沖縄県への出張。きれいな海とおいしい沖縄グルメを堪能してこれで大満足。と満足している方も多いと思います。しかし、沖縄の楽しみは那覇から離れるとグッと選択肢が広がります。
那覇市から車で約1時間、うるま市まで訪れるとなかなか見る機会が無い「闘牛」を楽しむことが出来ます。
驚くほどの熱気に包まれた会場、盛り上がる人たち、頑張る牛さん。全てが楽しい体験になると思いますので、ブレジャーついでにうるま市まで訪れて闘牛を楽しんでみましょう。
※Bleisure(ブレジャー)とはビジネス+レジャーを合わせた造語。ビジネス(出張)にて赴いた先で、休暇も楽しんでしまうという行動の事。出張休暇などともいわれたりします。
全国的に見ても限られている闘牛スポット。チャンスがあれば見ておきたい。
名前だけは知っているけどなかなか見たことが無い「闘牛」という行為は、実は日本各地で行われていたりします。
確認できた場所だけでも
- 岩手県久慈市
- 新潟県小千谷市
- 新潟県長岡市
- 島根県隠岐の島町
- 愛媛県宇和島市
- 鹿児島県徳之島町・伊仙町
- 沖縄県うるま市
北は岩手県から南は沖縄県まで実施されている場所は分布しており、見ようと思えば見ることが出来るものです。
でも、なかなか見ないですよね。
私は、牛が大好きでよく食べるのですが、生きている牛も大好きです。
好きな牛が戦う姿も見ておきたいなと思い立ち、沖縄県に訪れた際に時間をつくり、うるま市に闘牛を見に行ってきました。
結論としては、
熱い!熱すぎる!そして牛怖すぎる!
と最高に盛り上がりました。沖縄出張・観光にて時間が確保でき、そして闘牛の開催とタイミングが合うのであれば是非見て欲しいです。
毎日開催されているわけではなく、年間スケジュールが組まれていますので、公式HPより確認してみてください。
初めて見た闘牛は恐ろしいほどに盛り上がっていた。お客は多いしファンはいるし、グッズは売っているしイメージと全然違った。
私も闘牛は初めて見たのですが、うるま市の闘牛、とにかく盛り上がっていて驚きました。
闘牛はうるま市にある「石川多目的ドーム」という場所で行われるのですが、広めの会場は埋まらないだろうと高を括っていると、開始時刻が近づくほどにあれよあれよと席が生まれだし、
こんなにも見に来るものなのか。と驚きました。
地元の人が大半ですが、私のような観光客もちらほらと見かけることが出来ましたので、地元の人の楽しみという側面は有りますが、観光での観戦も全然大丈夫だと思います。
屋台や牛グッズも売っていてお祭りですね、これは。
人数も驚きましたが、更に驚いたのは闘牛グッズの販売がされていたこと。
牛の名前が入ったタオルやTシャツが販売されています。
買う人いるのかな?と不思議に思っていましたが、結構な人たちが応援している牛のタオルなどを掲げながら応援しており、
更に力を込めている人は「うちわ」も用意されており、
ここは、ジャニーズのライブ会場か?と思うほどの力の入れようでした。
私も推しの牛がいたら買いたかったのですが、まだ一回目の観戦では推しが出来るはずも無く、次回以降購入してみたいと思います。
沖縄グルメも会場で販売されていました。
焼きそばは安定の沖縄そばの麺を使った焼きそば。塩焼きそばを食べましたが美味しかったです。
全10試合は大満足のボリューム。最長45分~50分もかかる試合もあるので、全部見るには半日を要します。
闘牛を見てみて最初に感じた感想は、「結構長い」です。
対戦表を見てもらうとわかるのですが、私が見たこの日は全部で10試合が行われました。
そして1試合の試合時間は、長い試合だと45分~50分ほどに及びます。これは、、、長い。
とにかく早く終わる試合もあるので、平均すると20分ぐらいに落ち着くのでしょうか?それでも10試合だと200分、約3時間強の時間はかかりますので、半日は時間を要することになります。
闘牛は、牛と人間がタッグを組み戦うのだと理解できた。牛さんの頑張り以外に人間の掛け声も楽しめます。
