新千歳空港の3階には、JALの制服やこれまでの歴史を展示している 「エアポートヒストリーミュージアム」が有ります。
無料で楽しめるこの施設はJALユーザーだけでなく、飛行機が好きな人なら楽しめるスポットだと思います。
新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアムは3階に有ります。誰でも入れるオープンスペースは利用しやすいです。
新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアムは国内線ターミナルビルの3階に有ります。
クレジットカードで入ることのできるラウンジ、「Super Lounge(スーパーラウンジ)」の近くに有り、非常に目立つ位置に有るので迷う事は無いと思います。
ミュージアムという名前から非常に大きな施設を想像していましたが、施設の大きさとしては予想よりも小さいモノでした。
ただ、見どころとなるような展示品が多数あるために時間をたっぷりとっても見ておきたい場所だと思います。
展示のコンセプトは3つの構成になっており、
- ヒストリーゾーン
- ギャラリーゾーン
- シンボルゾーン
という3要素にて楽しませてくれます。
それぞれの「ゾーン」の説明としては、
①ヒストリーゾーン
新千歳空港の過去からの移り変わりをパネルで説明しています。
②ギャラリーゾーン
貴重な歴代の制服や、イベントグッズなどを展示しています。
③シンボルゾーン
歴代の飛行機の模型を数多く展示しています。
出典:新千歳空港公式HP
それぞれに見どころの有る展示物が並べられているので、見るだけで楽しいです。
新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアム最大の見どころはJALの制服達
エアポートヒストリーミュージアムではJALフライトアテンダントの歴代制服を一部見ることが出来ます。
過去の制服たちの実物を見る機会は中々ありませんので、これだけでも歴史を感じることが出来ます。
展示されているJALのフライトアテンダント制服は全ての制服では無いので、注意が必要です。
画像で見ると奥から
- 2代目 1954年~
- 3代目 1960年~
- 4代目 1967年~
- 5代目 1970年~
- 6代目 1977年~
- 7代目 1988年~
といった、6世代の展示となっています。
目を引くのは5代目の制服です。かなりのミニスカートで、現代においては色々ともめそうな攻めたデザインとなっています。靴にも日の丸がデザインされており、日本の航空会社として認識しやすい構成になっていると思います。
この、5代目のミニスカ制服はいろいろと問題が発生したようで週刊誌などにも当時のエピソードが取り上げられたりしています。
特に大きな話題になったのが、ジャンボ機導入を機に採用された5代目。当時、世界的に流行していたミニを取り入れた、膝上8cmのワンピーススタイルだ。
1967年から約30年間JALで客室乗務員を務めた航空評論家の秀島一生氏によれば、採用にあたっては客室乗務員からの反響が大きく、ひと悶着あったという。
「制服に流行が取り入れられたことを喜ぶ一方、お客様の荷物を頭上の棚に収納するとき、スカートの中を覗かれやすいと労働組合で問題視されました」
結局、タイツが支給されて下着が見えないようにガードされ、そのタイツにもJALのロゴが入れられ、客の視線がそこに向かうよう工夫された。
JALの歴代の制服を確認したい人は、雑誌「PEN」の2016年6月号を購入すると全ての制服を確認することが出来ます。
JALだけでなく、ANAの制服も網羅されていますので、比較しながらの時代考証などを行うと非常に楽しい暇つぶしになると思います。
新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアム シンボルゾーンで目立つのはB747
3構成の中の一つ、「シンボルゾーン」には多くの航空機の模型が並んでいます。
その中で目立つのは、何と言ってもB747のジャンボジェット機の模型です。
とにかく他の航空機の模型と比べると圧倒的なサイズ感を誇っています。色々と飛行機に関する事を見てみると、やはりB747ジャンボジェットのエピソードなどは他の飛行機と比べても多く登場してきます。
色々な歴史の出来事にも登場してくる、B747は飛行機の歴史の中でも、エポックメイキングな飛行機であることは間違いないと思います。
エアポートヒストリーミュージアムのギャラリーゾーンでは珍しい歴史の遺物を堪能できます。
エアポートヒストリーミュージアムでは現在では見ることが出来ない品々が展示されていますので、眺めるだけで時間がつぶせます。
個人的に一番気に入ったのは扇子たちです。
一番奥の扇子は「赤道」の二文字。
使いたい、本当に人前で使いたい。もはや手に入れることは不可能なのかもしれませんが、その他の扇子を圧倒する存在感を放っていました。
その他にもJALや飛行機の歴史に関するグッズが並んでいます。
私の知識不足で、これらの品々がどれほどの価値があるかは分からないのですが、それでも見ているだけで楽しい展示です。
エアポートヒストリーミュージアムでは飛行機ごとの性能も確認することが出来ます。
ミュージアム内ではなく、外側にディスプレイされているパネルも興味深かったです。
過去や現在活躍している飛行機ごとのスペックや特徴が展示されていました。
中々知ることの無い飛行機の性能たちですが、このパネルはボーイング777を基準にして各飛行機との差を可視化してくれています。
非常にわかりやすい展示物だったので、これを眺めているだけで時間が過ぎていきます。
最高速度や運航距離など知りたい!という人はわざわざ調べたり本を買うことなく知ることが出来ますので、おすすめの展示物となります。
新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアム利用時の注意点。営業時間が短い!
無料でこれでもか!と楽しませてくれる新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアムですが、注意点が一つあります。
それは、営業時間の短さです。
フリーのオープンスペースなのに、営業時間は10:00~18:00となっており、夕方18:00を過ぎると新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアムを楽しむことは出来ません。
飛行機の時間などによっては、18:00以降の新千歳着という事は十分にあると思いますが、そのような場合には新千歳空港のエアポートヒストリーミュージアムは利用できませんので、ご注意ください。
↓制服情報を網羅したい人には、やはりこの雑誌をお勧めします。kindleでも購入できます。(というより現品は非常に在庫が薄い状態です)
JALの過去の制服を現物で見ることが出来るのは珍しいです。初代が無いのが非常に気になりますが、2~7代目までは確認できますので、昔の飛行体験を思い出しながらも楽しむことが出来ると思います。