ロシア連邦に有る都市イルクーツクには、毎年世界各国から近隣に有る「バイカル湖」に行くために訪れます。
イルクーツクは人口約60万人という大都市ではあるのですが、行ってみると都会というよりは、古い街並みを保存していることも有り、歴史ある田舎。という表現のほうがぴったり合います。
折角ロシアに来ているのであれば、ロシア料理をしこたま食べたい。と通常思うはずなのですが、さすがに毎日ロシア料理食べていると飽きても来ます。そんなときステーキは万国共通食べることのできる料理ですので非常に便利です。
イルクーツクにてトリップアドバイザー上一番評価の良かった「Asador」というお店にて、ステーキを食べてきたのでご紹介いたします。
評価が二分されているロシアの牛肉。個人的にはステーキで美味しいお店にまだ出会えていない。
過去ロシアは牛肉が美味しくない国として有名だったようです。
肉牛よりも乳製品を作るための乳牛の飼育が活発であり、あまり牛肉をステーキで美味しく食べるという文化が育っていない気がします。
ロシアの代表的な料理の一つビーフストロガノフは牛肉を使用しますが、細かくカットされ、味付けも濃いソースでからめているため、肉自体が美味しくなくても料理としておいしく食べることが出来ます。
こういった、料理が誕生し根付いたということは、逆説的に昔から牛肉が固くて、臭くてボソボソしていて塊で食べづらかった裏返しかもしれません。
↑ウラジオストクで食べたビーフストロガノフ。う、う、うまかった。
↑イルクーツクで食べたビーフストロガノフ。これも肉をうまく調理しており美味しかった。
最近では、ロシアの牛肉が美味しくなってきた!という情報も出てきています。
世界一と書いてあるサイトもありました。また、他のサイトでも首都モスクワではおいしいステーキを食べることのできるお店が増えてきているという情報も見つけることができました。
もっというと、輸入に頼ってきたロシアの牛肉事情ですが、日本に対しての輸出も検討している企業も有り、ロシア国内での生産も活発になってきているようです。
このようにまずい、うまいと評価が二分しているロシアの牛肉ですが、ステーキで食べたら果たして美味しいのでしょうか?
訪れた国ではかならずステーキや焼肉を食べている経験からいうと、
ロシアでステーキを食べておいしかった経験はまだありません。(個人的感想です)
イルクーツクでステーキを食べたい場合も心してかかったほうが良いと思います。
トリップアドバイザーで評価が一番良かった「Asador」にてイルクーツクのステーキレベルを確かめる。
イルクーツクのレストラン情報は、地球の歩き方にも情報は少なかったので、世界最大級の口コミサイトトリップアドバイザーの評価で行くお店をきめました。
イルクーツク・ステーキで評価が良かった「Asador」にステーキをたべにいっております。
気軽にステーキを食べるというお店というよりは、高級店だったのですが折角イルクーツクでステーキ調査をするのであれば、高いほうが良いだろと利用を決めました。
店員はもちろん日本語対応は全くできません。私は英語もロシア語も全然ダメなのですが、それでも肉を選べばステーキにありつける、シンプルな業態のステーキ屋というお店は世界各国それで全く問題ありませんので、非常にありがたいです。
頼んだのはAsadorステーキとお店の名前を冠している代表的だと思われるメニュー。焼き具合を聞かれたので、「medium」と英語で答えたら大丈夫でした。
Asadorステーキは固かった。そしてあまりおいしくなかった。
期待しながら待つこと約20分ほど。ステーキが焼き上がり提供されます。
見た目は非常に美味しそう。よだれを垂らしながらナイフとフォークを入れると、
か、か、かたい。とても固いです。
焼加減もミディアムといいながら、結構火をいれており体感としてはウェルダンじゃないかなコレ?と感じます。
別に柔らかい肉が好き!という訳でもないので、固くてもおいしければよいですが、残念なことにこの日食べたステーキの肉は、うまみを感じることが無かったです。
バサバサの肉を塩をつけてかみしめる。そんなステーキとなってしまいました。
一度の食事でその店の評価を決めることはできませんが、といってもリピートするかどうかは一度の食事での評価です。
もし、またイルクーツクに遊びに行ってこのお店のステーキを食べるかというと食べないと思います。
モスクワではステーキレベルが上がっているのかもしれませんが、イルクーツクではそのレベル上昇の機運を体験できなかったのは残念です。
イルクーツクでご飯を食べるなら、飽きていてもロシア料理のほうが良いと思います!
↑ウォッカをガブガブ飲みながらステーキを食べる。という体験は良かったです。
ステーキ以外のメニューはおいしかったのでロシア料理が美味しいのは間違いない。
食なので個人の好みは有ると思いますが、私はロシアの料理は日本人の口に合う味付けで「美味しい」といつも思います。
この「Asador」でもサラダやスープ、そしてデザートは非常に美味しかったです。
↑なぜか美味しいロシアのサラダ。ドレッシングなのか野菜なのかは不明。
↑デザート、コーヒー・紅茶はロシアのどこで食べても美味しい気がしています。
よほど肉の食べ歩きをしたいんだ!という人以外には、ロシアのステーキは難易度が高いです。
旅行中の貴重な一食を費やすには少しだけ残念でしたのでご注意ください。
イルクーツクでは他のレストランでおいしくロシア料理やバイカル湖の固有種オームリを食べることもできました。ステーキを食べなければ死んでしまう。というタイミング以外はロシア料理を食べ歩くほうが無難かもしれません。