JALの「うどんですかい (UDON de SKY)」を久しぶりに食べる機会が有り、その際にふとANAのうどんはどうなったのだろうか?と気になりました。
調べてみると、ANAが提供していた「とびっきりおうどん」は疾うの昔に提供中止となっていました。残念無念。
出典:ANA NEWS
とびっきりおうどんは、うどんですかい (UDON de SKY)への対抗商品
現在もJALにて提供しているJALですかいシリーズのうどんですかい (UDON de SKY)に対抗するかのように登場したANAの「とびっきりおうどん」ですが、既にその雄姿を見ることは叶わなくなっています。
- JAL うどんですかい 1992年6月1日提供開始 ⇒ 現在も提供中
- ANA とびっきりおうどん 2004年4月1日?(不明) ⇒ 現在は提供中止
JAL×日清食品 ANA×東洋水産 の争いでしたが、これはJALの勝利
JALのうどんですかい (UDON de SKY)は日清食品との共同開発商品としてスタートしています。
飛行機は約10,000mにもなる高度で飛行するため、気圧コントロールしていたとしても機内の気圧が低くなっているようで、お湯の温度が100℃に到達しないという気候条件がありました。
JALのうどんですかいでは85℃のお湯にて麺がほぐれ且つ伸びにくいという商品開発を成功させ、うどんですかい (UDON de SKY)の提供に成功したようです。
これに追随するように、ANAも東洋水産とタッグを組み、とびっきりおうどんの提供を始めた訳ですが、かなしいかな二番煎じはやはり負ける運命。
ひっそりと提供中止となり、現在では食べることが出来ないです。
とびっきりおうどんは国際線のビジネスクラスでの提供。お金を払えばエコノミーでも食べられた時代もありました。
元々とびっきりおうどんはビジネスクラス以上の軽食として用意されたものですが、国内線では今は懐かしい名前のスーパーシート、スーパーシートプレミアムに搭乗の場合も食べることが出来ました。
特筆すべき点は、有料であれば国際線であればエコノミークラスでも食べることが出来るANA MY CHOICEの存在です。
これは、現在ではこのようなサービスはありませんので、面白い試みだったと思います。
しかし、問題は値段です。エコノミーで有料オーダーした場合のとびっきりおうどんの値段は何と500円! カップウドンに500円出してもいいのは、富士山の山頂だけです。
高度で言ったら富士山以上ですが、流石に500円はやりすぎな価格設定だったのではないでしょうか。
同じ東洋水産が提供していた「きつねらあーめん」もユナイテッド航空で食べられた
飛行機カップラーメン史というモノがあるとするならば、忘れてはいけない第三の存在が、なんとユナイテッド航空が一部路線のみ提供していた「きつねらあーめん」です。
きつねらあーめん。表現は間違えていません。出た当時はこの「らあーめん」だったようです。しかし、流石にこれおかしくないか?と気づいたようで、途中から「きつねらーめん」と無理なく読める表記に修正されました。
こちらのきつねらーめんもひっそりと提供中止となっており、今現在では幻の機内食となっております。
実は初めて航空会社のカップうどんを認識したのが、とびっきりおうどんの方だったので、個人的にはうどんですかいよりも思い入れが強いです。飛行機のうどんと言えばとびっきり。という感じでした。
しかし、もう食べられないとなると、更に食べたくなるのが人間の業ですね。