全国各地にある「さざえ堂」その中でもひときわ異彩を放つのは会津若松市のさざえ堂ともいわれています。
2重螺旋がおりなす美しき木造建築物は建築に興味が無くても単純に楽しい建物。福島・会津若松地方に訪れた際には見学しておいて損はないです。
さざえ堂は日本各地にある建物。建物を見終わると巡礼が済んだ構造になっている。
さざえ堂自体は会津若松にあるだけではなく、東北から関東にかけて複数存在しています。
仏教の建物となり、らせん状の建物内部を見学し終わると右回りに三回めぐる構造となっており、仏教の礼法である右繞三匝(うにょうさんぞう)が済んでしまうという素晴らしき合理的な建物です。
福島県会津若松市以外には
- 青森県弘前市
- 茨城県取手市
- 群馬県太田市
- 埼玉県本庄市
- 東京都足立区
- 愛知県名古屋市
などにあるようです。
出典:ニッポン旅マガジン
ただ知名度と見た目と体験の破壊力では、この会津若松市のさざえ堂が群を抜いていると思います。
二つの螺旋を組み合わせた建物は一度中に入り進む限り、他の人とすれ違う事は一切なく、姿を確認することも一部を除いて困難です。
一体どうやったらこの建物が出来るのか?謎をときたくなるような建物なのです。
会津のさざえ堂は飯森山の中腹に。ご安心ください有料の電動スロープもあります。
会津のさざえ堂は飯森山に所在しています。
山の中腹に位置しているため、自力で到達するにはたくさんの階段をのぼらねば、、、と気がめいっていたのですが、最高の設備がありました。
有料の電動スロープです。これに乗れば困難はお金で解決することができます。速攻のりました。
さざえ堂内部ものぼりを強いられますので、体力に自信のない方は素直にこちらのスロープをりようしたほうが良いと思います。
異世界の建物のような外観に痺れる。
スロープを降りたらさざえ堂まではもうすぐです。
道をまがり開けた場所に着くとその姿を見ることができます。
初見の感想は異形のモノ。
建物の外観をみてななめに線が横切っていることはなかなか無いので、かなり斬新なデザインであることが外から見ただけでわかります。
にわかには信じがたいですが、かのレオナルドダヴィンチの案が日本に伝来し建てられた、
郁堂禅師が、螺旋状によった紙縒り(こより)を2本組み合わせ、二重螺旋構造を思いついとか。(出典:ニッポン旅マガジン)
等の説があるようです。
参拝料400円は破格の値段だと思う。ここまで到達したら中も絶対見たほうが良い。
会津のさざえ堂の参拝料は400円。
これが高いか安いかは個人の判断ですが、私的には破格。素晴らしい建築物を見る料金としては安いと思います。
中には外観だけ見て帰ってしまう人もいるようですが、体験はここでしかできないものですので、猛烈プッシュで中を見ることをおすすめします。
右回りにすすむ作りになっていますが、ずっと一方通行で進みます。
最終出口まで一本道です。
さざえ堂内部には千社札が所狭しと貼られていますが。どのような基準で貼って良いのかわかりませんが、ここまで貼られているのであれば許可されているのかもしれません。
最上階?には太鼓橋という橋がかけられており、ここを渡ると下りが始まります。
内部には階段は無いのですが、スロープ状の通路には滑り止めでしょうか木製のサンが打ち付けられています。
ただこれがあっても結構な急勾配の為、転倒には要注意です。
通路の途中には反対側を確認できる場所がありました。
ここを渡ると上りの場合は下りに、下りの場合は上りにワープすることができます。
同じ道を歩いているはずなのに反対側にまた同じ道がある不思議。
螺旋を組み合わせるとなんとなく理解はできるのですが、これを作るにはどうしたらよいのか?とつくる側の立場に立つと謎が深まっていきます。
参拝の時間としては10分かからないほどだと思いますが、人生ではじめての経験をすることができました。
時間も短く見ることができますので、仕事で会津若松に訪れたさいにはブレジャーがてら観光をすることをおすすめします。