スカイマークとピーチが運航する便をネット上で決済する場合、AmericanExpress(AMEX、アメックス、アメリカンエキスプレス)のクレジットカードが使えないので注意が必要です。
スカイマーク公式サイトから航空券予約を行い、決済に進むとアメックスは使えない。
スカイマークは、ANA・JALに次ぐ日本三番手の航空会社です。
ただし、A380購入及び解約にかかわるトラブルにて、キャッシュフローが回らずに民事再生を申請し、その後ANAによる支援が決定しています。
良くLCC(ローコストキャリア)と表現されていますが、厳密に言うとローコストキャリアではなく、かといってANA・JALが代表されるFSC(フルサービスキャリア)迄はいかず、、、という事で、MCC(ミドルコストキャリア)に分類される事が多いです。
そのスカイマーク社において、航空券の購入にAmericanExpress(AMEX、アメックス、アメリカンエキスプレス)が発行しているクレジットカードでは航空券購入の決済が出来無いなんて、非常に残念な事態となっています。
使えるクレジットカードはVISA、Mastercard、JCB、ダイナース、そして何故かセゾン
スカイマークの航空券購入を進めていくと、クレジットカードによる決済画面にてカードの種類を選ぶ項目が出てきます。
このプルダウンの中に、AmericanExpressは入っておらず、かわりに申し訳なさそうに、「SAISON AMEX」とセゾンが発行するAMEXブランドのカードなら決済が出来ることが記されております。
これは、公式サイト内の「ご利用いただけるクレジットカード」をみても同様の表記となっています。
スカイマークの航空券購入つかえるブランド一覧
- VISA
- Mastercard
- JCB
- Diners
- SAISON CARD
クレジットカードは日本国内であれば、VISA・Mastercard・JCB・AmericanExpress・Dinersの国際ブランドと呼ばれる決済ルートがあり、通常はその国際ブランドがつかえるかどうか?というのが、クレジットカードの使用可否。の判別になります。
セゾンカードは、セゾンが発行してそれぞれの国際ブランドの決済ルートを使うという事になりますので、このグループの中にセゾンカードが入っていることに少し違和感が有りますが、それでもセゾン発行のAMEXブランドしか使えないという事なので、AmericanExpress社が発行しているAMEXカードは使えないという事になります。
LCCのPeach(ピーチ)でもクレジットカード決済ではアメックスが使えません
関西国際空港を拠点に活動をしているピーチアビエーション社(Peach:ピーチ)の航空券購入においても、AmericanExpress(AMEX、アメックス、アメリカンエキスプレス)が発行しているクレジットカードは決済をすることが出来ません。
Peach(ピーチ)はLCC(ローコストキャリア)と呼ばれる格安航空会社ですが、それでも航空券の購入には一定の金額が必要です。その決済にアメックスが使えないというのはやはりこれも悲劇です。
出典:Peach公式HP
Peach(ピーチ)にて使用できるクレジットカードは以下の4ブランドになります。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- Diners
残念ながら、Peach(ピーチ)ではアメックスの決済ルート自体が使えないようなので、利用すること自体を断念せざるしかありません。
アメックスが使えないのは決済手数料が高いから?
AmericanExpressのクレジットカード「だけ」使えないというのは少しおかしな状態なのですが、一般的にはAmericanExpressのクレジットカードは利用したお店が負担する手数料が他のブランドに比べて割高なため、敬遠さえるという主旨の話を聞いたことがあります。
実際には、クレジットカードの手数料は
- カード会社及び国際ブランド
- 加盟店の業種
- 加盟店の規模
などの様々な要因のもとに個別で決定されています。
VISAやMastercardが2~4%ほどの手数料だった場合、AmericanExpressやダイナースは5~7%だったりすることもあるようで、単純に営業利益のマイナスになるわけですから、それは嫌われます。(スカイマークとPeachの決済手数料はわかりません)
スカイマーク社の営業利益率は17年3月期の決算では、8.9%(対前年+6.8%)でした。カード手数料を単純に引くことは出来ませんが、多くの決済がアメックスのクレジットカードでなされ、毎回手数料差分△3%程の損失があったとしたならば、やはりそれは大きな問題となります。
手数料率の高いカードが敬遠される理由も分かります。
メインカードとしてアメックスのみ保有されている人がいますが、決済できない場合や海外での普及率からみても、あまり得策とは言えません。一枚はVISAカードを持っておくことをお勧めします。