名古屋は名物料理がひしめく都市なのですが、その中でも有名な食べ物に「味噌カツ」があると思います。
そんな味噌カツの元祖のお店が、、、味噌カツの元祖は実は三重県と言われており、名古屋では無い説も有ります。
しかし、名古屋には元祖のお店として「味噌カツ丼」のお店は存在します。
味噌カツ丼の元祖のお店「味処 叶」の味噌カツ丼をご紹介します。
元祖味噌カツ丼のお店「味処 叶」は名古屋市栄にて昭和24年から営業しているお店です。
味処 叶(かのう)は名古屋市の中心部「栄」にて昭和24年営業しているお店です。
創業当時は、味噌カツ丼の値段は1杯60円という事ですので歴史を感じます。
味処 叶での味噌カツ丼の誕生秘話
お店の中には味噌カツ丼がいかにして生まれたのか?という誕生秘話がありましたのでご紹介させていただきます。
叶は開店当時、割烹料理を主としていたためにお昼のランチ限定用として味噌カツ丼が考案されました。
しかし、店の中にもメニューすらなくお客さんの注文方法も分からず、考案した本人も味噌カツ丼の呼び方を決めかね、料理にはキチンとした名称がありませんでした。
では、どのようにして味噌カツと言う語源が誕生したかと言うと、「お味噌のカツ丼で宜しいですか?」と毎回お客さんに訊ねたことから、ある日お客さんが、短く略されて味噌カツ丼と注文されたことで味噌カツという名前が生まれ、味噌カツの第一歩は丼から始まりました。
出典:味処 叶メニュー表より
元祖のお店を数多く探していると、起源がお客様の注文からスタートしていることが有ります。この叶でも味噌カツ丼がお客様のオーダーの仕方によって誕生しているのは、非常に面白いですね。
味処叶は狭いお店なので、行列必死。ご利用の場合には時間帯を注意してください。
味処 叶は決して広いお店ではありません。1階はカウンター数席と、テーブルが少し、二階にも席がある様ですが、通される基準はわかりません。
お店は、11:00~14:30 17:00~20:30 と二部制を引いていますが、お昼時の利用の場合には、栄という立地柄12時を超えてくると、非常に多くのお客でにぎわいます。
行列もできるほどですので、利用される場合には時間に余裕があるときに訪れたほうが良いです。
味噌カツ丼をほとんどのお客がオーダーするので、オペレーション効率は高く回転率も高いですが、それでも行列の時には時間が読めないと思います。
かつては石原裕次郎さんも訪れたといわれています。各種有名人の方が多数訪れています。
以前は、近くに日活映画館があったようで、当時の銀幕のスターたちも多く利用されたようです。
石原裕次郎さんも利用したといわれており、昭和24年から営業してる歴史を感じます。
現在も、元祖味噌カツ丼のお店として多くのメディアに取り上げられたり、取材にくることが多いようで、店内には多くの有名人のサインが飾られています。
↑店内には取材などで訪れた芸能人のサインが多数飾ってあります。
元祖味噌カツ丼は、味噌で煮込んだタイプの味噌カツ。
味処叶の元祖味噌カツ丼は、味噌でカツを煮込んだタイプです。
オーダーから約7分ほどで、どんぶり一杯に味噌カツが盛り付けられて登場します。
中央には半熟のポーチドエッグが落とされています。
箸で割ると、ほぼ生の状態の黄身がどんぶりに広がります。
味噌の濃厚な味付けを、この黄身で中和させながら食べ進めると良いと思います。
肝心の味ですが、これは味噌風味が好きかどうかで評価が分かれると思います。味噌は各地方によって風味が大きく異なる調味料ですが、この味処叶の味噌はザ名古屋と感じる味噌です。
私は好きですが、人によってはちょっと苦手かもしれません。しかし、このお店の価値は個人評価では「元祖」にあるわけなので、これが味噌カツ丼の原型と思うと感慨深く食べ進めることができます。
量を求める方には、「大盛り」の用意も有ります。
私は、普通のタイプの味噌カツ丼でお腹一杯でした。
名古屋は、交通の拠点として多くの方が仕事で利用したり、観光都市としても遊びに行く方が多いと思います。
折角名古屋グルメを堪能するのであれば、元祖・発祥のお店として味処 叶を利用してみてはいかがでしょうか。
↓日本全国の元祖・発祥のお店をまとめています。また、実際に利用した感想もまとめています。
元祖・発祥のグルメの宝庫名古屋においても、味噌カツ丼という有名メニューの元祖のお店は歴史がありました。行列に並んでまで食べるかといわれると、少し考えてしまいますが、タイミングが合えば面白いお店です。