最初は長いな~、と感じた闘牛の試合ですが途中からは牛の戦い以外にも楽しさを見出したことにより、まったく気にならなくなってきました。
初めてみる私は理解力が不足していたのですね、闘牛とは牛だけで戦うのではなく、人間もタッグを組み戦うモノでした。
どういうことかと言うと、頭を突き合わせている牛に向かって、人間が声をかけるのですが、これが面白いのです。
まず、おもしろい!と感じたのは、声がけする人たちが短時間のうちにグルグルと入れ替わる点。
後ろから背中や腰をポンポンと叩かれたら交代の合図。次の人に代わります。勝負所だと皆自分が声替えしたいのか、すぐにたたきに行くので声を出している人が頻繁に入れ替わります。
次に良いなと思ったのは、声がけの方法も人によって全く違う点。
全身全霊をかけた掛け声で牛を奮い立たせていくのですが、そのやり方が人によって異なります。
勝手に分類分けしていたのですが、
- 足踏み手ビラビラ系
- 手振り上げ系
- 足踏み手振り下げ系
等があります。
皆さん本当に真剣に声替えしており、見ているこちら迄力がこもります。闘牛は牛だけが戦っているのではなく、人も一緒に戦っているのだなと理解しました。
勝負が終わった後には勝った牛が誇らしげな表情ですごくかわいいです。
中でもヘルメットかぶせられてた牛が超かわいかったです。
初めて見ても闘牛は盛り上がりましたので、時間を見つけて見に行って本当に良かったです。より牛が好きになりました。
うるま市での闘牛観戦の注意点。とにかく駐車場が足らないので車で行く人は早めに会場入りすることをおすすめします。
最強で最高な闘牛ですが、うるま市の闘牛が開催される石川多目的ドーム利用には少し注意点があるなと思いましたのでお伝えさせていただきます。
それは、駐車場が少ないことです。明らかに収容人数に対して駐車できる車の数が足らないのです。
実際に石川多目的ドームの周辺のパチンコ屋の駐車場にはデカデカと
「闘牛×」
と書かれた看板が建ててありましたので、石川多目的ドームに車が止められなかった人が周辺のパチンコ屋やコンビニに駐車して問題が起きているのだと思います。
とはいえ、立地的にも確実に車でなければ行かない場所です。
解決策としては、「早く行く」しかありません。
事前にこの情報を押さえていたので、私は闘牛開始の2時間前には会場入りしていたので、問題なく車を駐車することが出来ました。
注意点の2つ目は、血が苦手な人はちょっと怖いかも。
スペインの闘牛とは異なり、日本の闘牛では牛に剣を刺したりはしないのですが、それでも流血事件に発展することがあるので、血が苦手な人はちょっと怖いかもしれません。
私が見た回だけでいっても、
- 牛の角のさやが外れてしまい、血を滴らせながら戦う牛さんがいた。
- 逃げる際に横腹を見せ、そこに牛の角があたり流血した牛さんがいた。
と二つの流血事件がありました。
また、頭の毛が白い牛の場合、血は垂れてはいないのですが何度も何度も相手の牛に頭をぶつけることによって、うっすらと血が滲んでいる牛もいました。
やはり血が苦手と言う人はちょっと気合が必要だと思いますので注意てください。
一番前の席に座ると、場合によっては牛が迫ってきた際に土が飛んでくる。
これは運次第ですが、一番前の席に陣取った場合、最高のロケーションで闘牛観戦できる代わりに、運が悪いと(良いと?)牛が追い立てられて迫ってきた際に、大量の土が飛んでくることがあります。
これはつらい。もう全身土まみれ。になっている人もいました。心配だったのは高価なカメラをもって一番前に座っていた人に土が思い切りかかっていましたが、カメラは大丈夫だったのでしょうか。
私は2時間前に会場入りしたため、一番前の席も空いていたのですが3列目に座りました。
なんとなくチョイスしたわけですが、土の状況を見て「一番前に座らなくてよかった」と胸をなでおろしました。
きっと牛の神様が教えてくれたのだと思います。
非日常空間に身を置くことにより、身も心もハッスルしました。沖縄で時間がつくれ、そして闘牛が開催されているのであれば、調整してでも見て欲しいと思います。