鹿児島県の指宿市には全国でも珍しい砂蒸し(砂風呂)に入れる施設が複数有ります。
なかなか、鹿児島県でも南部に位置する指宿市には仕事で出張することも少ないと思いますが、もし鹿児島市や霧島市まで出張して、それが土日に絡めて実行できるのであれば、少しだけ足を延ばしてBleisure(ブレジャー)※ がてら、砂蒸しを楽しんでみてはいかがでしょうか。
宿泊ホテルに砂蒸しの施設が無くても指宿市には、誰でも入れる砂蒸しの施設が2つもありますので、最高の体験が出来るはずです。
※Bleisure(ブレジャー)とはビジネス+レジャーを合わせた造語。ビジネス(出張)にて赴いた先で、休暇も楽しんでしまうという行動の事。出張休暇などともいわれたりします。
かつては「東洋のハワイ」 新婚旅行の定番スポットであった指宿市。
日本全国で見ても珍し、砂むし(砂風呂)がある「指宿」(いぶすき)は、鹿児島県の南部に位置する都市です。
1960年代に始まったとされる、ハネムーンブーム(新婚旅行)の際には、時代に的にまだまだ海外旅行に行く人はすくなく、国内旅行をするほうが一般的でした。
指宿は、「東洋のハワイ」という呼ばれ方で有名なハネムーン候補の一つでした。
現在では、新婚旅行で指宿を訪れる人は少なくなったと思いますが、言ってしまうと「最高に気持ち良い」砂むしが体験できる数少ないエリアですので、一度は訪れておきたい観光地の一つです。
指宿市へのアクセスは鹿児島市からは結構近い。鹿児島空港からは少し遠い。
そんな指宿市ですが、鹿児島県の主要スポットである「鹿児島市」からの立地は、驚くほどに近いです。
今回私は、
行きは鹿児島中央駅から指宿駅まで列車利用。
帰りは、指宿駅近くでレンタカーを借りて鹿児島空港で返却。
という工程で移動しました。
これには理由があります。
指宿市で砂むしを限られた時間の名kで最大限に楽しもうと思うと、現地で車があったほうが良いのです。
だったら、往路からレンタカー借りたらいいんじゃないの?と言われると思いますが、行きは「指宿のたまて箱」という特急列車に乗ってみたかったのです。
鹿児島市から指宿への列車移動 おすすめは「指宿のたまて箱」という特急列車での移動。
鹿児島市から指宿市への移動は、「指宿のたまて箱」という特急列車を利用しました。
この指宿たまて箱は鹿児島中央駅から指宿まで1時間もかからずに到着できる優れものです。
また、列車内は観光客のためにシートや掲示物もこだわったモノを採用しており、指宿に移動するためには非常に楽しめる交通手段となります。
指宿のたまて箱にて指宿に向かう際には、進行方向を向いて左側の席を購入することを激しくおすすめします。
なぜなら、左側の車窓は「海」がつづくという最高の景色だからです。
残念ながら、私は何も知らずに右側の席を購入してしまいましたが、鹿児島中央駅から指宿に向かう時は左側の席を買うと覚えておいてください。
指宿市ではレンタカーを借りると、砂むしが最高レベルで楽しめる。
現地についてからでも良いので、資金的に余裕があるのであればレンタカーを借りることをおすすめします。
それは、帰り道のって帰るのもそうなのですが、メインで楽しみたい砂蒸しを最大限楽しむためには、レンタカーがあったほうが便利だからです。
多くの砂蒸しは、「指宿温泉」に固まっていますが、少し離れた場所にある砂蒸しがロケーション最高だったりします。
バスで行けないことも無いのですが、地方都市特有のバスの本数が少ない問題に直面することなるので、車移動できたほうが指宿、そして砂蒸しを何倍も楽しむことが出来ると思います。
鹿児島空港から指宿の距離は約80キロ。バスが出ていますが時間は約1.5時間ほどかかります。自由が効くレンタカーが一番便利だと思います。
鹿児島空港から指宿市へは電車・列車の移動手段は直接ないので、車での移動になります。
バスが出ているので、公共交通機関を使用したい人はバス利用になると思います。
距離としては約80キロ。時間は高速道路利用で約一時間半見ておけば問題ないと思います。(片道)
ゆったり自分たちの時間で移動したいという事であれば、レンタカーにしたほうが良いです。私が鹿児島空港から指宿に向かうならレンタカーにします。※結局現地でも必要になりますし。
砂蒸しは旅館に宿泊しなくても楽しめる。誰でも利用できるブレジャー向けの施設をご紹介します。
私は、宿泊予定で指宿へのブレジャーを楽しみましたが、指宿は鹿児島中央駅やかごしま空港からも近いため、日帰りでの砂蒸し利用も可能だと思います。
多くの砂蒸しは旅館やホテルについていたりするのですが、誰でも利用できる施設が2つありましたので、ご紹介させていただきます。
指宿温泉 砂むし会館 砂楽(さらく)は指宿温泉にあって利用するのに便利な施設
