オーストラリアのお土産候補筆頭と言えば「ベジマイト」です。
このベジマイト、食べた90%以上の人々の第一声が「まずい」という極めて珍しい食材です。
オーストラリアの国民食と言っても過言ではないベジマイトをお土産として購入し、皆に嫌われましょう!
ベジマイトはオーストラリアの歴史も語れるすごいお土産。
オーストラリア人の国民食ともいわれているベジマイト。うけ狙いキワモノのお土産では決してありません。
ベジマイト誕生のストーリーを知れば、その由来がオーストラリアという国の成り立ちにも関連するであろう歴史を感じることが出来る商品なのです。
第一次世界大戦の影響でイギリスからのマーマイトの輸入が途絶えていた1923年に、フレッド・ウォーカー(英語版)の経営する企業の食品技術者であったシリル・パーシー・キャリスター(英語版)によって開発された。
出典:Wikipedia
先住民であるアボリジニではなく、オーストラリアに移り住んだ人は、歴史的にイギリスに地縁を持っている人が多数います。
戦争の影響でこれまたイギリスが生んだ驚きの食べ物「マーマイト」を輸入することが出来なくなり、しかし、どうしても食べたいオーストラリアでは、このマーマイトを自国で生産することにします。
その時に生まれたのがベジマイトです。
ベジマイトの見た目はなんだかおいしそう。見た目は。
このベジマイトですが、ビンを開封しベジマイトそのものを見てみると、黒光りしたクリーム状の見た目が何だが甘い食べ物を想起させ非常に美味しそうに見えます。(重要なポイントは臭いを嗅いでしまってはなりません)
見た目は非常においしいそう!という第一印象を多くの方が持つはずです。
↑黒光りしているベジマイトはなんだかとても美味しそう。
見た目に騙されたあなたはきっとかなりの高確率で香りを楽しんでみようと、鼻を近づけて軽く臭いを嗅いでみるはずです。
そして更なる高確率できっとこう思うはずです。「臭い」と。
見た目の甘そうな雰囲気は一切ない、強烈な発行臭が鼻腔を刺激します。ベジマイトは見た目は美味しそうですが、臭いを嗅いだ時点でそのポテンシャルに驚愕する商品となっています。
更に、ベジマイトを食べてみようと触れてみてわかるはずです。「硬い」と。
ベジマイトは見た目とは裏腹に非常に硬い食品です。クリームのような外見に騙されますが、「えっこんなに硬いんだ」と驚く硬さが待っているはずです。
ベジマイトの味は、塩味と苦みのコラボレーション。しかし、食べなれてくるとたまらなくなってくるのは、他の発酵食品と同じです。癖になる。
このベジマイト私はパンにバターを塗ってベジマイトを大量に塗りたくり焼いてたべてみましたが、なかなかどうして癖のある味です。
一口目、「うっ」塩味が濃い!それと旨味?が同時に口の中に広がり、そしてそのまま食べたときに感じた苦みは少し影が無くなっていました。
二口目、「もしかしたら、、、」一口目よりも慣れたのでしょうか?インパクトが無くなり、ベジマイトとパンのコラボレーションを楽しむ余裕すら出てきました。しかしそれにしても塩味がきついです。
三口目、「うまいかもしれない!」もともと発酵食品や癖のある食べ物が大好きなので、既にベジマイトになれることが出来ました。というより既においしいです。円分だけ気をつければ食べたい食品!
納豆もくさやもピータンも、サメも鮒ずしもなにもかも最初の一口目はきびしいか?と感じますが、食べ進めれば全く問題が無くなるのは人間のすごいところです。
お土産として渡したら「最低3回はたべてみてくれ、それでもまずかったら捨ててくれ」と言うようにしましょう。
ベジマイトはいたるところで購入できますのでオーストラリア土産として非常にありがたい。
このベジマイト、オーストラリアであればいたるところで購入できますので、思いついた時に購入できるので便利です。
お土産購入の最後の砦「空港」でも大量のベジマイトが多くのお店で販売されていますので、最後の最後まで購入のチャンスがあります。
画像は全てシドニー空港ですが、どのお土産ショップにもベジマイトが販売されていました。
おそろしいですね、この人気。きっとオーストラリアの人が海外旅行の際にも持っていきたいから購入するか、私のようにハマってしまった人が買って帰るのでしょう。
ベジマイトをお土産として渡した人たちの反応。
オーストラリア旅行から数か月経ちベジマイトをお土産として渡した人たちに改めて感想を聞いて回ってみました。
① まずい。
⇒1回食べてまずくてそのままになっているようです。
② 捨てた。
⇒臭いを嗅いで無理と判断し、捨てたようです。
③ 人にあげた。
⇒変なものが好きな友人にあげたと言われました。お土産をあげるのはどうなのでしょうか涙
④ お土産センスを疑った。
⇒律儀に3回食べてみてくれたようですが、口に合わなかったようです。お土産センスをうたがっていると言われました。
聞く人聞く人すべてがあまりよくない反応です。ベジマイトをお土産購入するときには、センスを疑われますし、なにより喜ばれないのでかなり注意してください。
私とベジマイトの初めての出会いは小学生の時でした。まずい!と思っていましたが、大人になってもまずい!と感じたので味覚ってそこまで変わりませんね。でも3回食べたら本当に私は好きになったので、次回以降もオーストラリアのお土産はベジマイトで統一したいと思います。