「食は広州に在り」
一度は聞いたことのあるこの言葉、実際に目で見てそして体験してみたいなと思い、広州を訪れてみました。
この言葉自体は、中国のことわざ「生在蘇州 穿在杭州 食在広州 死在柳州」からきているようなので、どのお店のモノということは無いのですが、大々的にお店に掲げているという広州酒家にいけば、言葉自体も見られるだろうという考えから、広州酒家にて飲茶を食べるということを楽しんできました。
中国語が全くできない場合の利用時の注意点及び個人的解決方法をまとめました。
広州酒家は創業1935年の老舗。人気のお店なので時間帯によっては待つことも有り。この時鬼門が待ち受けています。
広州酒家は創業1935年と歴史は古く、「広州で飲茶くうぞ!」と決めたのならば、利用しておいて間違いはないお店の一つだと思います。
人気のお店で広州市内に複数店舗あり、観光客ばかりという訳ではなく地元の人もたくさん利用しています。
というよりは、地元とのお客さん多い。
人気店故に、時間帯によっては広い店内にもかかわらず待たされることがあるのですが、ここで第一の問題点が発生します。
全然呼ばれている番号がわからない。
中国語が全くできないので、なんとか受付の人に人数を伝えお店の前で待っていたとしても、呼ばれている番号自体が理解できないのです。
解決方法としては、お店の人に迷惑がかかったかもですが、番号が呼ばれるたびに確認しに行く。という間違いが起こりえない方法を選択しました。
何度も何度も確認しに行くので、最終的にはお店のひとが番号を呼ぶたびに、わたしのほうを見て、「まだだ、まだ君じゃない」というアイコンタクトをくれるようになり、そして最後は私の目を見ながら、番号を呼び手招きしてくれましたので、お店に入ることが出来ました。
もっとスマートに行くならば、事前に数字ぐらいは理解しておくべきだったと後悔しました。とても店員さんが優しくて助かりました。
店内にはでかでかと「食在廣州」の文字があり旅の目的終了!お店によっては、外観でも確認できました。
お店に入ると、大きな看板で「食在廣州」という文字が掲げられていました。
広州旅行の目的がこれをみることがだったので、無事に旅の目的が終了です。いや良かった。完遂です。
他の広州酒家も利用しましたが、外に貼ってあったりもするので利用しなくても見ることは出来ますが、やはりしっかりと見るならば広州酒家を利用しなくてはいけません。
飲茶を楽しむなら少し早くに朝ごはん・昼ごはんとして行くのが重要。そして予習が重要です。必要なのはメモ、もしくは画像。
飲茶を楽しもうと思ったら、少し早めに広州グルメを食べておくか、ぐらいの感覚で利用することが重要です。
これは、広州酒家にも言えることでした。
広州滞在中に2店舗広州酒家を利用しましたが、夜の時間帯は通常のレストランとしてのメニューとなっており(これはこれで美味しいので良いのですが)、
飲茶を楽しめたのは7時~15時ぐらいの時間帯でした。
地球の歩き方によると、飲茶の時間帯は早茶・下午茶などといった具合に時間帯によって分かれているようですが、飲茶を最大限に楽しみたいなら早茶が良いと書かれていたので、素直に朝の早い時間から利用しました。
これは間違っていなかったと思います。他の時間帯で利用した場合メニューが限られていたりしたので、最大限に楽しみたいなら早いほうが良いと思います。
広州酒家では記載式のオーダー方法を採用していたので、どうしても食べたいメニューがあるならばメモしていかないと厳しいかも。
第一の問題は番号わからない問題でしたが、第二の問題はメニュー全然わからない問題です。
他のお店でも飲茶を楽しみましたが、オーダー方法は二通りあったかなと思います。
一つは、さまざまな料理が並んでいるワゴンにて自分で選べる方式。
二つ目は紙のメニューに食べたい料理をチェックして運んできてもらう方式。利用した広州酒家2店舗はどちらも紙に記載するタイプでした。
この紙に記載するタイプ、ゆっくりと自分のペースで選べるというメリットもあるのですが、デメリットとしては中国語がわからないと料理の内容がわからない。
漢字から推察して頼むことになってしまいます。
↑全然読めないので苦労しました。
この料理内容がわからない問題を解決するためには、自分の食べたいメニューを事前に紙に書いて持って行って、それで似たメニュー名を探すか(完全一致していない点がもどかしい)
お店の人には少し迷惑になってしまいますが、スマホに画像を忍ばせておいて見せてお店の人に選んでもらう。
