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飛騨牛握り寿司 高山市にてテイクアウト握りずしの攻防を堪能

岐阜県高山市といえば、お隣飛騨市と共に有名ブランド牛の「飛騨牛」の出荷元として有名です。

その高山市において手軽に飛騨牛を食べられるスポットとして、飛騨牛の握りずしをテイクアウトで食べることの出来るお店が複数有ります。

しかし、熾烈な飲食業界。人気店もあればそうでないお店も有ります。今回は道を挟んで相対する牛握り寿司のお店の戦いを堪能してきました。

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岐阜県高山市での牛の寿司はテイクアウトで楽しむことが出来ます。

観光地となっている高山市の街並みは多くの外国人が訪れています。そういった環境の中で、通常であれば牛の寿司をテイクアウトで食べ歩く、という行為は中々イメージしづらいと思いますが、多くのお店が寿司のテイクアウトにチャレンジしています。

 

テイクアウト方法が独特。えびせんの上に寿司を盛っての提供方法

高山での寿司のテイクアウトで面白いのは、牛の寿司をエビセンに載せての提供をしてくれるところです。

そうです、お皿まで食べることが出来る画期的なシステムなのです。

この面白い提供方法と、そして肉の寿司が手軽に食べられるというお得感により、高山市での観光では有名な食べ物に肉寿司はなり上がっております。

 

飛騨 こって牛 VS. 坂口屋 道路向かいの戦い

そんな、肉寿司ですが激戦を極めると勝手に私が認定しているお店の戦いが有ります。それは、「飛騨 こって牛」と「坂口屋」の、道路向かいの戦いです。

道を挟んで多少ずれますが向かい側で肉寿司の提供にてバチバチやりあっていると思います。(たぶん)

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↑道路を挟んで店がにらみ合っている。気がする。

 

因縁がありそうな両社の関係。後発人気店と元祖の戦い。

この道路向かいの睨み合いは、勝手に想像すると因縁浅からぬ関係性ではないかと邪推してしまいます。

というのも、元々元祖でエビセンに寿司をのせてのテイクアウトは、「坂口屋」さんが始めたようですが、今では模倣した「飛騨こって牛」さんが超人気店となっているからです。珍しいですね。先行者が負けるのは。

とにかく坂口屋さんからしてみると面白くないのではないか?と考えてしまいます。

 

↑公式HPには、飛騨で寿司のテイクアウトを始めた元祖であることが書いてある。

 

実際に食べ比べて。そして各項目での比較を行ってみました。

行列対決

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まずは、お店の外に並んでいる「行列」の長さを比較してみました。

飛騨 こって牛さんには10人ほどの行列が出来ている状態でしたが、坂口屋さんには1名のお客様のみ。

行列対決は、飛騨 こって牛さんの圧勝でした。

しかし、人によっては並んでまで食べたくない!という人もたくさんいると思います。そのような場合は、坂口屋さん利用のほうが良いですね。

 

メニュー比較

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お店ごとのメニューを比較してみたいと思います。 

 

 飛騨 こって牛さんのメニューは

  • 飛騨牛にぎり寿し 竹炭塩1貫 生姜醤油1貫 700円
  • 飛騨牛軍艦 2貫 800円
  • 3種盛(竹炭塩1貫 生姜醤油1貫 飛騨牛軍艦 1貫) 1,000円
  • 飛騨牛トロさしにぎり 2貫 1,000円

 

坂口屋さんのメニューは

  • 飛騨牛赤身にぎり寿司 2貫 500円
  • 飛騨牛にぎり寿司 2貫 700円
  • 飛騨牛プレミアム寿司 900円

 上記、見てもらうとわかる通り、飛騨 こって牛さんの方がメニューとしてバリエーションがあるので、一度に複数のオーダーをされる可能性が高いです。提供時間も長くなるはずなので、その分、行列もできやすいです。