指宿温泉内にある施設としては、指宿温泉 砂むし会館 砂楽(さらく)が有名であり、そして便利です。
付近の旅館などからもお客さんが流れ込んできます。宿泊施設のすべてに砂蒸しの施設があるわけでは無いようです。
人気の施設という事も有り、砂蒸し出来る範囲も広大です。
かなりの団体客が押し寄せない限りは、待つことなく利用できるようですが、それでも時間帯によっては劇的に混むようなので注意が必要です。
砂は、利用した施設の中では一番サラサラしていたように思います。温度はこの日は少し低めでしたが、十分に温かく時間と共に汗が止まらなくなります。
移動時間などの関係で、長く指宿にいられない場合はこの指宿温泉 砂むし会館 砂楽(さらく)の利用だけでも十分に満足は出来ると思います。
山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)は少し指宿温泉から遠いですが、最高のロケーションを楽しめる砂蒸し施設
指宿での砂むしを複数施設体験してきましたが、どこか一つだけ入れるとしたらどこにするか?と言われると、断然おすすめなのが旧山川町(現在は指宿市に統合)にある、「山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)」はすごくすごく良いなと思います。
砂蒸しの歴史から考えると、指宿温泉 砂むし会館 砂楽のほうが指宿温泉に近しい場所が優れているのですが、この山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)は何が良いかというと、この施設までの道の風景、到着時に立ち上っている湯気、そして砂蒸ししてくれている場所がとても良い立地にあるので、すごく気分が良いのです。
古くからこの姿変わっていない名だろうな、、、という施設なのですが、その姿が反対に期待を高めます。
そして、なんといっても海までの距離が近いのがこの山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)のうれしい点。
この日は潮が満ちている日だったので、特別に近いです。
潮が満ちすぎると砂蒸しの場所に波が入ってくることも有るとの事でした。そうなると砂蒸し利用できなくなるので、実は砂蒸しを体験するためには「潮」は重要な要素になっています。
この山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)の砂蒸しは、砂が他の施設よりもゴロゴロしている感じがして重量を感じるものでした。
温度調節が一番難しかったので、熱い場合などは係の人にアドバイスなどをもらってうまく調節してみてください。
山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)では、温泉の熱を利用して調理した卵や芋を楽しむこともできます。
山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)のもう一つの楽しみは、温泉を利用して調理された卵や芋を食べることが出来る点です。
熱を通しただけなのに、なぜかほっこりおいしい。という素朴なグルメなのですが、これが砂蒸し後に食べると、とてもとても美味しい。
このグルメがあるのも、山川砂むし温泉・砂湯里(さゆり)をおすすめする理由の一つになっています。
多くの砂蒸しが実は天然ではなく、現在では温めたお湯を通していたりします。ご紹介した2施設は潮と利用客数とタイミングが合えば天然砂蒸しも楽しめるかもしれない。
現在、「天然砂蒸し」というのは非常に体験することが難しくなっています。
以前はすべて天然だったようですが、多くのお客様をさばいたり、衛生面に気を付ける中で、現在では温泉を通して砂をあたためたりします。
しかし、ご紹介した施設は潮のタイミングと利用客数の兼ね合いで、運が良ければ天然の砂蒸しを利用できることもあるとのことでした。
こればかりは、「運」ですので最高の体験ができるかもしれない!ぐらいの気持ちで利用したほうが良いと思います。
指定してくるお客様も多くいるようで、施設側の注意書きには「指定はできません」というものも貼られていました。無理を言って困らせるのはやめましょう。
砂むし利用時の注意点は主には体調管理。女性は水着があったほうが安心かも・・・
最強最高に気持ちが良い指宿の砂むしですが、少しだけ注意点が有ります。
それは主には体調面の事です。
砂むし利用時の注意点1 低温火傷注意。しかし、時間を守っていれば危険性は少ないです。
3ヵ所の砂むしを楽しんできましたが、すべての施設で同じ警告文が出されていました。
- 砂むしの時間は10分~15分
- 砂むしから出るタイミングは自己判断で!
