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【紳士淑女のたしなみ】牛肉を食べる際には「トレーサビリティ制度」で産地や性別をチェック

牛肉を食べる際に、事前にチェックしておくとその食事がさらに楽しくなる行為に、牛の産地や性別がわかる牛トレーサビリティ制度の活用が有ります。

牛トレーサビリティ制度は「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」に基づき、BSE(俗にいう狂牛病)のまん延阻止などを目的に運用されています。

この制度を利用し、焼肉・ステーキ・しゃぶしゃぶなどを食べる際に、どんな牛をたべるのかな?と調べてから、その情報に想いを馳せながら食べると更に牛を食べるのが楽しくなる。と個人的には考えています。

 

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牛トレーサビリティ制度の利用方法。専用サイトに個体識別番号を入力するだけです。

なんだかすごく難しいことをするのでは?と思う方もいますが、牛トレーサビリティ制度を利用して、食べる牛さんを調べる方法は本当に簡単です。

 

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食事に行ったお店に掲げられている10桁の「個体識別番号」を専用サイトに打ち込むだけで、すぐに検索することができます。

 

個体識別番号を打ち込むサイトは、独立行政法人家畜改良センターが公開している「牛の個体識別情報検索サービス」というものになります。

 

牛の個体識別情報検索サービス

 

このサイトのサービスを使えば、PCでもスマホでも簡単に牛の個体識別番号から、その牛の情報を見ることができるようになります。

サイト自体がPC用に作られており、レスポンシブル対応ではなくスマホからの利用は少し使いづらいですが、慣れると別に気にならなくなるレベルですので、飲食店で利用することも可能だと思います。事実、私は使っていますし。

 

牛の個体識別情報検索サービスを使用できるアプリは、iPhoneには無いです。アンドロイドは対応アプリが有ります。

 

WEBサイトでの利用は不便だと思い、専用のアプリがないかを探したことも有りますが、独立行政法人家畜改良センターでは専用のアプリの用意は無いためWEBサイト上での利用しかないのが残念なところです。

 

但し、アンドロイドのスマートフォンであれば、「牛トレーサー(ぎゅうとれーさー)」というアプリが有り、アプリでの利用もできるようです。

私がアンドロイド環境を保持していないため、こちらは未使用なので使い勝手はわかりませんが、各種賞も受賞したことが有るアプリらしいので、アンドロイド環境の方は簡単に調べることができるはずなので、使ってみてください。

 

おかげさまで日経BP社主催の「A3 TOGETHER」で「アプリ/Webサービス賞」を受賞することができました。応援していただいた皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。

出典:PID0.ORG DevZone

※ダウンロード方法は、Android Marketにて「牛トレーサー」と検索すれば良いようです。

 

 

牛の個体識別情報検索サービスでわかることは、牛自体の情報である「個体情報」と産地から処理場までの「異動情報」

 

個体識別番号を入力して検索すると情報として手に入るのは、牛自体の情報をまとめた「個体情報」と、出生から屠畜までの経路がわかる「異動情報」となります。

 

 

異動情報は、牛の経路がわかるデータですが、すごく牛が好きな人以外には活用の機会は無いと思います。

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私も、流し読みするぐらいです。

 

 

肉を食べる上で重要な情報のは、牛自体の情報である「個体情報」です。

 

 

個体情報を調べるとわかること。出生年月日・性別・母牛の個体識別番号、そして種別です。

 

検索すると、牛の個体情報としては以下のことがわかります。

 

  • 出生の年月日 → 生まれた年月日
  • 雌雄の別 → 性別、雌か去勢が99.99%
  • 母牛の個体識別番号 → 母牛の情報にも遡ることが出来ます
  • 種別 → 黒毛和種などの和牛の種類

 

 

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↑過去調べて保存してあった牛の事識別番号からの検索結果

 

 

個体情報で確認できること1 出生の年月日

牛さんが生まれた日と、屠畜された日を知ることが出来ます。

 

子牛は生まれてから約8ヶ月間は繁殖農家で育てられて、280kg程度になると家畜市場に出荷されます。家畜市場でセリにかけられた子牛は、今度は肥育農家に引き取られます。そして肥育農家でゆったりと約20ヶ月飼育されて、体重が700kgくらいになった頃に出荷されます。

出典:牛肉ランド

 