メニューの構成として考えると飛騨 こって牛さんに軍配が上がるのではないでしょうか。

 

牛の個体比較

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どちらのお店も個体識別番号が提示されていましたので、提供されている牛の個体を調べてみました。

といっても、これはその日・その周辺での仕入れという部分が影響をしますのであくまでも、私が食べに行った際の情報という事で留意してください。

 

まず、当たり前ですがどちらのお店も看板に偽りなしで飛騨牛でした。

飛騨牛の定義というモノが決まっております。

 

飛騨牛の定義
(1)飼養期間が最も長い場所が岐阜県である
(2)飛騨牛銘柄推進協議会登録農家制度にて認定・登録された生産者により肥育されている
(3)14ヶ月以上肥育された黒毛和種の肉牛である
(4)公益社団法人日本食肉格付協会が実施する牛枝肉格付により肉質等級5等級・4等級・3等級と格付けされたものである
これら4つを満たしたことを協議会事務局が確認し、認定したもの

 

ちなみに、この要件に当てはまらない場合は、「飛騨和牛」という名称で流通します。紛らわしいですよね。

今回、個体識別番号を調べった結果、

飛騨 こって牛 →福島県生まれ、そこから岐阜に運ばれ飼育及び出荷

坂口屋 →岐阜生まれ、岐阜にて飼育及び出荷

という個体でした。もちろん、飛騨こって牛さんの牛肉もまぎれもない飛騨牛なわけですが、心情的には岐阜生まれの岐阜育ちという事で坂口屋さんの勝ちに今回はしておきたいと思います。

※何度も言いますが、たまたま私が食べたときの情報なので肉は日々違う牛から取っていますのでご注意を。

 

寿司対決

肝心な寿司の味についても言及したいと思います。

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オーダーした品は

飛騨 こって牛 → 飛騨牛トロさしにぎり

坂口屋 → 飛騨牛プレミアム寿司

と、各お店の一番高いメニューにしました。

食べてみますと、、それぞれに惜しい!飛騨こって牛さんは酢飯が私に合わない。まだ角が立っている感じで、脂身の多い肉に合わせるなら有りなのかと思いきや、やはりもう少しまろやかな方が好きだなという印象。

坂口屋さんは、肉もシャリもうまかったのですが、どうしてもかけているソースが合わない気がしてしまう。。。なぜこんなに脂が多いお肉につけるタレが甘いタレなのか。。。

結果的には、エビセンのおいしさで坂口屋さんの勝ちにしておきたいと思います!

どちらもおいしかったので行列程の差は無いと個人的には感じました。飛騨高山に言ったぜ!という痕跡を残したい方は、現在有名な飛騨 こって牛さんを選び、サクッと食べてしまいたい人は坂口屋さんが良いと思います!

 

同様のお店が密集する理由はゲーム理論によって解説されています。

海外含め食べ歩きをしていると、今回のケースのように同じものを提供するお店が、近場に密集しているというケースが散見されます。

もちろん、観光資源の近くだったり、規制により場所が限定されているなどの要因も有りますが、そういった要因が無くても基本的には密集するように、ゲーム理論によって説明がされています。

 

 

という事で、今回の「飛騨 こって牛 VS. 坂口屋」の牛の握り寿司対決も、

 

バンコクでのピンクと緑のカオマンガイ戦争も、


シンガポールでのチキンライス戦争も、なんと全てはゲーム理論的に均衡がとれている状態という事だったのですね。

 

 

仕事のついでに、飛騨牛を食べることが出来た訳ですが、飛騨高山まで行くのは本当に大変です。今回ご紹介したお寿司以外にもたくさんの飛騨牛メニューが有りますので、事前リサーチを慎重に行い、一度の訪問で食べきることをお勧めします。

とにかく、飛騨高山は遠いです。

ANA派の人は富山空港からレンタカーという手も検討してみてください。冬場以外はお勧めです。

 

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