長時間入ることNGという事と、長時間砂むしを利用して万が一何かあっても自己責任ですよ!というものです。
注意書きに書かれていましたが、最近でもご年配の夫婦が警告の時間を無視して長時間砂むしを利用して、低温火傷になってしまったようです。
その夫婦は、「まさか低温火傷になるとは聞いていない!」と激高したようですが、、、どちらにしても、この時間厳守は自己責任でお願いいたします。
砂むし利用時の注意点2 浴衣や専用着の下は全裸!と強く言われますが、女性は水着があったほうが安心かもです。
これは、完全に私見です。
指宿にて砂むしを利用する際に、施設側から強く言われるのが「浴衣(専用着)の下は全裸です!」なのですが、ちょっと嫌な人もいると思います。
下着もつけない状況で、浴衣を羽織るわけですが一度でも旅館などで浴衣を着たことが有る人なら、その防御力の低さはわかっていただけると思います。
私は男性なので万が一の事態になっても、精神的なダメージは少ないと思いますが、女性ですごく気にされる方もいると思います。
安心して利用したい場合には、水着を着用したほうが良いのではないかな、、、、と思ってしまいます。
出典:砂むし温泉「砂湯里」に置いてあった、3月のライオンより
↑漫画ではなんだか変な風に書いてありますが、やはり男性の前で浴衣一枚は抵抗ある人がいると思います。
ただし、注意点として以下のことが言われています。
- 水着の着用は発汗作用の妨げになりますので不可。
- ナイロン素材が低温火傷の原因となる。
発汗については根拠が乏しいように思いますし、ナイロンについての低温火傷との関係性も調べた限りでは、不明です。
しかし、一応自己責任にてご注意ください。
砂むし利用時に持っていたほうが良いモノ。タオルだけあれば利用できるのですが、携帯を持ち込む場合はジップロックあったほうが良いかもです!
砂むし利用時の持ち物は、頭に巻くタオルだけあれば事足りるのですが、携帯電話で画像を撮影したい人は、砂対策でジップロックなどがあったほうが良いと思います。
砂むしの施設では、携帯電話専用の容器も用意されていますが、どこからか侵入してくるのが「砂」です。
精密機械である携帯電話は砂などに弱いですので、ジップロックでしっかりと防護することをおすすめします。
↑なぜか入るはずの無いバケツの中にまで砂が侵入してきてました。
私は、iPhoneをケースつけないタイプなのですが、細かな部分に砂が侵入していて死にそうになりました。
また、砂むし利用時が曇天であったため、少し雨が降ってきたタイミングがあり、その時もジップロックに入れておけば!と悔やみましたので、皆さんはジップロックもっていって安心してください。
鹿児島市から一時間半ほどの時間でついてしまう指宿市はBleisure(ブレジャー)に最適な都市でした。
皆さんも日本だけでなく世界的にも珍しい砂むし(砂風呂)を体験してみましょう。
指宿の砂むし体験は実に約15年ぶりでしたが、ほぼ何も変わっていませんでした。という事は、もっともっと昔からもこの風景だった可能性もあり、海の音を聞きながら温かい砂につつまれて、空を見ていると不思議な気持ちにもなります。
鹿児島市からも近いので出張・観光のついでに利用してみてください。