震災後には飲食店がほぼ休みとなってしまっていた、熊本空港。
2017年11月になりますが、久しぶりに利用した際にはしっかりと復旧していることに何よりも驚き、そしてやはりお金を落とさなくては!と勝手な義侠心的なものを持ち出して、自分の食事を正当化することに成功しました。
熊本空港で「肉」といえば、たぶん空港内で唯一のいきなりステーキがあるのですが、今回はそのいきなりステーキの陰に隠れて、(実際に店舗も奥)営業をしているハンバーガーショップを利用してきました。
フードコートの様な場所の入り口には、いきなりステーキ様が鎮座。かなり活況。みな肉マイレージを貯めている。空港という立地は出張族も多いので、とても良い場所のように個人的には思ってしまう。とにかく混んでました。
そのもう一つ奥側にある店舗が今回、あか牛のハンバーガーを食べてきた空福亭となります。
店構えは完全にフードコートのそれ。ですので、入りづらいとか気後れするとか、そんな事はあり得ません。相当オーダーしやすいですね。
入口付近に掲げられているポスターを見ると、とっとりバーガーフェスタ2017にて全国4位!という輝かしい様な、中途半端なような、どうでもいい様な順位を獲得しています。売りになる権威ある順位なのかは不明ですが、とにかく鳥取で4位になった。という事だけはわかりました。
気になったので、とっとりバーガーフェスティバルを調べてみたところ、面白い記述が。
「食のみやこ・鳥取」の実体作りとして2009年度にスタート。
「鳥取県を全国へ」を合言葉に、官民の連携のもと日本最大規模のご当地バーガーの祭典を企画・実施。2009年には「鳥取県 食のみやこ大賞」を受賞。2010年度には全国より60店舗を集め、平井鳥取県知事を名誉顧問に迎えた「全国ご当地バーガー連絡協議会」を設立。県産の食材を活かし、現在の若者にとって需要も多く、日本食となりうるバーガーにアレンジすることで、地産素材の価値の見直しとともに地域への浸透を図り、ご当地グルメとして県外発信することで「鳥取県」の名を全国にPRすることが狙い。
実体づくりとして・・・のスタートのようです。
なんだか、偉い人の大号令でこの一ベントが始まって、現場の人が奔走して。苦労して第一回を終了し、それを毎年毎年歯を食いしばりながら継続し、いつしかこのイベントをやって当たり前、このイベントやらないと冬を迎えられないよ!という状態になって、ようやく苦労せずに回せるようになってきたなという瞬間に、最初にやれって言っていた偉い人が「このイベントは俺が作ったからな!」みたいな事言い出して・・という行間が読めました。
とにかく実体づくりのために行われているイベントです。そのイベントで輝かしい4位を獲得しています。
↓2017年の順位一覧
2017年 | 市町村 | |
---|---|---|
1位 | YAZUバーガー | 鳥取県八頭町 |
2位 | 阿麻和利(あまわり) | 沖縄県うるま市 |
3位 | THIS 伊豆 しいたけバーガー | 静岡県三島市 |
4位 | くまもとのあか牛バーガー | 熊本県熊本市 |
5位 | 牛タン100%アボカドチーズバーガー | 静岡県富士市 |
6位 | せらバーガー世羅高原豚ミルフィーユバーガー | 広島県世羅町 |
7位 | 九重“夢”ポーク丸ごとしいたけカツバーガー | 大分県九重町 |
8位 | THE★殿さまキングバーガー | 山口県山口市 |
9位 | 竹原たけのこ牛スジ煮込みバーガー | 広島県竹原市 |
10位 | やまがた元気玉バーガー | 岐阜県山県市 |
このハンバーガー最大の特長は「あか牛」であること
何と言ってもこのハンバーガーは「あか牛」のパテを食べられることに価値があります。和牛100%のパテ自体あまりないと思いますが、それを上回る褐色和種=あか牛という和牛を使ったパテという事で期待が膨らみます。
褐毛和種(あか牛)のおさらい
褐毛和種という和牛をおさらいしておきますと、
牛肉の種類
日本にて和牛と呼ばれる種類を全てあげておくと
- 黒毛和種(くろげわしゅ)
- 褐毛和種(あかげわしゅ)
- 日本短角種(にほんたんかくしゅ)
- 無角和種(むかくわしゅ)
と分類されます。
私達が良く食べている黒毛和牛といわれるものは、ほぼ(なにか悪しき力が働いていない限りは)黒毛和種となります。
そしてこの黒毛和種の割合が全体の90%を超えてきているようですので、基本的に私達が和牛を食べました。というと黒毛和種であることがほとんどです。
今回のハンバーガーが珍しいのは、パテが黒毛和種では無くて希少な褐毛和種だという事。
褐毛和種はどんな牛なのか?
褐毛和種自体は赤身がメインの肉となります。黒毛和種に代表されるようなブクブクに肥えさせて霜降り肉、ドーン。という路線からは外れます。品種的にも育て方的にも赤身がしっかりと出るような肉です。
赤身肉中に8~15%の適度な脂肪を含む。
と、Wikipediaにも書いておりました。
私も大好きですが、霜降りたっぷりという肉とは少し違います。
熊本系と高知系があるのですが、今回含めて赤牛、あか牛といった表記のメニューを食べるときにどのエリアのモノかを聞くと、これまでは全て熊本系でした。もちろん、今回のバーガーは熊本系の褐毛和種=あか牛です。
実際に頼んで食べてみた
オーダーから5分ほどであか牛バーガーが登場しました。これで値段は980円。褐毛和種のパテが食べられるという事で安い!!と思うか、ハンバーガーに980円かよ!と評価が分かれる所ですね。
食べてみますと、肉本来の味がダイレクトに伝わるような食感です。要はゴロゴロとしているので噛むのに力がいります。褐毛和種は黒毛和種に比べて赤身が多い和牛です。という事で流れ出る肉汁、脂肪分が多い故の柔らかな肉の弾力。というものが少なく、これぞ男だぜ!という噛み応えをまだ保有しているように思います。
更に野菜もかなりボリュームがあることから、やはりこの手のハンバーガーは食べづらい!!海原雄山先生なら激怒していますね。
まとめ
- あか牛のパテだけは珍しいので、それを食べたいのは有り。
- ハンバーガーとしてうまいかと言われると個人的には無し。
- とっとりハンバーガーフェスティバルは出張族のためにしっかりとまとめないといけない。
↓もてるためにはマイルとクレジットカードです。
↓飛行機の墓場 おそろしい