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ラーメンの替え玉はこのお店から生まれました。「元祖長浜屋」では替え玉が発祥したスタイルを学ぶ。

ラーメンを食べているときにまだまだ少し食べたりない。そんな時に非常にうれしいシステムに「替え玉」があります。

麺だけ増えないかな?と思っているところに麺だけ増やしてくれる神システム。お世話になっている人も多いと思います。

この「替え玉」というシステム。考案したのは福岡県福岡市にある有名ラーメン店「元祖長浜屋」さんと言われています。

福岡市に出張の際には、数多のおいしいラーメン屋さんはありますが、せっかくであれば、日頃お世話になっている「替え玉」が生まれた店で食事してみませんか?

 

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結論

  • 替え玉発祥のお店は長浜「屋」。家と間違えてはなりません。
  • 長浜屋の気持ち良いほどにラーメンと替え玉勝負のお店。
  • 元祖の替え玉システムはお店が持ってきてくれるタイプ。

 

 

元祖長浜屋から始まった3系統のお店が有ります。福岡の人には常識かも知れませんが、他のエリアの人には難解な問題として立ちはだかります。 

 

まず、押さえておかなければならない情報として「長浜」を屋号につけているお店が、本当に多くこの時点でわかりにくい。

 

紐解いてみると、福岡には元祖長浜屋を含め、そこから派生しているラーメン屋が3系統あります。

これを正確に理解しておかないとどこの「長浜」に行ったか分からなくなるのです。

 

1 元祖長浜屋

長浜ラーメンの開祖にして、替え玉システムを生み出したと言われているお店。

通称:ガンソ、屋

 

2 元祖ラーメン長浜家(中央区大手門)

元祖長浜屋で働いていた従業員が独立して開業。ちなみに、読み方は「ナガハマケ」

 

出来るまでの流れは

元祖長浜屋(働く) ⇒ 元祖ラーメン長浜家(開業)

 

通称:家一(イエイチ、ケイチ)

 

 

3 元祖ラーメン長浜家(博多区上川端)

元祖ラーメン長浜家の従業員が独立して開業。「2」と読み方一緒、看板酷似で裁判となる。(裁判は「2」の敗訴)

 

日経新聞の記事を見る限り出来るまでの流れは、

元祖長浜屋(働く) ⇒ 元祖ラーメン長浜家(経営陣?従業員?) ⇒ 元祖ラーメン長浜家(開業)

 

関係者によると、原告と被告はもともと、約60年前の創業で「替え玉」発祥の店とされる「元祖長浜屋」の元従業員で、独立して「元祖ラーメン長浜家」を開業。そこからさらに被告が独立したという。

出典:日本経済新聞 2013/3/4

 

通称:家二(イエニ、ケニ)

 

 

難しすぎる!

 

特に「2」と「3」に至っては、看板もほぼ同じですので素人が判断するには、住所などで正確に調べていくしかないという状況。

 

しかし、見て頂いてわかる通りすべての長浜は元祖長浜屋につながっております。この元祖中の元祖を食べておけば、「長浜ラーメンの元祖は食べた!」と言えますし、何より替え玉についても同様のことが言えるのです。

 

元祖長浜屋はとにかくシンプル。メニューはラーメンとお酒のみ。そこに替玉・替肉とラーメンのオプションがあるぐらいです。

 

元祖長浜屋の食券機の前に立つと感動を覚えます。昨今のラーメン屋のメニュー多様化は本当に面倒だなと思うほうなのですが、

 

このお店のメニューはラーメンのみ。

 

そこに少数のお酒と、ラーメンを彩るオプションメニューが2種類あるのみです。

 

Simple is best

 

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ラーメンしかフードメニューが無いため、このお店のラーメン提供の早さには定評があります。一説によると、「座った瞬間にラーメンが出てくる」とまで言われたりします。

実際利用してみるとそこまで極端な事は無かったですが、それでもほぼ待つことなくラーメンが出てきました。

 

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↑ラーメン提供時間は早いですが、日と時間帯によっては行列ができています。といっても回転率も速いのですぐに入店できますが。

 

元々は、市場関係者の朝ごはんとして人気に火が付いた長浜ラーメン。提供時間を早めるために細麺も開発!

