沖縄出張・観光の窓口「那覇空港」に空港限定の空弁があるのはご存知でしょうか。
南大東島の名物である「大東寿司」が、那覇空港の保安検査場後にて販売されており、場所が場所だけに、那覇空港を飛行機利用する人しか買えない限定の名物です。
大東寿司の初級編として、那覇空港の大東寿司をご紹介します。
結論
- 那覇空港の保安検査場「後」のお店で買える、空港限定の空弁が大東寿司
- 喜作(製造しているお店)が那覇進出するまえは、幻の空弁だった。現在では購入しやすい。
- JAL・ANA共にお店は用意されているので安心してください。(本文中地図参照)
大東寿司とは、小笠原諸島 八丈島の「島寿司」の流れを組むづけの寿司。
那覇空港で購入できる空弁「大東寿司」を知るためには、その発祥について知っておいたほうが、美味しく食べることが出来ると思います。
元々は、小笠原諸島の八丈島の郷土料理である「島寿司」が源流となり、生まれた名物のようです。
元々大東寿司が生まれた南大東島がある大東諸島は無人島でしたが、明治以降に開拓団が入植し開拓されました。
この開拓団は、八丈島を出身とする人たちが多く、そのため故郷の味である島寿司と似た大東寿司が生まれたともいわれています。
大東諸島(だいとうしょとう)は、沖縄諸島の東部にある島嶼群。北大東島、南大東島および無人島の沖大東島とその付近の西南西小島、南西小島から成る。行政区分は、北大東島及び沖大東島が沖縄県島尻郡北大東村、南大東島が同郡南大東村である。
明治時代に八丈島からの開拓団が入植するまでは、全島が無人島であった。
大東寿司の特徴は甘めの特性たれにつけた、いわゆる「づけ」の寿司。八丈島とは異なりワサビ仕様。
望郷の念に駆られながら作られたかもしれない大東寿司は、八丈島の島寿司と同じように、甘めのタレに漬け込まれたづけの寿司です。
材料は、マグロやかじき、ヨコシマサワラなどが一般的ですが、空港で購入できる空弁の大東寿司はヨコシマサワラのみが入っています。
面白いのは、発祥と言われる島寿司はわさびの代用品としてからしを用いた寿司なのですが、現在の大東寿司はわさびを使用しています。
八丈島からの移住者が開拓した沖縄県の大東諸島にも(北大東島、南大東島を参照)同様の島寿司があり、島外では大東寿司と呼ばれている。 材料となる魚はカジキ、シイラ、サワラなどほぼ同じだが、島特有の種としてナワキリが使われることもある。伊豆諸島とは異なり、からしでなく練りわさび(粉わさびを練ったもの)が使用される。
大東寿司が生まれた瞬間からわさびをつかっているかは分かりませんが、からしとわさびの違いもあり、島寿司とは少し風味が異なるづけの寿司を楽しむことが出来ます。
以前は本当に幻の空弁だったが、現在では購入しやすくなっている。
この大東寿司ですが、那覇空港での空弁としての歴史は古く少なくとも2000年代にはあったはずです。
当時は、現在よりも供給量が少なかったことから日によっては瞬間で売り切れており、入手することが困難なケースも多々ありました。
というのも、南大東島から当日の便などで運んでいたそうで、天候によっては運べないし、そもそも運べても今よりも少量ですので、購入難易度はけた外れに高かったようです。当時はJAL側でしか購入できなかったことから、わざわざ大東寿司目当てでJAL便を利用する人もいたようで、人気のほどがうかがえます。
しかし、現在では空弁の大東寿司を出している喜作が那覇市内に店舗を構えており、那覇にて製造できるようになったことから、供給量も増えそしてロジスティクスの問題も解決され、入手難易度がグッと下がっています。
南大東島名物のお寿司で、現地から毎日直送される新鮮な鰆を使用しております。喜作の店舗以外では那覇空港限定販売の空弁です。
出典:ANA FESTA
づけという特性上、一般的な鮨よりは長持ちしますのでよほど運が悪い人でない限りは、売り切れ以外で購入できない。というケースは無くなっていると思います。
入荷時間も午前・午後とあるので、売店に無くても粘っていたら午後には買えるかも。
公式情報は発見できなかったのですが、多くの情報によると大東寿司の入荷は午前と午後に分かれているようです。
一日の供給量は200~250個という情報もあった事から、後述するJAL・ANAにて2つに分かれたとしても、1売店・1配送当たり約40個弱は入荷されているかとおもいます。
(喜作自体でも販売しているようなので、那覇空港分は適当に減らしています)
予想ですが午前と午後で1売店当たり、合計80個弱入荷していると考えると、結構な確率で購入できそうですね。
JAL・ANAの利用であれば出発・到着どちらでも大東寿司は購入することが出来る。購入できる店が保安検査場後だということだけ注意してください。
那覇空港で大東寿司食べてみたい!と思った時に唯一の注意点があります。
それは、
保安検査場後の限られた売店でしか購入できない。
という点です。
これさえ覚えておけば、もう安心。
前述したとおり、以前はJAL利用の時しか現実的に購入が難しかったのですが、今ではJAL・ANAどちらの利用でも購入できるようになっています。
以下に、購入できる売店の地図を示しておきます。
JALを利用する際に大東寿司が買える場所:BLUE SKY 22番ゲートショップ
出典:BLUE SKY
ANAを利用する際に大東寿司が買える場所:ANA FESTA 那覇ゲート店
出典:ANA FESTA
那覇空港は大きな空港ですので、JALのBLUE SKY ANAのANA FESTAともに複数店舗ありますが、購入できるお店は限定されていますのでご注意ください。
那覇空港の限定空弁「大東寿司」を食べると、たのネタも食べてみたくなる!
実際に那覇空港の大東寿司を食べてみると、多くの方が「サワラ以外のネタもたべてみたくなるな」と思うに違いありません。
マグロやカジキなどのネタも通常は食べられるわけですが、こと空弁の大東寿司ではさわら以外のネタは入っていませんので、他のネタに俄然興味がわいてきます。
そのような場合は、那覇市内の大東寿司がたべられるお店達に繰り出して、味わってみるのも楽しいはずです。
匂いもそれほどでない弁当ですし、お寿司という事もありサクッと食べることもできますので、飛行機搭乗前のタイミングや、到着後小腹が減っている!というタイミングで食べてみてはいかがでしょうか。