ベトナムの麺料理といえばフォーですが、折角ハノイに行ったのであれば、ベトナム北部で多く食べられているブンチャー(Bun Cha)を食べてみることをお勧めします。
ベトナム北部の名物料理ブンチャーとは?ハノイではフォー以上に人気がある。
日本でベトナムの麺料理というと「フォー」が有名ですが、ブンチャーに使われる麺の「ブン」はハノイではフォー以上に人気が麺かもしれません。
ブンチャーとは、肉つけ麺。焼いた豚肉と鳥のつくねが入ったスープにブンをつけて食べます。
ブンチャーとは何かと問われたならば、適切な日本語での回答は「肉つけ麺」になるのかなと個人的には思っています。
ブンという米粉ベースの麺を、焼いた豚肉と鳥つくねが入ったスープにつけて食べます。
最大の特徴はスープの中に好みで香草(ハーブ)を大量投下し、香草(ハーブ)の香りとブンの食感と肉の旨味を口の中で最大限に楽しむ料理です。
↑ブン そうめんの様に見えますが米粉の麺です。ぶつぶつ切れやすかったです。
↑ブンチャーに入れる香草(ハーブ) 独特な風味が有りますがこの香草を大量投入することにより、さっぱり食べることが出来ます。
ひと手間加えた豚肉と鳥のつくねはそれだけでも美味しい ブンチャーは肉も楽しめる。
ブンチャーのもう一つの楽しみはスープに入っている豚肉と鳥のつくねです。この二つは単純にスープにぶち込んで煮ているという訳でなく、ひと手間加えられた食材として非常に美味しいのです。
鳥のつくねはわかりやすいです。粗めのひき肉や軟骨部分が入っており食感も豊かです。コリコリと軟骨部分にて口の中で楽しさも味わえますし、肉部分がスープと絡まっておいしさの二乗・三乗という指数関数のうまさが体験できます。
秀逸なのは豚肉です。日本から出て海外で肉を食べると旨味が強い気がするのは気のせいでしょうか。ベトナムで食べた肉たちも非常に旨味が強かったです。
豚肉は一度焼かれており、その上でスープに投入されています。
焼いたうえでの投入なので一見色が黒いため、なんだかおいしそうに見えないのが難点ですが、食べると焼いてあることにより肉のうまみが逃げていないので、これまた美味です。
表面が焦げていることから結構な強火で焙られていることが分かります。
このひと手間を肉に施している事から、おいしさのエッヂがたっているように思います。
オバマ大統領も食べに来たハノイのブンチャー
今回ハノイにて、元アメリカ合衆国大統領オバマさんが食べたと言われるブンチャーを食べてみようと思っていたのですが、あまりの人の多さに断念しました。
オバマさんが食べたと言われるお店は、
Bún Chả Hương Liên (フオンリエン) というお店です。
流石にローカルフードを並んでまで食べようという気にはならなかったので、断念しましたが、調べてみると混み合う時間があるようなので、次回は時間帯は調べて訪れてみたいと思います。
また、注意点としては既に近隣に偽物のお店があるようなので近隣のお店でオバマブンチャーなどという名前の場合注意が必要です。
ハノイでブンチャーはどこで食べられるのか?答えはどこでも食べることが出来ます。
これは日本でいうと、「ラーメンはどこで食べられれますか?」という質問に似ていると思います。ラーメン屋でも食べられますし、定食屋でも出すところは有りますし、焼肉屋で出てくることも有ります。
ブンチャーは本当にベトナム・ハノイでは一般的な食べ物のため、どこで食べられるか?と聞くと本当にどこでも食べることが出来ます。
有名店や高級店にてブンチャーを楽しむのも有りですし、ローカルな食堂に飛び込んで「bún chả」の文字を探すのも良し、好きな場所で食べることが出来ます。
一点だけ注意なのは、香草(ハーブ)がきれいに洗われていないことがあるので、虫や汚れが付いている可能性も
日本ほど食品管理に厳格な国は中々ありませんので、そのレベルで他の国の食事を評価してしまうと、結構困ることがあります。
今回ご紹介したベトナム料理のブンチャーにおいては付け合わせの香草(ハーブ)が、店によってはきれいに洗われず、結構な汚れが付いたままで出てくることがあります。
これは仕方がないとは言え、少々面食らう事があります。
ミネラルウォータ―などをお持ちの場合は、お店の人に気付かれないようにそっと洗うのモノ有りですね。
肉料理探訪の一環としてブンチャーを楽しんできました。世界には美味しい肉量がまだまだありますので、一つ一つご紹介していければと思ってます。