主に飛行機に乗って移動するのですが、新幹線の利用も多々あります。多くの出張族は利用していると思いますが、普通に駅の券売機やみどりの窓口で新幹線チケットを買うのではなく、WEB上にて購入することにより、非常にお得にチケットが購入できるというサービスがオフィシャルに存在します。
代表的なものは、エクスプレス予約(EX予約)、プラスEXという二つのサービスが有りました。今回、2017年9月2日以降は、プラスEXのサービスがエクスプレス予約に統合される形で姿を消しそうです。
今回は出張族としては押さえておかないといけない新幹線移動のために、一度情報をまとめておきます。
【予備知識】プラスEXとエクスプレス予約は何が違ったのか?
まず、そもそも今まではどうなっていたのかを押さえておく必要がありますので、代表的な違いの部分をまとめてみました。画像は小さくて見づらいかもしれませんが、更に詳しくまとめられているものです。
エクスプレス予約サービス | プラスEXサービス | |
---|---|---|
サービス提供区間 | 東京~博多間 | 東京~新大阪間 |
年会費 | 1080円 | 540円 |
対象クレジットカード | 専用クレジットカード | 提携クレジットカード |
割引例1 | 東京-名古屋980円お得 | 東京-名古屋410円お得 |
割引例2 | 東京-新大阪1080円お得 | 東京-新大阪510円お得 |
その他 | グリーンプログラム有り | グリーンプログラム無し |
簡単にまとめてみると、エクスプレス予約のほうが、適用区間も長く、割引率も大きく、そしてポイントがたまるとグリーン車が利用できるグリーンプログラムがついており、新幹線に乗るならこちらが最強に便利でした。
多くの人がエクスプラス予約にメリットを感じますよね?その通りなんです。普通にサービスとして利用するだけならエクスプレス予約を押さえておけば正解でした。
プラスEXサービスを使うメリットはなんだったのか?
では、わざわざプラスEX側のサービスを使っている人はどのようなメリットがあったかというと、使用するクレジットカードのポイントを獲得できる。という一点となります。ただ、その一点のためにこちらのプラスEXサービスを利用している人は複数いました。
実は私もずっとプラスEX派でして、東京ー新大阪間しか使えなかろうが、割引率が低かろうが、グリーン車のポイント貯まらなかろうが、ずっとプラスEX利用者でした。理由としては、先ほどお伝えした通り、クレジットカードでのポイント付与を狙ってのものです。
私はAmericanExpressの愛好者なのですが、そのクレジットカードにてプラスEXサービスを使い、AMEXのクレジットカードにポイントを貯めていました。最終的には飛行機のマイルを狙っている私からすると、これが非常に都合が良かったのです。
貧弱なベネフィット。エクスプレス予約でポイント貯めてもつまらない
もう一つの理由は、逆説的なものにもなりますが、エクスプレス予約の際に使う、クレジットカードのポイント還元が非常に悪いものでして、そちらを使いたいと思う事も無かったという事も理由に挙げられます。それほどまでにエクスプレス予約サービス側のクレジットカードポイントのベネフィットは弱いと思います。
例えば、JR東海エクスプレスカードでのエクスプレス予約の場合、セディナという会社がイシュアとなっての発行です。(イシュアというのは発行元みたいなものです)。ポイントの制度もセディナのものを使うわけですが、それがあまりよろしくない涙。
↓サービスの一部をスクリーンショットさせてもらいました。
ちなみに、1,000ポイントで交換。とありますが、1ポイント=1,000円の利用が必要です。つまり、1,000ポイント貯めるには、1,000ポイント×1,000円=1,000,000円という事で、何と1,000,000円の利用が必要です。それで、5,000円分のポイントバック。つまり、純然たるポイント還元という見方をすると還元率0.5%となります。
全く魅力無し。
救いはグリーンプログラム特典
