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【和牛オリンピックは5年に一度】全国和牛能力共進会の開催テーマがおもしろい!

全国の牛肉好きが楽しみにしているオリンピック・和牛オリンピックこと全国和牛能力共進会は5年に一度開催されます。

この全国和牛能力共進会は、昭和41年に開催された第一回大会から各大会ごとにテーマがあり、品評もそのテーマに沿って行われるのですが、このテーマを読んでいるだけで楽しめる大会となっています。令和4年に開催される第12回の全国和牛能力共進会テーマも含めてお伝えいたします。

 

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全国和牛能力共進会は5年に一度開催されている、和牛オリンピックとも呼ばれる大会です。

 

全国和牛能力共進会は日本における唯一ともいえる和牛の評価大会です。

 

評価される部門については、回を重ねるごとに評価項目が増えており第11回大会では、9区+1区 = 10区の部門分けを行いそれぞれに評価しています。

 

表1 第11回全国和牛能力共進会 出品区一覧

出品区 詳細
第1区 若雄
第2区 若雌の1
第3区 若雌の2
第4区 系統雌牛群
第5区 繁殖雌牛群
第6区 高等登録群
第7区 総合評価群
第8区 若雄後代検定牛群
第9区 去勢肥育牛
復興特別区 高校生の部

 

 各区の順位を決めるだけではなく、トータルの成績を加味した総合優勝も決めており、各都道府県はしのぎを削りながら、この5年に一度のオリンピック優勝を目指しています。

 

歴史そして権威ある大会といえます。

 

牛肉が好きなら、全国和牛能力共進会開催テーマを見ているだけで小一時間はニヤニヤ出来る。

 

各回、全国和牛能力共進会ではテーマを決めており、調べる限り品評もこのテーマに沿って行われるようです。

オリンピックの評価基準にも関与する全国和牛能力共進会のテーマ。非常に重要です。

しかし、このテーマを眺めていると歴史も感じることが出来ますし、その時代を反映していますし、なにより意味がわからないテーマもあって、非常に面白いんです!

 

牛肉好きなら眺めているだけで楽しめる、それが全国和牛能力共進会のテーマです。

 

これまで開催されてきた全11大会のテーマと、令和4年開催となる令和初の第12回全国和牛能力共進会のテーマをまとめておきましたので、是非ご覧ください。

 

表2 全国和牛能力共進会テーマ一覧

大会No. 開催年 開催場所 テーマ
第1回 S41 岡山 和牛は肉用牛たりうるか
第2回 S45 鹿児島 日本独特の肉用種を完成させよう
第3回 S52 宮崎 和牛を農家経営に定着させよう
第4回 S57 福島 和牛改良組合を発展させよう
第5回 S62 島根 着実に伸ばそう和牛の子とり規模
第6回 H4 大分 めざそう国際競争に打ち勝つ和牛生産
第7回 H9 岩手 育種価とファイトで伸ばす和牛生産
第8回 H14 岐阜 若い力と育種価で早めよう和牛改良、伸ばそう生産
第9回 H19 鳥取 和牛再発見!-地域で築こう和牛の未来-
第10回 H24 長崎 和牛維新!地域で伸ばそう生産力築こう豊かな食文化
第11回 H29 宮城 高めよう生産力伝えよう和牛力明日へつなぐ和牛生産
第12回 R4 鹿児島 和牛新時代地域かがやく和牛力

 

気になった全国和牛能力共進会のテーマ達を取り上げてい見たいと思います。

全12回ともに魅力的なテーマを掲げているわけですが、そのなかでも特にこれは!と気になってしまうテーマがありました。

 

一見してみると、その時の和牛の課題を解決するためにあげられているテーマなので、なるほどと唸ってしまいそうですが、よく見ると意味がわからなかったり、すごく面白いテーマもあり、楽しめてしまう一覧だと思います。

 

 

第1回(昭和41年・岡山県) 「和牛は肉用牛たりうるか」

 

栄えある、第一回の全国和牛能力共進会テーマは、「和牛は肉用牛たりうるか」です。

 

すごくないですか?

 

いまから数十年前には、和牛が肉用牛としてたりうるか?というテーマが議論されていたわけです。

 

タイムスリップが一度だけできるのであれば、この時に飛んで和牛の発展を伝えたいです。

 

「日本全国で和牛は肉用牛として立派に育っています。」と伝えて安心させたいです。

 

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第2回のテーマも「日本独特の肉用種を完成させよう」ですので、やはり和牛を完成させようという思いが入れ込まれています。

 

現在では確固たる地位を気付いている和牛というブランドは、先人たちの努力によって築かれたブランドであることを再認識させられます。

 

第7回(平成9年・岩手県) 「育種価とファイトで伸ばす和牛生産」

第7回のテーマ「育種価とファイトで伸ばす和牛生産」なのですが、気になるワードとしては、やはり「ファイト」だと思います。

 

全国和牛能力共進会、和牛のオリンピックともいわれる大会のテーマに「ファイト」をつかいますか。良い意味で牧歌的で、なんだか畜産の現場がほのぼのしている感じを受けることが出来ます。

 

ちなみに、ファイトと並べて置かれている「育種価」とは、牛の遺伝的な能力の度合いを表したバリバリに学術的な分野になるわけですが、それを知っていると「これとこれを並べますか」という気持ちにもなり、非常にコントラストが効いていて面白いです。

 

「育種価」とは、その牛が持っている遺伝的な能力の度合いを数字で示したものです。産肉能力の育種価は、枝肉成績と血縁情報のデータを分析し、そこから、肥育農家の成績、性別、出荷月齢などの「環境的な要因」を取り除いて、子に伝わる「遺伝的能力」の部分を数値(推定値)としてあらわします。

「育種価」には、自分自身の子孫の枝肉情報から計算した「推定育種価」と、自分自身は推定育種価を持っていないが、両親の育種価を平均して計算される「期待育種価」があります。

出典:淡路畜産農業協同組合連合会

 

やはり、数値で裏付けをとり、あとは気持ちなんですね。何事も。

 

 

第11回(平成29年・宮城県) 「高めよう生産力 伝えよう和牛力 明日へつなぐ
和牛生産」 

 

気になる単語つながりでいくと、第11回と第12回に使われている「和牛力」も気になる単語です。

 

和牛力ってなんなのでしょうか?調べてもWEB上に「和牛力」についての解説は無く、まったくわからない単語です。

 

テーマに沿った品評を行うのであれば、”和牛力”について理解していなければならないわけですが、全然意味がわからないという点において素晴らしいテーマだと思います。

 

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あまりにテーマがおもしろかったのでご紹介しましたが、この全国和牛能力共進会は関わっている人ならば、必死に目指している大会でもあります。

 

牛肉好きな人であれば、是非この全国和牛能力共進会の結果に注視しながら、美味しい牛肉を選んで食べていってほしいと思います。

 

 

 

私は畜産には関わっていないので、和牛オリンピックの結果を純粋に楽しむのと同時に、各都道府県の和牛を食べて応援していきます。