沖縄県に出張したのであれば食べたい食材の一つに「アグー豚」があると思います。このアグー豚、最近では名前だけが先行しあぐー豚と他の豚の掛け合わせで生まれている豚さんもアグー豚として販売されています。
沖縄で食べるのであれば源流に近いアグー豚を食べたいと思い立ち、名護にある純血アグー豚を取り扱っている「おBAR」にて純血アグー豚を食べてきました。
アグー豚と名前が付いていても、アグー豚率低いかも。
本当のアグー豚を食べたいな?と思い立ったのは、沖縄に来るたびに感じる感覚「アグー豚の取扱店増えてない?」という疑問からでした。
昔はアグー豚を取り扱っている店自体が貴重でしたが、最近ではどの店でもアグー豚具ブランドを前面に出してきます。
調べてみると、アグー豚という呼び名の基準は結構ゆるく多くの豚肉がアグー豚に該当する状況となっていました。
食用豚肉としてひらがなで表記される「あぐー」は沖縄県農業協同組合の登録商標で、琉球在来豚「アグー」の血を50パーセント以上有する豚肉と定められている。このため、上記の定義を満たした豚肉であってもJAと商標使用許諾契約を締結していない事業者は「あぐー」はもちろん「アグー」「AGU」などの名称も使用することはできない。しかし実際には「あぐー」として流通している「アグーブランド豚」よりもアグーの血の濃い交配豚やアグー同士の交配による純血アグーの肉を生産する農家は存在しており、「あぐー」というブランドのあり方について疑問を呈する声もある。
出典:Wikipedia
気になったのは、アグーブランド豚よりもアグーの血の濃い交配豚やアグー同士の交配による純血アグーの肉を生産する農家は存在し。
の部分。
なにそれ、そんな豚さんがいるんですか?超食べたい。
調べた結果、名護市がアグーの里宣言をしており、そしてその名護で育てられた豚に黒琉豚アグーという純血種に近いアグー豚があるという事だったので、食べてきました。
名前はふざけているけど実力派だった。名護のおBARは純血アグー豚を美味しく食べられるお店。
黒琉豚を食べに行ったのは、名護市にある「おBAR」というお店です。名前が、名前が少し、少しだけふざけているのか?方言なのか分かりませんが、特徴的な名前です。
このお店。名前で判断したら痛い目にあいます。黒琉豚も勿論美味しかったのですが、その他のメニュー含めて非常に美味でした。
確実に名前で損していると思います。
おBARで食べるべきは、なんといっても黒琉豚
おBARで食事してみて、確実に食べておいたほうが良いなというメニューが2つありました。
まず、一つ目はなんとっても黒琉豚です。
おBARでは、しゃぶしゃぶとセイロ蒸しの二つから選ぶことが出来ます。
私はしゃぶしゃぶを食べた後にセイロ蒸しを食べるつもりでオーダーしました。
人気ブランド豚あぐーとは沖縄在来黒豚の血を50%以上受け継ぐ豚のことで、そのほとんどは西洋豚の雌と交配させたもの。在来黒豚同士を掛け合わせた「純血アグー」は非常に貴重です。当店が提供するのは純血アグーの一つである「黒琉豚」。黒琉豚を味わえるレストランは沖縄に数店舗しかなく、当店より南(那覇方面)にはありません。また、しゃぶしゃぶとセイロ蒸しが堪能できるのは唯一当店だけです。
お肉は店内でカットしています。
なんと、純血アグーの一つである黒琉豚は名護より南だと食べることが出来ない?そうですので、やはり那覇から離れて名護まできて正解だったのかもしれません。
しゃぶしゃぶの肉はロースとバラの2種類盛られてきますので、食べ比べてみましょう。
一口食べてみると、美味しい豚の特徴だと私が勝手に思っている点がガツンと脳を揺らしました。
それは、甘味。美味しい豚って脂があまくて、それでいてくどくないからずっと食べられるんですよね。
この黒琉豚も非常に脂があまくておいしい豚でした。もはや数値比較など出来ないので思い出の中で比較するしかないのですが、昔食べた鹿児島の黒豚やアグー豚もこんな味だった気がする。
と食べた瞬間に思いました。甘味で昔の豚を思い出します。
これは!セイロ蒸しも食べねば!と追加したのですが、
なぜかしゃぶしゃぶの肉が追加でオーダーが通ってしまったので、、、
しゃぶしゃぶを更に食べ進めました。セイロ蒸しは次回の楽しみにしておきたいと思います。
おBARでは、この黒琉豚を食べるだけでも良いですが、更におすすめのメニューも在ります。
おBARのテビチがとにかくおいしかった。
全然、黒琉豚も関係ないと思いますが、なんとなく頼んだテビチがとにかくおいしかったです。
柔らかくとろとろに煮込まれており、脂は感じるがくどくなく、味付けも良い。無心で食べていたらいつのまにか無くなっているテビチでした。
お腹に余裕がある人は、黒琉豚のしゃぶしゃぶ・セイロ蒸しと共に、このテビチも食べてみてください。
沖縄にてアグー豚を食べたが、「ん?別にうまくないぞ?」「む、む、むしろこの値段だと高い、まずいだな」と思った人もいるはずです。そんな時は少し足を延ばして那覇を離れ、名護までくれば純血アグー豚を楽しむことが出来ることが解りました。
是非名前ではなく味で判断できるようになりたいものです。