肉が好き!という人は多いと思います。
私もその中の一人、小さい時から肉を愛し肉を食べるために働いているといっても過言ではありません。
年間100万円~200万円程は牛肉・豚肉・鶏肉その他の肉料理に費やしている肉好きです。
賛否両論ある韓国の韓牛、この牛についてもネット上の情報では判別つかないことが多いので、実際に韓国に訪れて韓牛を食べてきてみました。
結果、和牛とは違った方向に進んでいる、韓牛のおいしさを発見することが出来ました。
韓国出張・旅行の際には、韓国の牛肉「韓牛」を食べてみてはいかがでしょうか。
韓牛は和牛とは違った牛肉、同じ評価軸で評価するとおかしなことになると思います。
韓牛を実際に食べてみたいなと思ったのは、多くのWEBサイトに書かれている、和牛との比較文章を見て、果たして本当にその評価は正しいのかな?と疑問に思ったからです。
多くの方々が、
- 和牛ほど柔らかくないから美味しくない
- 値段が和牛並み、それ以上だが美味しくない
といった評価をしていたのですが、和牛もこよなく愛する立場としては、それはそうだろうなという印象を持ちました。
和牛は、日本の畜産農家が長い年月を経て「作り上げた」品種ですのですので、それと韓牛を和牛基準で比べたら、違ったモノであるのは当然だからです。
実際に確かめたかったのは、韓牛を食べたときに美味しいのか?美味しくないのか?
この点にフォーカスして食べてみたいなと思った次第です。
韓牛は和牛と比較して考えると、黒毛和種ではな褐毛和種(あかげわしゅ)に近い。なぜなら、褐毛和種(あかげわしゅ)のルーツの一つだから。
韓牛と和牛の違いを語るのであれば、私たちが一般的に食べている和牛=黒毛和種と、韓牛はまったく別の牛であることを考慮しないとおかしなことになります。
多くの韓牛の評価にて「硬くてまずい」という評価がなされていますが、別の種類の牛ですから味わいが異なって当然です。
もし、日本にいる和牛と比べたいのであれば赤身肉が主体となる褐毛和種と比べるべきだと思います。
↑そもそも色も違いますし。赤いし。
何故なら、この褐毛和種(あかげわしゅ)は様々な牛を掛け合わせている中で、そのルーツの一つとして朝鮮牛もルーツとなっているからです。
一説によると、大友宗麟統治の頃、役用として輸入され豊後に多くいた朝鮮半島系の韓牛が起源とされる。明治時代に熊本・高知で繁殖され、明治時代後半からシンメンタール種(英)の雄を交配したものに発し、1930年(昭和5年)に決められた最初の改良目標に向けて改良され、1937年(昭和12年)中央畜産会による本登録の一元化「褐毛系役肉用牛」と仮称し、1940年(昭和15年)に熊本、高知共通の審査標準が作成された。その後何度かの改訂を経て、現在に至る。
出典:Wikipedia
褐毛和種の特徴は、黒毛和種と比べると筋繊維は太く、脂肪沈着が劣ると言われていますので、黒毛和種より硬い肉であるはずです。
韓牛を食べて、硬い!まずい!というのは、かなり外れた評価であり、肉として美味いのかどうかを考えるべきだと思います。
和牛っぽく売り出そうとするから混乱をまねいているのではと思う。
個人的には、元々種が違う牛なのに、韓国側の韓牛の売り出し方がサシをいれて、なんだか和牛っぽい売り出し方をしようとするから、混乱するのでは?と考えます。
韓牛にも、日本でいうA5ランクのようなランク付けがあり、最高等級は「1++ A」という表記になるのですが、
このランク付けの中にサシの具合が入っています。
出典:KONEST
その路線で行くと、サシ入りにくい牛の最高値と、サシが入りやすい牛の最高値では差が出てしまいます。
オージービーフにはオージービーフの、アンガスにはアンガスの、キアナにはキアナのおいしさがある様に、黒毛和種には黒毛和種の、そして韓牛には韓牛のおいしさがあるはずなので、そちらを追求したほうがよいと思われます。
実際に、韓国で韓牛を食べてみると、調理方法の違いもあり美味しかった!
肉好きとして全世界の肉を食べたいと思っているので、これは韓国にて韓牛をしっかりと食べて、自分自身の答えを出しておかねば!と無駄に高いモチベーションをもって韓国で韓牛を食べてきました。
結論としては、美味しかったです!
和牛とはまた違った肉でしたが、韓国の味付け及び調理方法がしっかりとハマっており、食べた韓牛は大満足でした。
↑骨付きカルビ:見た目はサシが多いですが確かに肉そのものは硬い。しかし、隠し包丁が(隠れていないですが)無数に入り、食べやすかったです。
↑一応メニュー表上ではサーロイン。こちらも柔らかくはないですが、薄いカットで食べやすい。
↑ユッケ 一緒に和えられているのは、大根では無くて梨。ユッケなどの赤身が強いほうがうまい料理は、和牛よりおいしかったかも。。
↑味付けカルビ:タレが甘すぎてこれはあまり、、、でした。
韓国の焼肉屋では「ホルモン」はまた別の専門店があるため、置いていないことが多いです。このお店もホルモン系は一切なく、タンやハラミも見つけられませんでした。
食べてみて、やはり肉っておいしいなという感想と、韓牛は韓牛のおいしさがやはりあって、和牛と同列で語ろうとするからおかしなことになるなだなと、実体験をもとに認識できました。
また、日本の焼肉屋で食べる焼肉とは異なり、韓国式で全部店員さんが調理してくれるのもうれしいです。
ユッケすら混ぜさせてくれませんでした。全部店員さんが行ってくれます。
韓牛に興味があり、韓国に食べにいくのであれば、日本の焼肉の概念をすべて捨て去り、違う肉を食べに行くという気持ちでいけば、楽しめると思います。
韓牛最大の弱点。それは値段が高すぎる点かも。日本の高級焼肉店と同じ感覚で行くのが良いと思います。
楽しい楽しい、韓牛体験だったのですが、最後に値段を見て驚きました。
とても高いですね、韓牛の焼肉。
利用した店が、高級な部類のお店であったことは間違いないのですが、それでも100,000W/人を超えてくる、値段が徴収されました。
調べてみると、近年韓牛の値段はどんどん上がってきているようで、ブランド化に進んでいるためだと思われます。
日本の高級焼肉屋に行く!と同じ意気込みでお店を訪れれば問題ないですが、他の韓国グルメが美味しくて格安で食べることの出来る状況では、相対的に値段の高さが気になってしまいました。
値段では驚いてしまいましたが、韓牛はとても美味しい牛肉であることには間違いないです。
和牛にも当たり外れがある様に、韓牛にも当たり外れがあるはずなので一概には言えないですが、和牛と比較して食べなければ、「美味しい!」と思う人ももっと増えると確信しました。
かなり特殊な牛肉である、黒毛和牛の霜降りたっぷりの牛肉と比べること自体が、少々無理があるのだなと。。韓牛の旨さをさらに探求せねばと新しい目標もできました。ただ、韓国に行くと豚肉がとても美味しいので、限りある胃袋をどう使うかが悩みどころです。