出張の楽しみといえば、赴いた地域でしか食べられない食材を食べることという人も多いと思います。
伊勢神宮で有名な三重県伊勢市の隠れた珍味といえば「さめのたれ」
サメを食べるエリアは日本各地に少なからずありますが、「さめのたれ」のような食べ方は特殊です。
伊勢周辺に行ったのであれば確実に食べておきたい食材となります。
「さめのたれ」は神様にも捧げられていた由緒ある食べ物。
伊勢市には伊勢神宮があり、昔から神様に備える神饌(しんせん)となっていたようです。
全国的にはサメを食べるのは珍しく、鮫の干物が伊勢神宮に神饌(しんせん)として供えられることから、この地方に広まったのではないかと伝えられています。
出典:さめのたれ 豆知識
さめのたれは、捌いたサメを良く洗い干す。という至ってシンプルな工程で完成。
味付けは、塩味と味醂干しの二つがありますが、歴史が古いのは塩味。
味醂干しは大正時代に生まれたと言われており、比較的新しい味付けとなっています。
折角食べるのであれば、塩味をまずは食べて歴史を感じ、そして味醂干しをたべて人類の英知を堪能したいところです。
サメの種類は基本的に決まっていない。取れたサメにて「さめのたれ」を作る。
特に〇〇サメを使う!という決まりはないようで、地元の漁港で取れたサメを複数種類用いてさめのたれを作る様です。
さめのたれに使うサメは地元でイラギと呼ばれるアオザメ、山椒魚のようなドチザメ、尾が長いヨシキリザメ、、金槌のような頭のシュモクザメなどがあります。
出典:さめのたれ 豆知識
出来たらシュモクザメ食べてみたいなとおもっていたので、さめのたれをオーダーするたびにシュモクザメであることを祈っておきたいと思います。
居酒屋・小料理屋・焼鳥屋、多くのお店で食べることが出来る「さめのたれ」は伊勢では一般的な食べ物。
一般的に食べなれない食材なので、一体どこで食べることが出来るのか?と王莽かもしれませんが、伊勢にてさめのたれを食べるのは簡単です。
大体どのお店に入ってもメニューに載っていたりします。
経験則で恐縮ですが、居酒屋・小料理屋などでもはかなりの高確率で食べることが出来ます。
この「どこでもたべられる」というのは地方の名物料理を食べる際に本当にありがたく、気軽に体験できるので食べ逃すことがありません。
↑伊勢市駅近くの小料理屋で食べた「さめのたれ」
伊勢では私たちが思っている以上に一般的な食べ物となっています。
残念ながら用意されていないお店としては、焼肉屋やラーメン屋などの専門店的な飲食店にはおいてないことが多いです。
専門店で食べられる可能性が高いのは「焼鳥屋」
専門店でも食べることのできる可能性が高いのは焼鳥屋になります。焼鳥屋さんでは基本的にさめのたれを置いているお店が多いと感じています。
↑伊勢市駅近くの焼鳥屋で食べた「さめのたれ」
三重県は牛だけでは無く、鶏肉も美味しい県ですので伊勢にいったときに焼き鳥を食べるのは「有り」な選択です。
気軽に鳥肉を食べることのできる焼鳥屋は伊勢グルメ堪能にも非常に重宝するのですが、そこにもさめのたれが置いてあるのはとてもありがたいです、是非食べてみてください。
さめのたれの味わいは癖なく噛み応えがある。レアケースでアンモニアの臭いがするたれがあるので少しだけ注意。
気になるさめのたれの味ですが、調味料にて漬けられているので基本的にはしっかりとした味がついています。
店によってはレモンを絞ったり、マヨネーズを付けて食べたりとバリエーションは様々です。
食感はギュッと身が詰まったひもの。という感じでして、非常に噛み応えがある食べ物だと思います。
サメ自体が味が淡白なので、さめのたれも淡白な味わいです。
注意点としては、作りが悪いさめのたれだと、アンモニアが生成されてしまっていて、かなりアンモニア臭いたれもあります。
伊勢では臭いさめのたれに当たったことは無いですが、名古屋の居酒屋で食べたさめのたれは強烈なアンモニアの臭いがしました。身体に確実に良くなさそうだったので、食べるのをやめましたが、万が一はじめてのさめのたれがこういった味がしたら不幸です。
本物のさめのたれは美味しい食品であることをPRしておきます。
決して「うまい!!!」という食材ではないですが、やはり一度は名物的なものは食べておきたいはず。さめのたれは非常に場所も値段もたべやすい名物なので是非伊勢でtべ手見てください。