浜松町から羽田空港をつないでいる交通機関「東京モノレール」
非常にありがたい設備なのですが、一つだけ問題が有ります。それは、日本トップレベルで車体が揺れることです。この揺れすぎ問題は東京モノレールの大きな弱点の一つと言えます。
※画像は東京モノレールではありません。
東京モノレールはものすごく揺れる。全国トップレベルの揺れを東京で体験できる乗り物。
浜松町から羽田空港へのアクセスを担っている東京モノレールは一日25万人もの人が利用するモンスター級の交通機関です。
しかし、この東京モノレール乗り心地が非常に悪い。
全国各地にて電車・汽車に多く乗る機会がありますが、全国トップレベルで乗り心地が悪いです。
よく揺れると言われる振り子式列車よりも揺れるのではないかと個人的には思っています。
東京モノレールが揺れるのは、構造上の問題かも。モノレールの抱える宿命?
東京モノレールは跨座式モノレールと呼ばれるタイプのモノレールです。
(東京モノレールは跨座式の中でもアルヴェーグ式というタイプに分類されています。)
この跨座式モノレールはコンクリート製のレールを複数のタイヤを囲い込むように設置し、タイヤを動かして推進していきます。
コンクリート製のレールはプレキャストコンクリート(PC)であるはずなので、どこか違う場所で作って現地に持ってきています。
現地でコンクリートを打設している訳では無いので、つなぎ目がどうしても出るのですが、このつなぎ目も結構な隙間があり、確実にこのつなぎ目で大きな揺れが起こっているように感じています。
東京モノレールに乗っていると、何もない直線部分でも大きな揺れに遭遇するのは想像するに、この継ぎ目を越えている瞬間に揺れているはずです。
コンクリート自体も熱膨張及び収縮をするので、そもそもピッタリと施工してしまうと、寒暖差によって問題が発生しますので、この隙間はどうしても無くすことができません。
どうやらモノレールは揺れることを前提に作られているともいえなくないです。
東京モノレールの揺れすぎる問題は、老朽化も大きな原因の一つかもしれない。
東京モノレールの浜松町から羽田空港間は昭和39年に開通しています。
モノレールはコンクリート製のレールを挟み込んで走りますが、このコンクリートのレール自体はメンテナンスこそすれ、交換することは無いようです。(少なくとも、これまでは交換されていないです。たぶん)というよりも簡単には交換できません。
東京モノレールに乗ってレール部分を見ているとわかるのですが、ボロボロとまではいかないまでも、表面の損傷が激しい部分が見受けらます。
コンクリートの耐用年数自体は60年ですが、東京モノレールのレール部分のコンクリートは昭和39年から考えると、50年以上経過しておりそろそろ寿命を迎えるのかもしれません。
既に老人の域に達している東京モノレールのレール部分は、少しガタガタになっていても当然の年数が経過しており、結果やはり揺れます。
あまりにも揺れるので、東京モノレールでは外を見るぐらいしか出来ない
この東京モノレール揺れすぎ問題は、実際に公表されているデータからも読み取ることが出来ます。
東京モノレールが発表している東京モノレールDATA BOOKを見ると、いつの時代の車内の過ごし方か?と思うデータがありました。
東京モノレール内で多くの人は「外を見る」という選択肢を取っているようです。
現在どの様な乗り物に乗っても、多くの方はスマートフォンやPC及びタブレットを眺めている人が多いと思っていました。
しかし、東京モノレール利用時にはあまりの揺れに断念し、「外を見る」という選択肢を取っていることが分かります。
サンプル数と結果から考えて複数回答OKのアンケートと類推し、スマートフォン・PC・タブレット利用しているだろう人を全て合計してみましたが、結果的には外を見ているという回答を合計値でも超える事は出来ませんでした。
もちろん、スマホ使ってたけど、外も見たよ。という人もいるでしょうが、そもそも外を見るという選択肢がこれほどに票を伸ばすこと自体に「揺れる問題」が含まれている気がします。
東京モノレール内での過ごし方 n=500
行為 | 割合 | 想定人数 |
---|---|---|
外を見る | 78.1% | 390.5 |
スマホ見る | 47.3% | 236.5 |
目的地の情報収集 | 10.2% | 51 |
情報端末操作 | 8.2% | 41 |
ゲーム | 1.9% | 9.5 |
出典:東京モノレールDATA BOOK より抜粋及び加工
外を見ている人が約390人。スマホ等を眺めているであろう人を合計しても約350人ですので、複数回答アンケートなので単純に足すものでは無いとしても、やはり過ごし方のメインは外を見ている人の方が多そうです。
今時あまりないと感じます。
補足しておくと、東京モノレールから見える景色は確かに面白い。
補足情報になりますが、たしかに東京モノレールから見える景色は面白いことに間違いは有りません。
これは、同じように東京都内から羽田空港へのアクセスに利用する京急電鉄とは比較できないほどのレベルで楽しいです。
この日は見ることが出来ませんでしたが、沿線には海上保安庁の格納庫があり飛行機やヘリを見ることが出来たりします。
暗闇にうっすら見えている気もします。
海沿いを走るので大量の水を見ることが出来ます。
海、川、ダムなど大量の水を見ると喜んでしまうのですが、これは人間の性でしょうか。非常に興奮します。
風景がおもしろい。という事を勘案しても、もっと風景に興奮するであろう飛行機という乗り物でも約80%もの人が外の風景を見る。という回答は得られないと思います。
みなさん、私のようにパソコンやスマホすら見るのをあきらめて外を見ていると考えられるのではないでしょうか。
絶対にすごく揺れるという事が事前にわかりましたので、今後もPC作業やスマホの操作はあきらめてゆっくりと外を眺めることとします。
特急八雲、特急しなの、特急黒潮と揺れる列車たちに耐えてきましたが、この東京モノレールは耐えられない揺れです。恐ろしい乗り物が大都市東京には有ります。