長野県上田市のご当地グルメの一つに「美味だれ(おいだれ)」焼き鳥があります。
これは、焼鳥にニンニクたっぷりのタレをつけて食べるという、聞いただけで精力がつき、そして口が臭くなること必須の食べ物。
この美味ダレ焼き鳥が生まれたとされる、元祖・発祥の店「鳥正」にて、美味だれ焼き鳥の実力を堪能してきました。
上田市の美味だれ焼き鳥は、鳥正から始まった。今では上田市のスタンダードになっています。
聞きなれない美味だれという言葉ですが、この焼き鳥の食べ方は長野県上田市にある「鳥正」から始まったとされています。
鳥正の初代店主である宮下正三氏が、焼き鳥の新しい食べ方を考案。焼き鳥にニンニク醤油だれをかけて食べるという方法を、仲間と相談しながら作り上げたといわれています。その食べ方は見る見るうちに上田中に広がり、新しく店を出す人々も、タレの味を覚えるために修行に入ったり、味を盗むために通い詰めたりしていたそうです。
誕生は昭和30年代ごろといわれていますので、その歴史実に90年以上もの年月を経てもなお上田市で食べられている焼き鳥の食べ方です。
美味だれ(おいだれ)はニンニク強烈なタレのコト。
美味だれ(おいだれ)は簡単に言ってしまうとニンニク味のタレです。
といっても、ニンニク風味という次元の味ではなく、しっかりとかなり強くニンニクの味わいを生かしているたれとなります。
↑鳥正の美味だれ
↑さらっとしたタレではなく、かなりニンニクなどが残っていることがわかる。
この味わいは強烈で、食べたら必ず口が臭くなります。
公式情報を見ても、ニンニク風味の醤油ではなく、ニンニクたっぷりの醤油とわざわざ説明されています。
美味だれの定義は「すりおろしのニンニクが入った醤油ベースのたれ」とされています。味のイメージとしては「ニンニク風味の醤油」ではなく、「ニンニクたっぷりの醤油」という表現がぴったりのタレとなっています。
上田市に出張などで来ていて食べる場合には、翌日の仕事の予定などはしっかりと認識した上で食べることをおすすめします。
生まれた姿はタレに付ける系ですが、現在の鳥正はかけるスタイルに変更となっていた。
美味だれが生まれた当時は、焼き鳥に対しての美味だれのつけかたはコップにドボンと漬け込むタイプだったようです。
ニンニク醤油ダレが入ったコップがテーブルに置かれており、そこにやきとりを直接入れて食べていました。(串カツの食べ方と同じイメージ。もちろん二度付け禁止でした)
元祖・発祥の店の鳥正でも、このタレのスタイルは変更されており、他の店と同様にタレはかけるスタイルに変更されています。
個人的には名物料理にしたいのであれば、旧来のスタイルのほうが良いと思うのですがいかがでしょうか?
上の画像では私はタレを最初にかけてしまったのですが、これは失敗です。焼き鳥の温度が下がってしまいます。
コップ提供側ならこのようなミスも有りませんので、是非つけるタイプにしたほうが良いのにな~、と思いながら食べていました。
美味だれ焼き鳥はとにかく味が濃くて酒がすすむ。好みのわかれる味だが私は大好き。
焼加減を見て絶妙なタイミングで塩をひとつまみ、、、しゃらくせ~~。
とばかりに、美味だれ焼き鳥はタレの強烈な味わいをもって、焼き鳥達を蹂躙していきます。
鳥正の焼き鳥はそのままでも十分おいしいのですが、そこにすべてを上書きするニンニクタレをかけてしまう訳ですから強烈な料理です。
ご想像の通り、味は非常に濃くなります。
この味の濃さが好みがわかれると思うのですが、私は塩分と脂分を愛していますので、この強烈な味のタレは非常に美味しいと思いました。
半面、最初からかけるのではなくもう少し通常タイプの焼き鳥を味わってから、その後のアクセントとして使用したほうが楽しめたかなとも思っています。
今回は盛り合わせを8本頼んだのですが、最初から美味たれをかけてしまったので、全ての焼き鳥が美味たれの味わいでした。
個人個人で好みは分かれると思いますので、タレが強烈だという事だけインプットして鳥正を利用してみてください。
焼き鳥ということもあり、非常にリーズナブルにご当地グルメを楽しめますし、なによりも美味しいですので、上田に出張・観光で訪れた際には美味たれ焼き鳥を楽しんでみましょう。