年間約270万人が利用する、「神戸空港」
立地の悪さと一日当たりの発着便の制限により、なかなかに使いにくい空港となっていますが、その神戸空港でも空港グルメはしっかりと楽しめます。
神戸市民のソウルフードとも言える、「ぼっかけ」をメニューの看板にしているお店「壱成」にて神戸の旅を締めましょう。
「ぼっかけ」とは?牛すじとコンニャクを煮込んだ料理。味はしょうゆベース
神戸にて良く聞く肉料理、「ぼっかけ」とはどのような料理なのでしょうか。
実は、ぼっかけと呼ばれているものは神戸以外にも多くの地方で「すじこん」という名前で提供されています。
すじこん=ぼっかけ
牛肉を常食する近畿地方において、安価なすじ肉とこんにゃくを利用した庶民的な惣菜として明治時代から食べられてきた。牛すじとこんにゃくを煮込んだ料理にはどて焼きもあるが、味噌煮であるどて焼きに対し、すじこんは醤油を味付けの主体としている。濃い目の味付けで煮込むため、佃煮ほどではないが数日程度は日持ちする。
神戸市の長田区周辺ではぼっかけと称している
元々は、うどんに牛すじの煮込みをぼっかける(ぶっかける)ことから、ぼっかけという愛称を手に入れたようですが、地元の人は元々うどんにかける行為をさしていたわけで、お好み焼きなどに入れる際には、単純に「トッピングはすじで。」という様に、すじと呼ぶことが多かったようです。
それがいつしか、うどんにぼっかける際に使っていた「ぼっかけ」の方が認知度を高めていき、ぼっかけの名前が広く伝わっています。
神戸市長田区周辺でのみ「ぼっかけ」という名前になるわけですが、今では、神戸市民にはこちらの名称にて親しまれていますので、必然的に神戸で食事をする際には「ぼっかけ」表記をよく見かけます。
日本全国にあるが、ぼっかけは神戸名物として捉えて良いのかと思います。
壱成さんが「ぼっかけ」の名店という訳ではないが、神戸空港ではこのお店ぐらいしか食べることが出来ない。
神戸空港にてぼっかけを楽しみたいわけですが、空港に入っている飲食店の壱成さんがぼっかけの有名な店!なのかと言われると疑問が残ります。
お店の看板には創業60年という言葉が有りますが、現在ある店舗は
- 神戸空港店
- 六甲通り店(「とくしま」という店名)
- ポートアイランド店 (「とくしま」という店名)
と、なっており調べてもどこで60年営業していたのか非常にわかりづらい状況です。
折角神戸に来たのに、ぼっかけなるものを食べてないから空港で食べてみるか。
これぐらいの気持ちが壱成さんを利用するにあたっての正しい気持ちの持ちようかもしれません。
ぼっかけ飯は石焼ビビンバ風。時間が無い時の食事は注意が必要
神戸空港の壱成さんのぼっかけを使ったご飯は石焼ビビンバの様に、熱せされた器にて提供されます。
飛行機の搭乗まであまり時間が無い時には注意が必要です。
↓石焼ビビンバのような形で提供される「ぼっかけ飯」
↓ぼっかけ
お店の人には、器に張り付けながら焦げを楽しんでくださいと言われましたが、今回私の場合は、そもそも焦げませんでした。
熱くないほうが嬉しいので、それはそれで良いのですが、言われたことが出来ないとなるとすごく残念な気持ちになるのは、人間の不思議な感情です。
ぼっかけは、牛すじも軟らかく煮こまれており、コンニャクと共にとても良い味付けでした。
だからこそ、提供の仕方と説明の仕方が少し残念です。
折角、神戸に来たのであれば「ぼっかけ」を堪能するのは、出張グルメ、肉好きの人たちには必須のアクションだと思います。
ぼっかけは、神戸に来たら食べておいて損は無いです。話のネタになりますので、市内で食べることが出来なかった場合のみ、神戸空港にて最後の砦として壱成さんの利用を検討してみてください。