という方法が有ると思います。
どうしても食べたい料理が有る場合には、上記の「予習」をしておかないと、オーダー用紙が配られた瞬間に詰むのでご注意ください。
翻訳アプリでも戦ってみましたが、中国語の入力と画像読み込みが出来ず詰んで無理でした。
苦戦して読み取ってみたものの、明らかに間違っている箇所を発見した瞬間にメモから読解する方法に切り替えました。
飲茶はお茶を楽しむことが主目的ですので、人数分のお茶を頼むのがマナーらしい。お茶のオーダー及び、作法がわからず苦戦。
事前に調べてみると(といっても地球の歩き方を読んだのですが)、飲茶を楽しむためのマナーがあるらしく、郷に入っては郷に従えというわけで出来るだけ遵守するように心がけました。
飲茶のマナーとしては、お茶を楽しむためのものなので食事に際しての「茶」はしっかりとオーダーし、できれば人数分は頼むべきというようなことが書かれていました。
それは全然良いのですが、ここで第三の問題が発生します。お茶の種類全然わからない問題です。
なにしろ店員さんから話しかけられている言葉が1mmも理解できません。そしてこちらの伝えたいことが全く伝わりません。高校時代に中国語を習っていたはずなのに全くつたコミニケーションが取れない。
学生時代の自分を恨むしかありませんでした。
それでも何とかわかる茶の種類を伝えようと、「プーアル茶」とだけ連呼していたら何とか伝わり、プーアル茶を飲むことが出来ました。
もちろん烏龍茶でもいけたはずですが、なんとなくここで飲みなれた烏龍茶を頼むよりは、少しだけ背伸びをしてプーアル茶が飲みたかったのです。
伝わったので以後の広州での食事はすべて「プーアル茶!!」で押し通すことが出来ました。
オーダーしてしまえば後は店員さんが手際よく最初のお茶を作ってくれます。
↑広州酒家でのプーアル茶。
最初に淹れたお茶は捨てるのが流儀のようです。
また、このお茶をつかって箸や器を洗うという文化があるのですが、これがすごく難しい。
なぜ難しいかというといったいどうやってやったら良いのかわからないからです。手順がわからないからです。
そして、この文化自体も最近ではあまり重要視されていないという情報も有り、観光客がガチャガチャと洗っていてもおかしいかな?という小市民的発想も邪魔をしてなかなか洗う事に集中できませんでした。
しかし、隣のテーブルに座られた老夫婦は、それは見事に小さい器から箸からレンゲから大きな器まで一度に洗っていて、自分は出来ないのは変わりませんが素晴らしいモノを見せてもらえました。
結論、なんとなく洗えば大丈夫です。使ったお茶は画像にあるお茶を捨てる器に流し込めばOKです。
色々食べたが全部美味しい。好きなものを食べればよいと思います。
当初は、広州酒家でのおすすめメニューを伝えられたらよいなと思っていましたがお店を利用した時点であきらめました。
なぜなら、圧倒的なメニュー数があり食べきることが出来ない点。
そして二点目は全部美味しかったからです。
点心などのメニューはどれを食べても素晴らしく良かったです。
見たことない料理たちもおいしかったです
肉系のメニューもとてつもない訳です。
この他にもスープも飲んだし、チャーハン食べたし上記の画像以外の飲茶メニューも食べましたが、それでも全貌を明らかにするまでに至っていない状況でなかなかにこれはおすすめメニューを決めるのが難しい。
エビが好き、肉が好きなどの味の指向性が有ると思いますので、そこから事前にメニューを絞っていくしか無いのだと思います。
広州酒家は店舗によって少し値段が違うらしい。そして、時間帯によっても少しだけ損する可能性が有るので注意です。
見て、食べて楽しい広州酒家ですが、広州市内にある店舗ごとによって少し値段が異なる様ですので、気になる方はご注意ください。
お店によって同じメニューでも、4元~9元ほどの範囲で料金が異なります。
いただいた情報によると、
文昌店に比べて体育東店のほうが少し値段が高いようです。
また、11時以降は1つにつき1元、土日祝は1元高くなります。土日祝の11時以降が一番高い価格となります。
↓めちゃくちゃ広州酒家に詳しい人のブログ
店に入った瞬間に旅の目的が完了して少しだけ拍子抜けしましたが、圧倒的なメニュー数の飲茶達は攻略の糸口すらつかめない奥深さでした。
中国語出来ない人が陥るであろう問題とその解決方法をまとめたので参考にしてくれるとうれしいです。