宮崎ブーゲンビリア空港。ちょっと変わった愛称をつけているこの空港、出張にて利用するのであれば楽しみは、やはり空港で食べるご当地グルメです。
マンゴー、ガンジスカレー、宮崎ラーメンと楽しみたいであろう食べ物が多くあるのはわかります、しかし、ここは宮崎県の新たな名物として注目されている、チョウザメ及びキャビアを堪能してみてはいかがでしょうか。
空港内に在る「鮨処わたつみ」では、このチョウザメとキャビアを食べることができます!
宮崎県の新たな名物となったチョウザメとキャビア。食べないわけにはいかない。
宮崎県とチョウザメ、通常頭の中で二つがつながることは少ないと思いますが、実は宮崎県は、チョウザメの養殖及びキャビアの生産に力を入れており、既に名物となったと表現しても間違いではない状況だと思います。
これは、出張にて宮崎県に立ち寄ったのであれば是非食べておきたい、、、
しかし、キャビアを食べるためには大きな問題が一つ立ちふさがります。
それは、値段が高い問題です。
そしてさらに、高額商品にも関わらず、内容量少ない問題。
もっと追い打ちをかけるのが、どうやって食べてよいのか分からない問題です。
一つでは無くてたくさんありました。
宮崎空港の鮨処わたつみで使われているであろう、JAPAN CAVIARのHPをみてみると、キャビアはおそろしい金額でした。
出典:JAPAN CAVIAR
↑鮨処わたつみがJAPAN CAVIARをつかっているのは取扱店舗からみつけました。
出典:JAPANCAVIAR
JAPAN CAVIARさんのHP内に在る、一番「安い」キャビアの値段を見てみても、
20g 10,000円
貧乏性なので、1gいくらか計算してしまうと、グラム当たり 500円。
そんなことがあってよいのでしょう、わずか1gでよくお世話になっている牛丼より高いんですよ。キャビアって。
ふと思い出したのが、JALの機内誌SKY WORDで連載している浅田次郎さんのエッセイにも、キャビアの話があったこと。
キャビアの250グラム缶というのは食いでがある。飯のおかずにならぬせいもあるのだろうが、いざ開けてみるとメンタイコやイクラの一樽くらいの食いでがあった。
で、当初は家族4人でクラッカーの上に載せ、オニオンなどを添えて上品に食べていたのだが、しまいにはスプーンで丸食いをし、飽きてからは猫どもにくれてやった。九匹の猫はうまそうに一粒残らずたいらげた。
事件が起こったのは翌月のことであった。
配達されてきたカード会社の請求書をひとめ見て、私の目はキャビアのような点になってしまったのである。
1096ポンド。日本円換算で21万2624円。出典:つばさよつばさ
高額なキャビアを猫に食わせたというエピソード。うける。思い出し笑いしてしまいました。
↑飛行機に良く乗る人なら、JAL・ANA関係なく楽しめるエピソードが多数あります。
ANAのファーストクラスやフォーシーズンズでも採用された珠玉の宮崎のキャビア
この宮崎産キャビア、物珍しさからの話題性だけではありません。
しっかりと、高級食材として認められ始めており、皆さんも馴染みがある企業の最高級クラスに採用されたりしています。
宮崎では1983年にチョウザメ養殖が始まった。2004年には国内で初めて完全養殖に成功し、13年に「宮崎キャビア1983」として販売を始めた。全日空(ANA)の国際線ファーストクラスの機内食で採用されるなど評価は高く、勢いに乗り昨年3月に輸出に乗り出した。国内は消費に限りがあるなか、早い段階から海外へ販路を広げるねらいがある。
最初の販売先になったのは香港の高級ホテル「フォーシーズンズホテル」。この1年で約3キロ、約150万円相当分を輸出し、「宮崎キャビアフェア」が開かれるなど歓迎されている。
出典:朝日新聞DIGITAL
ANAのファーストクラスやフォージンズに採用されているということです。まだ営業がうまくいっていないようで、採用先は多くはありませんが、品質向上と共にゴリゴリの営業を行えばきっと更なる開拓も進み、ふとした瞬間に私たちの目の前に現れるのももうすぐなのかもしれません。
宮崎空港の鮨処わたつみでは、このキャビアを食べることができる寿司セットがある。
ちょっと、自分でお土産に購入して食べることを躊躇してしまうほどの金額であった宮崎産のキャビアですが、うれしいことに味わうことが出来るお店が宮崎空港の中に在ります。
それが、鮨処わたつみです。
寿司に少し添えられているだけであれば、味見できるしそこまで高額にならないだろうという、見事なまでの庶民感覚を駆使して探してみました。
キャビアが味わえる寿司セットは、「宮崎県産白チョウザメの握り 三貫盛」
握り、炙り、昆布〆めの3つの味が同時に味わえるお得セットです。ちなみに、それぞれ1貫づつも頼めるようですが、その場合にキャビアはどうなるかは調査していません。
しかし、ここでも立ちふさがる問題は一緒でした。
3貫セットで、2,040円。
やはり宮崎県産のキャビアを楽しむには、ある程度の出費は必要という事が解りました。
しかし、ここまできて食べないわけにはいきません。
なぜなら、画像にも既に写っているキャビア
こいつを味合わなければ何をしに宮崎空港に来たかわからないですから。
えいやっ、と口に放り込めば塩味と旨味でにんまり。そして思う、もっと食べたいと。
出てきたキャビアは以下になります。
どうですか?何グラムあるかわからないでしょう。キャビアの一粒当たりの重さがわかれば、、、キャビアの主成分と大きさがわかれば推定できそうですが、ちょっと無理そうなので諦めました。
こういった少量の高額品を食べるときの自分なりのこだわりがあります、それは「一口で食べる」です。
あまりに少量づつ食べると味もわかりませんので、少しもったいないですが一口で味わってしまったほうが、満足度が高まると思っています。
ということで、キャビアを口の中にいれよく噛んでみました。
キャビア、、、うまいですね。塩分を少し感じた後に魚卵特有の少しの食感と液体的な旨味があふれてきました。これは、珍味として高い理由も少しわかりました。
食べた量が少ないので少しだけわかったのです。。。もっとバクバク食べてみたい。
浅田次郎さんのように、スプーンでモリっとすくい取って食べてみたい。そんな感想を持ってしまいました。
寿司3貫ではお腹が満たされないので、追加で寿司もしっかりと食べました。
キャビアとチョウザメの寿司をたべ終わった際の感想は「全然足りない」でした。
寿司3貫+キャビアでは物足りないので、わたつみさんの板長のおまかせ握りも堪能してきました。
キャビア興味ない人は、これだけ頼んだほうが満足度は高いと思います。
店の名物という「ネギトロいくら巻き」もおいしかったです。
美味しいお寿司でした。
それにしてもこの握りとチョウザメの寿司セットで合計6,000円ほど使ってしまったのですが、出張の昼飯としては高額です。
ご利用の際には、ご自身の胃袋と相談はもちろんのことですが、金額にも気を使っておかないと、少し痛い目を見ます。
それでも食べてみたかった、宮崎県産のキャビアを空港で食べることができるのは、非常に便利ですし、なにより楽でよいです。チャレンジしてみると楽しいと思います。