 

提供時間が早いのには理由が有りました。

それは、元祖長浜屋の歴史を知ると理解できます。

 

元々、元祖長浜屋は博多駅前の屋台が始まりでした。しかし、まったく売れずに次は中州で勝負。これまた売り上げは上がらず。という状況だったそうです。

その後、魚市場前に屋台を移すと市場関係者の朝食として人気に火が付き現在の地位を確立しています。

 

忙しい市場の人たちを待たせることが無いように、麺もオリジナルの細麺に進化していったようです。

 

長浜系で最も古い店舗は昭和28年に榊原松雄、きよ子夫妻が開業した「元祖長浜屋」。長浜系の極細麺は、魚市場のセリの合間に飛び込んでくる客にすぐ出せるよう、茹で時間短縮のためどんどん細くなっていき、現在の「極細」になったのは昭和40年代中頃だとのことです。

出典:新横浜ラーメン博物館 

 

なんと、元祖長浜屋は替え玉発祥のお店だけでなく、現在では多くの店が採用している細麺の開発元でもある様です。正に元祖の名にふさわしいお店!

 

元祖長浜屋は完全相席。なぜなら円テーブルしかないから。

元祖長浜屋で食事する際には、完全相席になります。相席が苦手な人は少し躊躇するかもしれません。

 

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何故完全相席かというと、大きな円テーブルが数個並んでいるだけで、個別の席という概念が無いからです。

 

この円テーブルの中心にゴマや紅ショウガ、お茶などが置かれており各人そこから必要なものを取って利用するスタイルです。

 

円テーブルのため、誰かが離席するとそこにすぐに次の人を通すことが出来ますし、だらだらと席に居続ける人も減るため驚異の回転率を実現できていると思います。

 

元祖長浜屋のラーメンはライト豚骨。がっつり白濁しているスープというよりは、透き通ったスープでおいしい。

 

とんこつラーメンが生まれたと言われる久留米は濃厚な豚骨スープがうりですが、元祖長浜屋を代表する長浜ラーメンはライト豚骨と呼ばれる、あっさりとした味わいが特徴。

 

その特徴はスープにも現れており、白濁した見るからに濃厚!というスープではなく、上部は透き通っているようなスープをしています。

 

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ただ、食べてみると結構味は強く塩味も強く感じると思います。

いつもライト豚骨という言葉を聞くと、何がライトなのか不明でしたが、元祖のお店で食べてみてもその気持ちは変わらなかったです。

 

替玉はお店の人が丼に直接入れてくれます。麺を持ってきてくれた時に購入していた食券を渡せば大丈夫です。現金も可能とのこと。

多くのお店で替え玉を頼むと、更にもって持ってきてくれることが多いですが、元祖のスタイルは丼に直接店員さんが投入するスタイル。

 

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替玉オーダーから提供まで時間もほぼかかりませんので、丼の中にある麺はすべて食べてしまってからオーダーしても良いと思います。

 

食券器で購入していた食券は麺が来た時に店員に渡せば大丈夫です。食べたりなく更に追加したい場合や気が変わってもっと食べたい!という場合は、現金対応もしてくるので安心です。

 

元祖長浜屋には基本的にレンゲが置いてないので、スープを飲みすぎて替え玉出来ない!という事は無いと思います。

 

それよりも注意しないといけないのは「量」です。

 

最初に提供されるラーメンから気づいていたのですが、このお店かなり麺の量が多いです。

その麺の量は替え玉にも踏襲されていて、かなり麺の量がおおい替え玉になります。すごく食べ応えのあるうれしいラーメンです。

 

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 ↑麺投入後はなじませて新しいラーメンの出来上がり。

 

人によっては、替肉(100円)も頼んでおいて、替え玉投入後のラーメンにセットし、辛ラーメンを完成させている人もいました。

この辺りはお好みで楽しんでみてください。

 

元祖長浜屋は、替え玉・細麺、もっと言うとスープも台湾人から聞いたオリジナルという説も有り、三拍子そろった元祖中の元祖のお店でした。

すこーーし、空港・博多駅から遠いので、食べに行くぞ!と決めておかないと他のラーメン屋でも良いかな、という誘惑に負けそうになるのですが、やはり始まりの味を食べておくのは元祖・発祥グルメ探訪の楽しみでもあるので、食べ歩いてみてください。

 

 

 

元祖長浜屋は長浜ラーメンルーツのお店として、そして日本のラーメン業界に替え玉という新システムを投入したお店として輝いております。

それにしても、個人的にヒットしたのは、替え玉なのか替玉なのかどっちなの?と思っていたところ、元祖長浜屋では「替玉」と書いてあったことです。ことラーメンにおいては、こちらが正解なのかもしれませんね。

 

 

 

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