陸マイル(オカマイル)は今では一般的な言葉になりつつありますが、以前はごく一部の人が知る行為だったのかな?と思います。
※陸マイルとは飛行機のマイルを貯めるのに際して、飛行機に乗ったフライトマイルで貯めるのではなく、クレジットカードの利用や電子マネーのチャージ、ポイントサイトの活用、そして今回の様なキャンペーンを利用して、飛行機に乗らずマイルを貯めることの総称。
その陸マイル黎明期に、一人の男性がキャンペーンの穴をついて大量マイルを獲得し、一躍有名人になった出来事がありました。
プリン男デヴィッド・フィリップスによる1,253,000マイル獲得の事です。
まとめ
- 25セントのプリンを買って500マイル獲得に気付く
- 約300km移動しながらプリンを買い集める、その数なんと12,150個
- 他の人の手を借りながら、期間中にすべて送付し無事にマイル獲得1,253,000マイル
- 映画パンチドランクラブにもこのエピソードは使われています。
キャンペーンの不備に気付き、すぐさま実行。25セントのプリンが500マイルに変貌
1999年5月、スーパーで買い物をしていたデヴィッド・フィリップスさんは、ヘルシーチョイスブランドの商品のプロモーションが目に入りました。それは対象商品のバーコードを送付すると、複数のエアラインにて500マイルに交換できるクーポンが手に入るというモノでした。一見良くあるようなキャンペーンですし、デヴィッド・フィリップス以外の人はそのまま利用してたと思われますが、デヴィッド・フィリップスさんは、このキャンペーンが購入金額と交換できる特典がアンバランスであることに気付いたようです。要は、ガンガン購入してバーコードを送れば、購入金額以上のリターンを受けられる!と気づいたわけです。商品は約2$だったらしいので、2$の買い物で500マイル手に入るならすごいことです。その後、2$ではなく、もっと安い対象商品が無いか?と探し出し、行き着いたのは90セントのスープ。90セントのスープでも500マイルGetできる状態だと気付き、2$の商品から90セントのスープに鞍替えし、買いあさるようになりました。
更に、もっとお得な商品を見つけました。それが、今や代名詞となっている「プリン」です。このプリンは何と25セント(ざっくり25円で話進めちゃいます。)ですから、25円にて500マイル獲得という異常事態に気づいたわけです。
プリンを求めてスーパー行脚。約300kmプリンを購入し続ける
購入したプリンの数は実に12,150個。しかし、ここからが大変。
プリンを購入したはいいですが、プリンの数は12,150個も有ります。この全てからバーコードを分離し送付しないといけない状況です。更に、このキャンペーンは1999年12月末まで行われるキャンペーンだったのですが、デヴィッド・フィリップスさんがこの穴に気づいた1999年5月までに送れば、さらに二倍のマイルが貰えるという状況だったらしく、時間的猶予が無い状態。
当初は、奥さんと二人でやっていたのですが、これは無理だと諦めたようです。そりゃそうですよね。
デヴィッド・フィリップスさんはここで知恵を使います。
自分たちの手で分離するのではなく、他の人の手を使う事にしました。ホームレスの方々のサポートセンターなどにプリンを寄付し、その代わりバーコードを剥がしてくれと依頼します。
結果、この作戦がうまく実行でき、合計12,150個ものプリンからバーコードを剥がし、倍増キャンペーンの1999年5月中に全て送付することが出来たようです。
更に、この寄付によって815ドル分の税金の控除を受けたというから、賢さMaxです。
アメリカン航空のマイルを大量獲得。1マイル約0.185円はおいしい。
無事に1,253,000マイルを獲得したようです。プリンの購入に使用した費用は3,140$。
更にここから815$控除を受けられるので、実質2,325ドルにて購入したのと同義です。
本日の為替を無視して、1ドル≒100円として計算すると、232,500円にて1,253,000マイル。1マイル当たりの獲得単価は約0.185円という計算になります。
映画でもこのエピソードは取り上げられています。パンチドランクラブは必見です。
この大量マイル獲得については、映画パンチドランクラブの中で一つのエピソードとして取り上げられています。
飛行機とは全く関係ない映画ですが、やはりマイルを愛するものとしては必見の映画です。
近年でもこれに近い現象が日本でもありましたね、やはり情報に気付いて素早く動くことが重要なんですね。
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