いきなりポイント還元の話をしてしまいましたが、エクスプレス予約の「還元」という部分でのメインはグリーンプログラム特典だと思います。これは、エクスプレス予約を利用しての新幹線乗車に対して、グリーン車にアップグレードするためのポイントが付与されました。ポイントが貯まると無償でグリーン車にアップグレードできるというものです。
公式HPから見てみると、最低10ポイント、最高で150ポイントが乗車によって付与されるようです。そして、利用の際には、のぞみ・ひかり・こだまによって必要ポイントが異なるようですね。
例で出ている通り、「のぞみ」にてアップグレードしようと思うと、東京―新大阪間を6往復すればアップグレードできるようです。良く新幹線に乗る派の人たちにはこのサービスは非常に好まれているようです。
私のように極力新幹線に乗らず、飛行機移動しようとしている人たちにとっては無用のサービスですが。。。
ちなみに、このサービスの還元率は概算どれぐらいなのかを考えてみました。
普通車指定席 | グリーン車 | 差額 | |
---|---|---|---|
東京-新大阪料金 | 13370 | 18140 | 4770 |
必要料金(6往復) | 160440 | - | - |
還元率 | 2.97% |
少しわかりにくいかもしれませんが、東京ー新大阪間で試算しています。
エクスプレス予約にて普通車指定席に乗車すると13,370円、グリーン車乗車だと18,140円のようです。差額として4,770円が必要な料金となります。この4,770円を獲得するために必要な費用は、13,370円分の乗車6往復分ですので、13,370円×12乗車=160,440円必要となります。160,440円投入して4,770円の獲得。実に2.97%もの還元率となりそうです。他の区間は調べてませんが、まあとびぬけて下がることも上がることも無いと勝手に判断して進めていきます。
新幹線に良く乗る出張族の人にはやはりこのサービスはお得かもしれませんね。
【改定後】プラスEXはどうなるのか?
これは、多くの人は「改正」と捉えるのではないでしょうか?
プラスEXサービス | EX予約(プラスEX会員) | 評価 | |
---|---|---|---|
サービス区間 | 東京-新大阪 | 東京-博多 | 〇 |
料金比較1 | 東京-名古屋 410円おトク | 東京-名古屋 980円おトク | 〇 |
料金比較2 | 東京-新大阪 510円おトク | 東京-新大阪 1080円おトク | 〇 |
年会費 | 540円(税込) | 1080円(税込) | × |
グリーンプログラム | 無 | 無 | × |
単純にエクスプラス予約(EX予約)に統合されるわけでなく、「EX予約(プラスEX会員)」という扱いになるようです。したがって若干サービスが純粋なエクスプレス予約の会員と異なる点があるのですが、それはグリーンプログラムの有無かなと思います。EX予約からの移行組はこのプログラムが使えないのでご注意ください。
年会費が540円増額してますが、そもそもこの540円を渋るようであればこの手のサービスを利用することもないと思いますので、特に問題は無いのかなと思います。
モバイルSuicaをプラスEXカードとして登録できるようになりました。
更に大きな変更点としては、モバイルSuicaをプラスEXカードに登録できるようになったようです。
考えどころはグリーンプログラムの有無か?
今回の改定にて、EX予約を使っていた人からエクスプレス予約に移行する人は、ほぼいないと思います。サービスが近づいたわけですからね?
反対に、エクスプレス予約を使っていた人などは、EX予約との差がほぼ無くなりましたので、であればクレジットカードのポイント還元も有効活用したい!と思う人も出てくるのでは無いでしょうか。
差として出てくるのは、「グリーンプログラム」の有無ですので、このベネフィットを重要視するかどうか?で選ぶサービスが分かれそうです。飛行機好きはそもそも新幹線のグリーン車に価値を感じる人は少ないと思いますので、EX予約一択になりそうですが。
まとめ
- EX予約を使っていた人たちには「朗報」です。
- エクスプレス予約を使っていた人は考えどころです。その時のポイントはグリーンプログラムをどう捉えるか?だと思います。
- やはり何も考えずに「マイル」が貯まる飛行機は素晴らしいな。と痛感。
↓出張族のスーツケースの参考に