京都府の福知山市が誇るご当地グルメとして「ゴム焼きそば」があります。
「ゴム」という食べ物を表すには少しネガティブな印象を受けてしまうワードを冠した焼きそばは、果たしてどのような味なのでしょうか。
元祖ゴム焼きそばのお店でもある「神戸焼」さんにてゴム焼きそばの実力に迫ってきました。
福知山のゴム焼きそば元祖・発祥のお店は「神戸焼」さん。広東省の麺が忘れられずに再現した味。
福知山のゴム焼きそばと言えば、現在では「ふじ」が有名店となっていますが、実は生みの親は違うお店です。
元祖のお店は、「神戸焼」というお店になります。
創業者の方が中国の広東省で食べた麺の味が忘れられずに、国内にて再現した歯ごたえある麺を用いて焼きそばを作ったのが始まりとされています。
発祥は、同市中ノで1950年に創業したお好み焼き店「神戸焼」。創業者の故永井孝三郎さんが、戦時中に中国で食べた広東麺の味が忘れられず、地元の製麺業者と麺を再現したのが始まりという。
出典:京都新聞
せっかく福知山まで足を延ばしてゴム焼きそばを食べるのであれば、「ふじ」にて代表的な味を堪能するのと同時に、出来ることならば元祖の味も抑えておきたいところです。
ゴム焼きそば元祖のお店「神戸焼」を利用するときの注意点としては、「不定休」である点。
元祖の味を求める人で福知山まで足をはこぶのであれば、ゴム焼きそば元祖神戸焼利用時の注意点も抑えておいたほうが良いです。
それは、定休日が「不定休」な点です。
大体月2日ほど休みがあるようなのですが、不定休なのでいつ休みかわかりません。
出来ることなら、お店に迷惑にならない時間帯で確認して起きたところです。逆に月2日ほどの休み以外は営業しているため確認は容易だと思います。
すごく地元の人でアットホームな雰囲気。一人でゴム焼きそば食べに行くのは少しだけ勇気が必要かも。
お店の雰囲気は、地元の人に愛される飲めるお好み焼き屋さんという感じで、とにかく盛り上がっていました。
一人でゴム焼きそば食べるのは少しだけ勇気がいるかもです。
↑お好み焼き屋さんなので、焼きそば以外のメニューはお好み焼きがメインです。
堅いから?輪ゴムに似ているから?ゴム焼きそばの名前の由来は諸説ある。
「ゴム」って、通常食べ物を表す言葉としては使わないネガティブなわーどだとおもうのですが、何故あえての「ゴム焼きそば」なのか気になると思います。
この名前の由来については二つの説がある様です。
堅めの食感と見た目が輪ゴムに似ていることから近年は「ゴム焼きそば」と呼ばれ、観光客からも人気を集めている。
出典:京都新聞
・堅めの食感がゴムを想起させるから。
・見た目が輪ゴムに似ているから。
どちらも嫌かも。。しかし、世の中一般大衆受けを狙った、キャッチコピー的なメニュー名がはびこる中、気持ち良いほどの直感に従ったメニュー名。好感がもてます。
とにかく、「ゴム」なのです。
どちらの説が由来として適切かはご自身の舌と脳で判断するというのも、不確かなものに向き合った時の楽しみ方の一つです。
独特な食感は独自の麺が作り出す。10倍蒸してつくった麺は無くなる前に食べておきたい。
福知山のゴム焼きそば最大の特徴は、麺の独特な食感です。
この食感を作り出しているのは、製麺所にて作る行程にに一手間かけているからです。
特徴的な麺を生産するのは、同市問屋町の高見製麺所。通常の焼きそば麺の蒸し時間は2、3分だが、ゴム焼きそばの蒸し時間は、その10倍の30~40分。蒸したての熱い麺に油をまぶして手でほぐせば、独特の食感と小麦やかん水でできたシンプルな味が引き立つ麺が完成する。
出典:京都新聞
なんと、通常の麺の蒸し時間の10倍もの時間をかけて蒸し、その後に油をまぶしています。
ただし、このオリジナル技術も失われていく技術となっているかもしれません。
複数の製麺所が手掛けていたが、高齢化などで次々と廃業。唯一となった同製麺所の麺は現在、市内のお好み焼き店5店で提供されている。
出典:京都新聞
以前は複数の製麺所でつくっていたようですが、現在は最後の砦となっている高見製麺所だけで作られています。
元祖グルメを食べ歩いていると、廃業しているケースもよく見受けられます。
このゴム焼きそばも食べることが出来るうちに食べておきたいグルメなのかもしれません。福知山は行こうと思わなければいかない場所かもしれませんが、お近くを通った時や、予定が合う時は積極的に食べておきましょう。
ゴム焼きそばの味は、、、ご自身の判断にお任せします。
ゴム焼きそばの味ですが、これはあまりにも独特すぎて評価が難しい!とにかく難しい!
食べなれない食感が好きか嫌いかで別れると思います。是非ご自身で食べてみて判断してみてください。
ネガティブなワードが入っているゴム焼きそばはネーミングがとにかく気に入りました。日本全国面白い食べ物はまだまだあるな~と再認識しました。