種子島の名物のひとつに「アサヒガニ」があります。分類上は1種のみでアサヒガニ属を構成する珍しいかに?です。
種子島出張に行った際には、この珍しいかにを食べて人生の経験値を上げてみましょう。
アサヒガニは様々な呼び名で四国・九州の広い地域で食べられている蟹です。
なかなか聞きなれないアサヒガニという食べ物ですが、鹿児島県種子島だけではなく、主に四国や九州の県でも、別の名称で呼ばれながらも食用とされているようです。
- 長崎県 : ヨロイガニ
- 高知県 : ヘイケガニ
- 鹿児島県 : カブトガニ(あのカブトガニとはもちろん別)
- 種子島 : アサヒガニ
特に言い当て妙だなと思ったのは、長崎県のヨロイガニ。
実際にアサヒガニを見て触って思ったのは、甲羅が私の知っている蟹では無い。表面がゴツゴツとしていて、好意的に見れば装飾されきれいに見える一方、悲観的にみるとイボみたいで気持ち悪いです。
なかなかにこのような姿の食べ物は見ることが無いので、がぜん好奇心が湧いてきます。
更に調べてみると多くの甲殻類が熱を通すことにより赤くなっているのに対して、このアサヒガニはそのままで赤い。
つまり、この姿が生まれた姿。ひーー、気持ち悪い。でも食べたい。
アサヒガニの旬は冬。種子島の飲食店で塩ゆでなどで食べることが出来ます。
このアサヒガニの旬は主に冬とされています。
冬場に種子島出張した際にはチャレンジできる食材という事です。
私は今回アサヒガニを「味処 井元」さんにて食べましたが、井元のメニュー表には種子島で食べることが出来る海鮮の漁の時期が書いてあったので、参考に添付しておきます。
画像だとわかりにくいので、文字にすると
- ナガラメ : 5月~8月
- キビナゴ : 9月~2月
- アサヒガニ : 10月~3月
- 伊勢エビ : 11月~3月
となっています。
総括すると、
夏に種子島に出張したらナガラメ(とこぶし)を味わい
秋に出張したらキビナゴが楽しめ
冬に出張で種子島を訪れたら、アサヒガニと伊勢エビとキビナゴが味わえる。
という事になります。食事を楽しむ観点で言ったら冬がとてもアツいのです。肉も冬のほうが美味しいですし。
ちょっとビビるのは金額表示。アサヒガニは2,000円~という表記だった。でも実際はそんなに高くなかった。
アサヒガニを食べたい!と思ってお店を訪れたわけですが、メニューを見てむむむ!となったのは、半分時価のような価格設定だった点。
「2,000円より」と表現されていますので、ある種基準があるのは分かりやすく、そして反面時価特有の「いったいいくらなのだろう?」という疑心暗鬼になる要素も残されています。
お店の人に聞けばすぐ教えてくれるのですが、私は怖いもの見たさで金額は聞かずにオーダーしてみました。
どうしよう、いきなり一万円とか言われたら。と会計の時少しビビって一万円札を2枚握りしめながらレジに向かいましたが、
結果的には、アサヒガニは2,500円でした。(もちろん私が食べた日はです)
安いぜ。カニを1杯たべて2,500円ならば全然高くない。
値段も出張族に優しいアサヒガニだという事が判明しました。
アサヒガニは主に胴体部分を食べる。
実際にアサヒガニを食べてみたところ、メインは胴体部分を食べるかにだという事が解りました。
他の蟹だと手の部分にも多くの身がつまっていてそこも食べる、というよりはそちらをメインで楽しむかにも多くありますが、アサヒガニの手はかなり平べったく身がほぼ入っていません。
結果的に胴体部分の身を掻き出しながら食べる作業がほとんどです。
身は甘味があり美味しいカニでした。
また、味噌の部分が大量に入っているため、 味噌好きな方であれば身と絡めながら食べると美味しいと思います。
蟹酢が提供されましたが、ほとんどつけることなく味噌にて味わってしまいました。非常に美味しかったです。
地元グルメ、そしてカニが2,500円で楽しめるなんて非常に「安いな」と個人的には思っています。
↑私と戦い終わったアサヒガニの残骸。
そしてアサヒガニ、まとめると目が非常に怖いです。
飛び出てるんだもん。
この怖さに打ち勝てる人には非常にお勧めできますので、是非種子島に冬に出張した際には食べてみてください。