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【チキン南蛮業界の陰と陽】元祖チキン南蛮は宮崎県延岡市の「直ちゃん」でたべられる。

宮崎県が誇る代表的なご当地グルメの一つに「チキン南蛮」があると思います。

ジューシーにあげられた鶏肉に、たーっぷりのタルタルソースを絡めて食べれば、、、と想像するだけでよだれが止まりません。

しかし、多くの名物料理がそうであるようにチキン南蛮も始まりの姿と全国的に広まった今の姿が同じとは限りません。

実は、チキン南蛮が生まれたときは「タルタルソース」は使用しておらず、甘酢で食べるタイプでした。

その生まれたままの姿の「チキン南蛮」を味わえるお店が宮崎県延岡市に在る「元祖チキン南蛮直ちゃん」です。

 

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チキン南蛮の始まりは「ロンドン」直ちゃんはそこで働いていた人が出したお店です。

 

チキン南蛮の原形を考えた店は宮崎県延岡市にあった、洋食屋の「ロンドン」という店だと言われております。

 

といっても、ロンドンでは当初「まかない飯」として鶏肉のからあげに甘酢をかけたモノであり、チキン南蛮という名前はまだ登場しません。

 

チキン南蛮のメニューか及び名称は、このロンドンの唐揚げの甘酢がけを習得した、直ちゃんの創業者となります。

 

直ちゃんの店内に、どういった経緯で「ロンドン」にてチキン南蛮の原形とであい、それを直ちゃんにてメニュー化したかが書かれていました。

 

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からっと揚げた鶏肉を甘酢に漬け、タルタルソースをかけて供されるチキン南蛮。近年、全国区の人気メニューとなった料理だが、その発祥の地は延岡市だ。昭和30年代、同市に洋食の名店として知られた「ロンドン」というレストランがあり、その賄い料理として作られていたものがルーツとされる。賄い料理だから、正式な名前もなく、タルタルソースもかかっていない「鶏から揚げ甘酢漬け」とも呼ぶべき料理だった。

その「ロンドン」で修行していた故後藤直さんが、昭和39年頃、経営する居酒屋「直ちゃん」でオリジナルに独自の工夫を加えてメニュー化。同時期に「おぐら大瀬店」を開業した故甲斐照幸さんが、タルタルソースをかけ、サラダなどを添える現在の主流となったスタイルを開発した。

出典:直ちゃん店内掲示物

 

また、「チキン南蛮」という名前も、直ちゃんが考案したものと言う情報を発見しました。

 

そこで学んだハンバーグやステーキなどと一緒に、あの“鶏からあげの甘酢がけ”も自分のお店で出してみると、これが大評判に。常連さんと相談の後、アジの南蛮漬けと同じ甘酢を使っていることから「チキン南蛮」と名も改めてようやく、名実ともに「チキン南蛮」の誕生と相成ります。

出典:旅ぐるたび

 

つまり、チキン南蛮は直ちゃんによって、

 

  • 賄い飯から一般客対象のメニューに昇華した。
  • 名称もつけられ、それが全国的に普及した。

ということで、どこから切り取ってみても、チキン南蛮は延岡市の直ちゃんが元祖の店ということになります。

何よりも名前を考案した点が強いですよね。

 

しかし、なぜか陰と陽で考えると直ちゃんが「陰」 名実ともに本物だが知られていないのは、漫画的なかっこよさがある。

 

あくまでも比較した場合と言うケースですが、チキン南蛮界を見回してみたときに、直系かつ創造者である「直ちゃん」がチキン南蛮元祖という名称を与えられ、そして第一人者として取材されていることは少ないです。

 

多くの情報は、宮崎市にある「味のおぐら」をチキン南蛮元祖として紹介していることが多く、チキン南蛮の「陽」は「味のおぐら」に奪われてしまっています。

 

味のおぐらはタルタルソースによるチキン南蛮を生み出したことにより一躍有名となっているのです。日本各地に伝わったチキン南蛮と言えばタルタルソースのチキン南蛮ですから、そういう点からもチキン南蛮元祖と言えば、味のおぐら!という状況になってしまいました。

 

まさに、

直ちゃん : 陰

おぐら  : 陽

 

という状況になってしまっています。

 

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もちろん、「陽」だから良く、「陰」だからダメという事ではなく、どちらもお互いの存在があって初めて自分自身の存在が強くなっていくという補完された関係にあるわけです。

 

 

新しい店舗の直ちゃんは、広くてきれいで便利だった。行列があっても結構早く店に入れる。

 

「おぐら」のチキン南蛮は約15年前に食べたことがあったのですが、この「直ちゃん」のチキン南蛮をたべねば、元祖の味は味わったことにならないな、と思いたち、宮崎県の延岡市に食べに行ってみました。

 

すごい、遠い。

 

しかし、その遠さを補って余りある貴重な体験ができました。

 

まず、事前に調べていた直ちゃんの情報は古い店舗情報だったようで、2014年からは旧店舗に隣接する新しい店舗になっていました。

 

新店舗は広く席数も十分にあり、そしてきれいでお客様で賑わっていました。

 

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延岡まで来たのであれば食べてみよう!とういう私のような人たちや、地元の人もたくさん利用しているので、行列がありました。

 

しかし、席数が多いため行列の消化時間は短めです。これなら、出張の合間の昼ごはんでの利用も十分可能だと思います。

 

甘酢で食べるチキン南蛮は、さっぱりしていて美味しかった!不思議な食感の衣は非常に食べやすい。

 

オーダー後提供されたチキン南蛮をみて思ったのは、衣が特徴的。でした。

 

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衣が茶色に変化しているという事は、高温で揚げている証拠なのでこれだけ衣が粗いと口の中で邪魔になるかな?とおもったのですが、、、 

 

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これが全然気にならないのです。たっぷりとかけられた甘酢ソースが衣の荒々しさを推させており、非常に食べやすくなっています。

 

不思議なのは、これだけ水分を吸ってしまうと通常であれば衣がふやけてはがれたりすると思うのですが、わたしにはわからない料理的な技法があるのでしょう、直ちゃんの衣は最後までチキンにしがみついていて、美味しく食べることが出来ました。

 

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チキン部分が薄く感じるかもしれませんが、胸肉部分を使っているという事で、固くなりやすい部位を絶妙の厚さで調理しています。固さを感じることなく最後まで食べきれました。いや、むしろ、うまかった。

 

延岡市は、宮崎県の北部にあり、まあ言ってしまうと非常に行きづらい場所だったりするわけです。しかし、食べ歩きや元祖の店が好きな人ならば、足を延ばしてでも一度は直ちゃんのチキン南蛮を食べてみて欲しいと思います。

 

これが生まれた姿のチキン南蛮か!と新しい知見が得られると思いますので。

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