長崎空港では本当に多種多様な長崎グルメを堪能できますが、その極めつけの一つが長崎県で愛されているクジラ料理を堪能できることだと思います。
少し値段は張りますが、せっかくの長崎行脚の締めくくりとなる食事、空港飯は地のモノでしっかりと〆たいものですよね。
古くから長崎県はクジラ漁が盛ん。入り組んだ地形を利用してクジラが捕獲しやすい
長崎県の各地方では、それぞれクジラ漁が盛んだったようです。これは、長崎県の海を見たことがある人なら「ピン」と来ると思いますが、とにかく長崎の湾は地形が複雑です。また多くの島や陸地がぐるっと湾を囲うように配置されている部分もあり、クジラなどの大型の動物は「追い詰めやすい」だろうなと容易に想像がつきます。
沢山クジラが回遊する立地という事と、それを捕まえやすい立地という事でクジラの名産地となり、その名残が今も残っているようでした。
無駄な部分は一つもないクジラの刺身盛りで、クジラ全体を堪能。
クジラはその巨体からは想像できないのですが、「無駄にする箇所が一つもない」と表現されるほど、資源としての利用制に富んだ動物です。
有名な事でいうと、鯨油やクジラのひげなどは、それ自体の獲得のためにクジラが乱獲されるなど悲しい歴史もありました。
この無駄にする箇所が一つもない、というのは何も資源としての考えだけでなく、食材として考えたときにも、本当にいろいろな部位を楽しむことができ、そして何よりうれしいのが、その部位が変わるごとにクジラ肉のうまさの新しい側面を見せてくれることです。
クジラ肉は本当に飽きることの無い肉の一つと言えます。
【さえずり】
クジラの舌です。高級部位。独特の食感はこの「さえずり」でなければ味わえない感覚。舌は肉の部位でも脂の多い部位。噛めば噛むほど甘みとなってきて、非常に美味しいです。
【百ひろ】
クジラの腸です。
勿論、生というわけでなく一度湯を通していると思いますが、それでも野性味あふれる味わいは十分に味わうことが出来ます。
腸は日常的に動いている事と栄養が詰まっている点から、どの生き物でもおいしい具材の部類に入ります。
クジラの腸もご多分に漏れず非常に美味しいです。
【ベーコン】
クジラの腹のあたりの部位です。「クジラベーコン」という名前で親しまれています。
独特の脂の味がもしかしたら苦手な人も多いのかもしれませんが、燻されていないのになぜか燻製の様な味わいと捉える人は好きな人が多いようです。
脂が非常に多い部位ですので、ポン酢などと合わせてさっぱりと食べることをお勧めします。
まあ、お店の人がそこまで考えて出してくれますけどね。
【赤身】
赤身については、とにかく「臭み」が無い。
これがクジラです。と言われて出されなければ多くの人が当てることが出来ないと思います。しかし、味が無い。というだけでなく噛んでいくと肉の中にある獣のにおいが一瞬顔を出すことがあります。
ようやくそれと邂逅することにより、これはクジラ肉。そしてうまいと認識をすることが出来ます。とにかくうまいです。
長崎空港の「しょうぶ」さんであれば、クジラ肉を堪能できる
ご紹介した、このクジラ肉たちは何と嬉しいことに空港のレストランで味わう事ができます。
長崎空港2階にて営業している「しょうぶ」さんにて本格的なクジラを食べることが出来ますので、長崎旅行の食べ納めをしてみてください。
ちなみに、この「しょうぶ」さんでは、極み丼という贅沢のきわみを楽しむこともできますので、是非利用してみてください。
しょうぶさんは長崎空港の2階にある鮨屋さん 混むので利用するなら時間の余裕を!
しょうぶは長崎空港の2階、出発エリアにある鮨屋さんです。
隣に、大きなレストランの「エアポート」もありますし、目立つ看板も出ていますので、迷う事は無いと思います。
唯一の注意点はそれほど大きいお店ではないですし、お客様もお酒を飲みながら刺身をつまんで最後に寿司。といった楽しみ方をしているので、一組当たりの滞在時間も長いです。
という事で、混み合いますので時間に余裕をもって言利用してもらえればと思います。
気になる料金は!クジラの刺身と焼酎1杯飲んで2,040円!個人的には安い。
なかなか、食べる機会も無いクジラですので、せっかくの長崎。是非食べてください。しかし、その際に気になるのが「料金」だと思います。
しょうぶさんではうれしいセットを用意してくれていて
- さえずり
- 百ひろ
- ベーコン
- 赤身
の4種類が盛り合わせられた刺身と、そこに長崎の焼酎を1杯つけて2,040円という破格の料金で展開してくれています。
う、うれしい。本当に手軽にクジラを楽しむことが出来る価格設定ですね。
長崎空港のグルメレベルは高いので、何を食べるのか迷いに迷ってしまいますが、苦手でなければ鮨屋のしょうぶさんでの鯨肉もチャレンジしてみてください。
クジラ肉苦手な人もいると思うので、ご利用は自己判断でお願いします。長崎県の文化の一つであることは間違いないので、折角長崎に来ているのであれば堪能しておきたいですね。
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