古くから珍重されている真珠。この真珠は貝の中で育てるというのは広く知られていると思います。
その母貝となる貝は複数有りますが、一般的にはアコヤガイを用いることが多いです。
貝の中で育てた真珠。取り出した後の貝はどうなるでしょう?中国と並ぶ雑食な国民性である日本もちろん食べます。
日本各地にあこや貝を食べることが出来るエリアはありますので、出張と合わせてかつアコヤガイが出回る時期であれば、人生で一度は食べてみてはいかがでしょうか?
日本各地で食べられているアコヤガイ。東日本は食べないけど、西日本は食べる文化有り。
アコヤガイを食べる。というとその人の出身地によってリアクションが異なります。
食べる文化があるエリア出身の方は「良く食べた~」
食べる文化が無いエリア出身の方は「え、真珠貝ってたべられるの?」と両極端です。
これはアコヤガイが食用のために養殖などをされるわけではなく、真珠を作るために育てることがほぼ全ての為、真珠を生産しているエリア以外の方には馴染みが無いからです。
代表的なアコヤガイを食べるエリアは以下になります。
- 愛媛県
- 長崎県
- 三重県
- 熊本県
- 大分県
- 佐賀県
また、下は真珠の生産量データです。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
H27 | 愛媛 | 長崎 | 三重 | 熊本 | 佐賀 |
H28 | 愛媛 | 長崎 | 三重 | 熊本 | 大分 |
H29 | 愛媛 | 長崎 | 三重 | 熊本 | 大分 |
完全に西高東低の傾向がでています。アコヤガイは西日本(特に九州・四国)では食べる文化がありますが、東日本ではほぼ無いという食べ物です。
特に1位~3位の 愛媛 長崎 三重にて全体の9割近くを生産してい様ですので、どうしても食べるぞ!と心に決めた場合は、この3県に出向いて食べてみましょう。
アコヤガイが出回る時期は限られている、真珠の生産に合わせた11月~1月ごろに食べることが出来ます。
「旬」と表現するのは適切ではない気がしたので「出回る」と表現していますが、アコヤガイは食べるのに適した時期が限られた食べ物です。
なぜなら、他の食材とはことなりアコヤガイは食べるために採られるのではなく、ほとんどは真珠を生産する副産物として誕生する食べ物だからです。
そのため、真珠の浜上げ(取り出しを行う事)に合わせて一部食用でも流通し始めます。
食用目的が主ではないため、この時期を逃すと食べにくくなってしまう食材ともいえます。
アコヤガイの浜上げの時期は、11月~1月に行われることが多いようですので、必然的に生状態のアコヤガイを見ることが出来る時期も、11月~1月となります。
食べるのは貝柱。食感がほどよく有りおいしい食材でした。
アコヤガイは部位としては「貝柱」を主に食用にします。他の部分は食べないようです。
このアコヤガイの貝柱。食感が独特で非常においしい食材でした。
個人的によく寿司で食べる貝の食感を例えると、
- アワビ ⇒ ゴリゴリ
- ほたて ⇒ ぶにぶに
- 赤貝 ⇒ しゃきしゃき
と、なるのですが、アコヤガイは上記のどこにも該当しない独特な食感のため、口の中で噛んで楽しいです。
そして味は癖もなく食べやすい味わいでした。貝が苦手な方に磯臭さや生臭さを感じるから嫌いという人は多いですが、アコヤガイの貝柱は磯・生臭さを感じることが無かったので、もしかしたら貝嫌いでも食べやすいかもしれません。(たぶん)
出張で西日本(特に愛媛・長崎・三重)を訪れることがある人は、期間限定の食材「アコヤガイ」にチャレンジしてみてください。東日本出身のかたは見たこともないとおもいますので、楽しいと思います。