目立たない県庁所在地である「津」に日本で一番目立つ餃子があるのはご存知ですか?
三重県津市の名物グルメである「津ぎょうざ」は日本最大級の大きさを誇る餃子であり、誕生秘話もおもしろい地元グルメといえます。
とにかくでかいぞ「津ぎょうざ」認定されるには直系15cm以上のサイズが必要。
津ぎょうざを見た皆さんは必ずここのなかで呟くと思います。「でかい」と。
それもそのはず、この津ぎょうざには大きさについての条件も決まっています。
- 直径15cmの皮を使用
- 揚げ餃子であること
上記の二つを兼ね備える必要があるのですが、
なんと餃子をつつむ皮は大きさが直径15cm無いといけないようです。
15cmと聞いてもなんだかピンと来ないかもしれませんが、身近にある代表的な15cmのモノといえば1,000円札があげあられます。
日本円はお札によってサイズが微妙に異なっているのですが、1000円札の横幅はぴったり15cm
津ぎょうざは1,000円札の横幅をもつ皮にくるまれ、そして揚げられた餃子ということで、サイズのでかさは認識できたのではないでしょうか?
ただし、実際に提供される津ぎょうざは、揚げてありますのでサイズは縮んですこーーし小さくなっています。
実物をみて「1000円札サイズないじゃないか!」と怒らないでください。
津ぎょうざの誕生は1985年頃、ご当地グルメとして売り出されたのは2008年以降となります。
元々この津ぎょうざは市町村合併前の旧津市にて、学校給食のメニューとして誕生しました。
「津ぎょうざ」とは、直系15cmの大きな皮で具を包み、油で揚げてある大きな揚げ餃子です。市町村合併前の津市の教育委員会の栄養士がレシピを考案し、1985年ごろから現在においても学校給食で提供され、子供たちに大人気の一品です。
出典:津ぎょうざ協会
給食という特殊性から配膳の効率なども考えて、大きな一つの餃子として提供したともいわれています。
ということで津ぎょうざ誕生は1985年ごろ。これ以降に義務教育課程に進んだであろう津出身の年齢の方とは「津ぎょうざ」話題で盛り上がれることは確定ですね。
学校給食の一メニューであった津ぎょうざですが、2008年に転機が訪れます。
名前はシンプルですが、380年以上の歴史を持つ「津まつり」において、津ぎょうざをメニュー化したところ人気を博し、それから多くのお店で提供されるようになり、いまでは津の地元グルメの一角を担う存在となりました。
ということで、三重県津市に出張したら確実に「津ぎょうざ」は食べておきたい出張飯となります。
津ぎょうざの難しさ。味の定義は無いので店ごとに大きく味が異なる。だがそれが面白い。
実際に津ぎょうざを何度か食べてみての感想としては、「味が皆違う」です。
これは、津ぎょうざの定義が大きさと調理方法だけになっていることが要因なのですが、味が店ごとに全く違うのです。
ある店ではかなり異国情緒香る味付けをしていたり、ある店ではかなりシンプルに具の味も薄めに設定していたりと、同じ名前の「津ぎょうざ」というメニューでありながら、まったく違う食べもののような顔を見せてきます。
だが逆にソコが楽しい。
何度食べても新しい発見を出来るのが楽しいはずです。
津市内であればたくさんのお店で食べることが出来ます。
津に出張行くから、絶対津ぎょうざたべるぞ!と意気込んでいる方達、安心してください、津ぎょうざは津市内であれば幅広いお店で食べることが出来ます。
一応認定店があり、それは津ぎょうざ協会の公式HPにて確認することができます。
ただし、ここに掲載されていないお店でも野良津ぎょうざなのかは分かりませんが、メニュー化している店は多数ありますので、食事のついでにメニューを確認してみるとひょっこり出会うことが出来ると思います。
是非、津出張の際には狙って食べてみてください。