北海道の釧路市にある「鳥松」という店は、ザンギ発祥のお店として広く知られています。
釧路市への出張で軽く飲みながらつまみたい!というケースで強力な選択肢となるお店だと思いますので、元祖・発祥のザンギと共にお店の魅力をお伝えいたします。
昭和の雰囲気が色濃く残るお店「鳥松」地元の人で賑わう店で食べるザンギは最高
この鳥松。時間が止まっているのではないか?と勘違いするほどに、お店に入ると昭和の雰囲気が満載です。
個人的には非常に好きな雰囲気。
決して愛想がよいという訳ではないのですが、ご飯食べるときにお店の人や店員さんから話しかけられるのも苦手なタイプなので、これが良いです。
仕事はしっかりとしていて、ビールは泡ぎりもしっかりとしていました。
ザンギに対しても、頻度多く揚げたザンギを食べて品質チェックしていました。元祖・発祥グルメのお店を回っていると、元祖・発祥という強力な武器があっても人気がなかったり、閉めてしまっているお店はあるのですが、地元の人で賑わっているこの鳥松さんを見ていると、人気の理由はやはりあるのだなと感じます。
メニュー表の下にも貼ってありますが、鳥松では持ち帰りにも対応しています。
むしろ、利用してみての感想は持ち帰りする人が非常に多い。事前にオーダーしておいて、店に来て会計だけして料理を持ち帰っている人が多かったです。
ホテルで仕事しなければ!という場合にはこれは便利。部屋でザンギ食べながら仕事を進めることも出来ます。
持ち帰りの場合には2人前以上の対応となりますので、その点だけご注意ください。
唐揚げとザンギの違いとは?結論、広義では同じもの、狭義では下味があるのかないのか?なのかもしれない。
しばしば論争になり、そして明確な答えが出ない問題に、「唐揚げとザンギの違いはなんなのか?」があります。
北海道の人に聞くと、明確に唐揚げとザンギは違う!と主張されるわけですが、なんとなく味が濃い!や、いやいや絶対に違うものなのだ!とあまり根拠のない回答で終わってしまうことが多くありました。
せっかくなので、唐揚げとザンギの違いを調べてみたところ、
広義では「同じもの」
狭義では「下味がついているか」
で分けられるのではないかな?と思いました。
日本唐揚協会による「唐揚げの定義」を見てみると以下の内容で唐揚げが定義されています。
唐揚げ(から揚げ、空揚げ)とは、揚げ油を使用した調理方法、またその調理された料理を指す。 食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたものです。
出典:日本唐揚協会
小麦粉や片栗粉を薄くまぶして油で揚げたものは、全て唐揚げに分類されます。
鶏肉でもその他の材料でも、粉をまぶして油で揚げた料理は「唐揚げ」ということになります。
この定義で考えると、ザンギも鶏肉に粉をまぶして油で揚げていますので、「唐揚げ」に分類されます。
対してザンギの定義を見てみると、
特定の地域(中国や四国地方、北海道など)による、「鶏の唐揚げ」の呼び名。または、北海道で作られる魚介類(タコやイカなど)の唐揚げの一種。さまざまな調味料(醤油やしょうが、ニンニクなど)で濃厚な味付けをした唐揚げで、北海道釧路市の「鳥松」が発祥といわれています。
出典:鶏肉ランド
ポイントとして「さまざまな調味料(醤油やしょうが、にんにくなど)で濃厚な味付けをした唐揚げ、という表記がある点です。
ザンギは唐揚げの一種で味がついている、と整理できそうです。
ザンギと表現しない地方で、味付けした唐揚げを全て「ザンギ」と表現するのも乱暴なので、あくまでもザンギと呼ぶ地方にて、ザンギと唐揚げの違いを聞かれた場合。というケースだけの答えになりそうですが、一応、ザンギと唐揚げの違いを求められたときには、唐揚げの一種だが、濃厚な下味をつけているかどうか?という点にて分類できそうです。
鳥松のザンギ。素朴ながら美味しかった。骨付き骨なしそれぞれ味わいが異なるので、出来たら2種類とも食べたほうが楽しい。
北海道のザンギ文化、元祖・発祥のお店といわれている「鳥松」では、
- ザンギ
- 骨なしザンギ
と2種類のメニューが用意されています。これを見ると元祖・発祥のお店では、基本的にザンギは骨付きの鶏肉を用いたモノであることがわかります。
どちらがおすすめかと言われると、二つとも食べてみての感想は、「どちらも美味しい」という身も蓋もの無い回答となりますが、事実味わいが全く異なるため、どちらも食べてみて欲しい料理です。
↑鳥松の骨なしザンギ
骨なしザンギは、そのまま食べることが出来ますので食べやすさは上です。鳥松では揚げたてのザンギが提供されるので、熱々ですので食べる際にはご注意を。
↑鳥松のザンギ(骨あり)
肉は骨周りが美味しいというのは、このザンギでも当てはまる内容。骨に貪りつきながら食べるザンギは、骨なしとは一線を画すおいしさがあります。
食べ終わって不要になった骨を入れるために用意されるのは、昔懐かしいチラシを追って作った入れ物。
リアルに25年ぶりぐらいに見ました。この骨入れ含め鳥松の雰囲気はまさに昭和。なんだか懐かしい雰囲気のお店です。
前記したザンギの定義と反してしまって恐縮なのですが、鳥松のザンギは下味ばっちりと言うよりは、ほのかに下味を感じるレベルです。
お店の人からも専用のソースを使いながら食べることを推奨されます。
個人的にはこのソースがとても良かった。素朴な味のザンギが、異なる次元の美味しさに昇華するのは、このソースあってのことだと思います。
いろいろな口コミ見ていると味が薄いというクチコミも発見できましたが、それはもしかしたらこのソースを使っていなかったのではないか?と思っています。
鳥松でザンギ食べる際には是非使ってみてください。
ザンギ発祥のお店といわれている、釧路市の「鳥松」では、最高の雰囲気と共にザンギを食べることができます。
軽くビールを一杯飲みながら貪りつくザンギは、釧路市のおける最高の出張飯の一つになるはずです。