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【一度で2個味わえる】長崎ちゃんぽんと皿うどんが生まれたお店「四海楼」で制覇しよう

長崎県長崎市は歴史ある町。その歴史の中で多くの名物グルメが誕生しており、出張食べ歩きをするには非常に楽しい県の一つです。

全国的な知名度を得ているご当地グルメも複数有りますが、その中でも

  • 長崎ちゃんぽん
  • 皿うどん 

 の二つの人気メニューが同じ店から誕生したのはご存知でしょうか?

長崎市に在る「四海楼(しかいろう)」では人気メニューたちの原形をいまでも楽しむことが出来ます。

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真価の系統はちゃんぽん⇒皿うどんの順番。どちらも長崎生まれのご当地グルメ。

 

 長崎県を訪れたのであれば、確実に食べたいグルメの中に

 

  • 長崎ちゃんぽん
  • 皿うどん

 

を盛り込んでいる人も多くいると思います。実はこの二つの人気メニューは、同じお店から誕生しており、そしてさらにいうと

 

長崎ちゃんぽん誕生 ⇒ ちゃんぽん汁無し版として皿うどん誕生

 

と元は同じメニューからの派生商品です。

 

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この事実は、メニュー考案のお店「四海楼」の看板にも書かれているので、たぶん事実なのだと思います。

 

福建省出身である創業者の陳平順は、中国人留学生や華僑同胞のために「ちゃんぽん」を考案しました。当時の長崎華僑が交わしていた挨拶言語「シャポン(ご飯を食べるという意味の福建語)」から「ちゃんぽん」と呼ばれるようになりました。その後、ちゃんぽんのスープがないバリエーションとして「皿うどん」を考案しました。

出典:四海楼 

 

後述しますが、皿うどん自体が私たちが現在認知している姿とは大きく異なり、麺が揚げられていません。ちゃんぽんと同様の麺を使っていますので、その実物を見た後だとこの説明でも合点がつきます。

 

四海楼で入手した情報を更に読み進めると、皿うどんの変化についても言及されています。

 

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「皿うどん」は、四海楼初代、陳平順がちゃんぽんのバリエーションとして創ったもので、ちゃんぽん麺を強火で焼き、少なめのスープを加え残らず麺にしみ込ませた料理です。うどん状のものを皿に出したことから皿うどんと名付けられました。一方「炒麺」は、皿うどんを簡便に作れるようにと極細の揚げ麺にあんかけをしたものなので、皿うどんから派生した料理です。いつの間にかこの炒麺も皿うどんと呼ばれるようになり、今日に至っています。 

出典:四海楼メニュー

 

まとめると、

 

ちゃんぽん⇒皿うどん⇒炒麺(私たちが知っている皿うどん)

 

という流れでメニューによって内容が変化していったのですね。

実際に四海楼に足を運んでみるまでは、私の頭の中にあるちゃんぽんと皿うどんは別のモノすぎて、まさかルーツをたどると同じ場所に行きつくとは知りませんでした。

 

という事で事前情報をしっかりと頭に入れた上で、四海楼のちゃんぽん、及び皿うどんを食べることとしました。情報が増えれば増えるほど、美味しいモノは更においしくなる(たぶん)

 

 

四海楼の元祖・皿うどんは凶暴なスープに絡まった味が濃い私好みの皿うどんだった。

 

麺を上げていないタイプの皿うどんは、たぶん初めて食べたのですが、これはとにかく味が濃くておいしかった!!