出荷される際には肉の採れる量が重要なので、体重ベースで考えられることが多く、平均28か月ほどで出荷されるようです。

全然、根拠がないのですがなんとなく若い状態だと、仔牛に価値があるようにそれだけで、なんとなく得した気分になる。それぐらいしか無いのですが、一応見てしまいます。

 

 

個体情報で確認できること2 牛の性別

個体情報で一番注目するのは、この「牛の性別」です。

 

牛の性別がわかるといっても、食肉として出回っている牛の性別は99.99%、雌か去勢された雄だけなのですが、どちらなのかが非常に重要になります。

 

 

この性別が出来ることなら雌ならうれしいです。

 

 

 

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一般的に去勢された雄よりも、雌牛のほうが不飽和脂肪酸が多いとされ脂の融点が低いとされています。お皿に盛られている状態でも脂が溶け出していることも有ったりします。

 

去勢の牛もおいしいので、食べてわかるかといわれると自信はないのですが、今までの経験上雌のほうが美味しい気がする!という感覚もあり、出来ることなら雌だとうれしいな。。。と思っています。

 

 

品種・性別 A-5 A-4 A-3 A-2 A-1 A計
和牛めす 6,463 6,155.5 2,465 1,132 6 16,221.5
和牛去勢 11,503 9,530 3,200 520 1 24,754
和牛おす         1 1
和牛計 17,966 15,685.5 5,665 1,652 8 40,976.5

出典:牛枝肉格付結果 平成30年12月

↑おいしいとされている雌のほうが去勢よりも流通量は少ないです。

 

 

高級ブランド牛として知られる松阪牛などは、雌牛でないと認定されませんので食肉のプロの立場からも見ても、差はあるのかもしれません。

 

個体識別番号から検索して、部位ごとに性別の差がでているようであれば、雌牛に絞ってオーダーしてみるのも面白いです。

 

個体情報で確認できること3 母牛の個体識別番号

 

この母牛の個体識別番号をたどっていけば、データがある限り母牛を探し出すことができます。

食べる段階で、お母さん牛を探すことに意味はないのですが、本来の用途でいうと親世代に何があったかを調べることもできるので、そういった用途で活用されているのだと思います。

 

個体情報で確認できること4 種別

 

私達が良く食べる和牛は整理しておくと、4種類に分けられ

  1. 黒毛和種(くろげわしゅ)
  2. 褐毛和種(あかげわしゅ)
  3. 日本短角種(にほんたんかくしゅ)
  4. 無角和種(むかくわしゅ)

と分類されます。おなじみの黒毛和牛といわれるものは、ほぼ(なにか悪しき力が働いていない限りは)黒毛和種となります。

 

そしてこの黒毛和種の割合が全体の90%を超えてきているようですので、基本的に私達が和牛を食べました。というと黒毛和種であることがほとんどです。

 

個体情報では、この和牛の種別を見ることが出来ます。

 

めずらしい、日本短角種の肉です!というお店でも調べてみると・・・といったことは無いと思うのですが、一応見ています。(今まで、日本短各種の個体識別番号調べたことないですが)

 

黒毛和種の場合には、公益社団法人全国和牛登録協会が実施している「登記・登録牛データ確認システム」に飛ぶことができ、牛の登記情報を確認することもできます。

 

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個体識別番号による情報を注文の参考にしてみる。

 

上記4点を確認できれば、その日の飲食店にてどの部位をオーダーするか?といった悩みに対して方向性を出すことが出来ます。

 

例えば、ステーキを食べに行きリブロースとサーロインにて下記のような個体識別番号であれば、私の個人的好みとしては雌牛をオーダーします。

 

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また、焼肉屋で部位ごとの個体識別番号があれば一応調べてみて、どの牛を食べるかを決めたりします。

 

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↑ちなみに、この日はすべて去勢牛だったので気にせず食べました。

 

こだわりすぎると何も食べられなくなる可能性があるのですが、せっかくお店が開示してくれていて、入手できる情報があるのであればよりおいしい牛肉にありつくために、個体識別番号から検索してみるのもおもしろいです。

 

 

 

飲食店以外にもスーパーで販売されている牛の情報も調べられるので、普段の買い物でも役立つと思います。あまり親しくない人に、この行為が知られると引かれるので注意しながら検索してみてください。