salesconsultant:20191123233009p:plain

 ↑身がつるりと出てくる。この形・性質に進化したご先祖様を恨んでくれ。

 

なんという悲劇。もっともっと食べづらい形状・性質に進化していたら、これほどまでに食べるエリアも広がらなかったでしょう。

 

一度食べてみるとわかるのですが、素手でこれほどまでにきれいに身が取れる貝なんて見たこと無いです。悲しき進化の果てにトゥビンニャは生まれていることが解ります。

 

味は、貝そのものなのですが少しえぐみを感じる瞬間は有りました。しかし、しっかりと塩味も効いていて、奄美の焼酎のつまみには最高でした。

 

素朴、素朴すぎる食べ物ターマン。しかし、懐かしさと同時に優しい味は箸が進む。

 

ターマンは、田芋のことらしいです。

田芋を調べると、

 

タイモ(田芋)は、浅い水を張った畑(水田)で栽培されるサトイモ。「ミズイモ(水芋)」とも呼ばれる。

主に日本の南西諸島の各地で栽培されており、地域によって呼び名が異なる。沖縄島では「ターンム」(金武町では「ターム」または「ターマーム」)、与論島では「ターヌウン」、沖永良部島では「ターニウム」、奄美大島では「ターウム」、喜界島では「ウム」などと呼ばれている。

出典:Wikipedia

 

お店の人が言っていた通り、田んぼで取れるサトイモでした。

サトイモと聞くとぬめりを想像する人も多くいるとおもいます。また、情報によると通常の里いもよりも粘り気があると書かれていましたが、私が食べたターマンはホクホクした食感で、癖も無い味、むしろ初めて食べているのになぜか懐かしい、素朴な味わいの芋でした。

 

奄美では、このターマンを栽培している人が減っているようで、なかなか食べることが出来なくなってきたとも言っていましたので、奄美の飲食店で見つけたら食べてみる事をおすすめします。

 

f:id:salesconsultant:20191123233210p:plain

 

すごく優しい味です。噛めば噛むほど甘味が出てきます。この芋、うまいです。

 

こちらも奄美の焼酎にあうつまみとして堪能させてもらいました。

 

奄美のトゥビンニャとターマンを食べたお店は、煮込料理ゆらい処という店。

 

私がトゥビンニャとターマンを食べたお店は、名瀬エリアにある「煮込料理ゆらい処」という店です。

 

f:id:salesconsultant:20191123235225p:plain

 

完全地元仕様の店にお邪魔させてもらったのですが、たまたま他のお客様もいなかったことから、奄美の料理についていろいろと教えてもらう事が出来て楽しかったです。

 

トゥビンニャ・ターマンも美味しく、調子に乗って他の料理も多数食べました。

 

f:id:salesconsultant:20191123233126p:plain

↑焼いたシビ

f:id:salesconsultant:20191123235549p:plain

↑とんこつ 煮てないタイプで豚足に近かった。

 

f:id:salesconsultant:20191123235639p:plain

↑油ソーメン 汁があるタイプでこれがすごくおいしかった。お腹一杯なのに全部食べてしまった。

 

奄美の郷土料理が多数あり、そして値段的にも安いお店で非常に満足度高かったです。

奄美出張の際の店選びの候補に入れても楽しいと思います。

 

見たことない聞いたことない食べ物が食べられるのも出張の楽しみであることを再確認しました。

\ Follow me!! /