 

イメージするには、まずちゃんぽんを想像してください。

そのちゃんぽんを火にかけて煮詰めてください。

スープが濃縮され味が濃くなります。一部の麺が「焼かれた状態になります」

ここでストップ。

 

これです、四海楼の皿うどんをイメージする流れは上記の通りです。

 

煮詰められたような濃厚のスープはとろみがあり麺に絡みつきます。脂・塩は好物な私には非常に良い塩梅。

 

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大量の野菜が麺におおいかぶさっていますが、この量も尋常ではない。多くの野菜を一度に取ることが出来る料理だと思います。

 

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実は麺を揚げたタイプの皿うどんは、たいしてうまくないと思っていて、好んで食べません。しかし、この四海楼の皿うどんは味は濃いし、食べやすいし、なにより美味しいし、一気に気に入ってしまいました。

 

蓋つきちゃんぽんは大正~昭和時代に活躍した出前用の器を復刻させたモノ。小盛りとは思えないボリューム。

 

皿うどんでお腹が一杯になり、心が折れかけましたが元祖ちゃんぽんも食べたい気持ちはやはり強く、つづいてちゃんぽんも頼むこととしました。

 

しかし、さすがに皿うどんのボリュームを見ると四海楼のボリューム感がだいたい推定できるため、一般的なちゃんぽんでは食べきれないと判断。

 

小盛とかかれていた「蓋付きちゃんぽん」を頼むこととしました。

 

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これが、大正解でした。

 

小盛といえど四海楼のボリューム感では、これは他の店の一人前ありそうな量でして、この小盛であっても、私のお腹ははちきれそうになりました。 

 

料理が運ばれてくると、ちゃんぽんを頼んだのにどんぶりを食べるような気分になるから、脳が混乱します。

 

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蓋を開けると熱々のちゃんぽんが私を出迎えてくれました。元々大正~昭和時代に出前用の器として活躍していた丼を復刻したものだそうで、蓋があることにより熱が逃げないのはこの器の真骨頂ですね。 

 

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 一口ちゃんぽんをたべてみると、

 

や、やさしい。 ⇐ よく言うと

 

味にパンチが無い ⇐ 悪く言うと

 

という味わいです。先ほど食べた皿うどんが凶暴な悪魔のような味の濃さだったのに対して、このちゃんぽんの味わいは慈愛に満ち溢れた聖母のような味わいです。

 

一口目たべて味がうすい!と思ったわけですが、食べ進めると総合点として味の濃さは良かったのかも。という気持ちになってきました。不思議です。

 

ただ、今では多くの店で食べることができる「ちゃんぽん」というメニュー。私たちの中には知らないうちに、これぞちゃんぽん。と認識している味の形があります。

 

この四海楼のちゃんぽんは、そこからは少し外れた場所にある味わいですので、おいしいかどうかではなく、これはちゃんぽんとして有りか無しなのか?という議論が巻き起こる気がします。

 

面白いですよね、元祖のお店で食べたのに、それがちゃんぽんなのかどうか?と反対に議論されるわけですから。元祖・発祥グルメを食べ歩いていると、良くある現象で、元祖ゆえにうまれたままの姿」を守っていると、模倣した店たちの中での共通項が一般認知を勝ち取っていて、元祖の店が少し変わった味わいに感じてしまう現象です。

 

四海楼のちゃんぽんも、同様のケースが起こっているように思います。

 

味が濃いのが好きなら皿うどん、やさしさを求めるならちゃんぽん。をおすすめします。

 

一般的には二つのメニューを食べ比べないと思うので、一つしかオーダーしない人用にどちらがおすすめかをきめたいと思います。

 

これは、もう味の濃さで決めてください。

 

味が濃いモノが好きなら ⇒ 皿うどん

優しい味を求めるなら  ⇒ ちゃんぽん

 

となります。長崎市内の他のお店では、かなり濃厚なスープのちゃんぽんを提供し、人気店になっている店が多数あります。そこで既にちゃんぽんを食べているのであれば、やさしさを求めても良いですし、

 

ちゃんぽん系を食べる予定は、この四海楼だけ!という人であれば、少しイレギュラーになりますが、皿うどんでちゃんぽん気分を味わっても面白いです。煮詰めているだけで、具や味の構成はそれほど大きな違いは無いはず(たぶん)ですので、皿うどんをたべたらちゃんぽんも食べたと言っても過言ではないと勝手に判断しました。

 

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間違っても二つ同時に食べると、かなり厳しい状況になるので気をつけてください。 

 

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