楽天が主催している、ホテルの朝食グランプリとして「朝ごはんフィスティバル」というモノがあります。
2018年の王者が2018年11月28日に開催された朝ごはんフィスティバル・ファイナルステージによって決まりましたのでお伝えさせていただきます。
楽天が主催している朝ごはんフィスティバルとは?評価方法から解説。
楽天が行っている朝ごはんフィスティバルには3つの審査ステージが有ります。
それぞれのステージ毎に評価者と評価方法が分かれており、優勝するためにはそれぞれのステージで高得点を納めなければなりません。
朝ごはんフィスティバルのファーストステージは日々の頑張りが重要
個人的には重要視ししている、ファーストステージの評価基準は、WEB投票と楽天トラベルへのクチコミ評価となります。
一般の楽天会員によるウェブ投票の結果と、楽天トラベル上の「食事」に関するクチコミ評価を、楽天トラベルが独自のアルゴリズムでスコア化し決定。
独自の評価という部分が、どの程度反映されるかはわからないのですが、瞬間風速的な評価だけでなく日々の頑張りが突破の糸口となる、この評価方法は好感が持てます。
毎日の頑張りでクチコミを良くしておくことが重要です。
毎年の事なのですが、WEB投票の期間が1週間しかないため、見逃す確率が非常に高いため、やはりクチコミが重要となるのだと考えています。
このファーストステージによって、都道府県の47代表が残ると思いきや北海道だけは2位までがセカンドステージに進んでおりますので、総勢48のホテルの朝食がセカンドステージに進むこととなります。
流石、朝食激戦地北海道ですね。個人的まとめの朝食ランキングでも北海道は全国No.1を獲得する朝食の聖地です。2代表も納得です。
朝ごはんフィスティバルのセカンドステージは爆発力と運が必要。一般のお客様に選ばれる必要が有ります。
ファーストステージの積み上げた信頼評価と打って変わって、セカンドステージでは一般のお客様による審査となり、求められるのは爆発力となります。
一般審査員の皆さん約600人が6グループに分かれて計48品の朝ごはんを食べ、投票でベスト6を決定しました。
屋外に並んだキッチンカーで調理された朝ごはんを、宿泊施設のスタッフから受け取り、出来立てのうちに試食。
宿泊施設の皆さんは、一般審査員と触れ合いながら、料理のこと、地元のこと、宿泊施設のことなどを紹介しました。
自己アピールタイムには、地元の宿泊施設を応援しようとゆるキャラも登場し、にぎやかなフェスティバルになりました。
出典: 朝ごはんフィスティバル公式HP
二子玉川に設置された会場には、各都道府県を勝ち抜いた48品が並び、それをグループ分けして6グループに食べてもらいます。
ファイナルステージに進めるのは6品だけですので、このグルーピングの際に強豪どうしで潰しあってしまったりすると悲劇です。ファイナルステージはまた評価基準が異なりますので、もしかしたらファイナルに進出できれば勝ち残る品も有るのかもしれません。しかし、このセカンドステージにて運がなければ敗れ去ってしまいます。
また、セカンドステージは一般のお客様が対象ですので、見た目の華やかさ・味の分かりやすさなどの瞬間的な力が必要となります。
運と爆発力が揃った実力メニューだけが勝ち残ることのできる厳しき戦いです。
朝ごはんフィスティバルのファイナルステージはコンセプトと味の調和が重要。有名審査委員の舌との戦いに勝利する必要があります。
ファイナルステージは、一転してプロの審査員による審査が行われます。
出典: 朝ごはんフィスティバル公式HP
顔ぶれを見ると、昨年からはフレンチの坂井シェフが抜けて、イタリアンのシェフの青山さんが追加された形となります。
また、セカンドステージまでの料理とは異なり、通過メニュー+もう一品を追加して合計2品を審査してもらう事となります。
この追加品が難しい。昨年優勝した福岡のホテル イル・パラッツォの例を見ていると、2品目は単品でおいしいというだけでなく、最初の一品との相性も観られていると思います。2品で完結するコース料理を求められているような感覚です。
このように、3ステージ共に違う評価基準が次々と現れ、それをクリアできた朝食メニューだけが晴れてNo.1を名乗ることが出来る、非常に厳しい戦いとなっています。
楽天が主催している朝ごはんフィスティバル2018の優勝ホテルは、岐阜都ホテル。鮎の雑炊と奥美濃古地鶏の朴葉味噌焼きで見事に優勝。
2018年の朝ごはんフィスティバルの優勝は、岐阜県の岐阜都ホテルのメニューとなりました。
勝ち上がったメニューは、
あゆの雑炊~香ばしい鮎チップを添えて~
ファイナルステージで追加したメニューは、
奥美濃古地鶏の朴葉味噌焼き
と、なっています。
審査委員のコメントを読んでも、
出汁が優しく、鮎が苦手な人でも美味しく食べらる雑炊。2品を合わせて食べても美味しい。」(落合務氏)
とあるように、やはり2品のコラボレーションは審査員によっては重要視するようです。
あゆの雑炊という渋めのメニューにて、見事優勝を勝ち取った岐阜都ホテルに朝食を食べに行かなければなりませんね。
私は、仕事で岐阜都ホテルを利用したことが数回あるのですが、岐阜駅からはタクシーで約1,300円程の距離に有り、利便性としてはあまり便利なホテルとは言えないかもしれません。
しかし、そんなことは関係ありません。栄えある全国No.1の朝食メニューが誕生していますので、宿泊及び食べに行くことは必須となりました。
朝ごはんフィスティバル2018 2位以下のメニューも列挙しておきます。
第2位 三重県 ホテル季の座
朝食メニュー名
・三重の旬材!地鶏のらんらん(卵卵)蒸し
・農家の朝獲れ野菜と時季鮮魚の塩煮郷土汁
かなりの高確率で、駄洒落好きの人がホテル内にいると思われます。
中島らもの影響で、コピーに駄洒落は絶対NGという強いなにかを埋め込まれている人種としては、普通のメニュー名ならもっと評価が良かったのでは?とあらぬことを考えてしまいます。
第3位 長野県 白骨の名湯 泡の湯
朝食メニュー名
・じっくりコトコトまろやか温泉粥
・女将の気まぐれ小鉢
すごく質素なメニューで勝ち上がっており、個人的には気になる朝食メニュー。白骨温泉は長野県安曇野市にある温泉ですので、大好きな山もあるため機会が有れば是非食べてみたいメニューです。
第4位 島根県 国民宿舎千畳苑
朝食メニュー名
・ノドグロの炙り朝寿し
・浜田あんこうの道具汁、芋煮仕立て
島根県の朝食メニューとしては、あまり聞きなれない、「道具汁」が目を引きます。青森県のタコの道具汁は有名ですが、どの様なメニューになっているのかが気になります。
石川県で有名なのどぐろですが、同じ日本海の島根県などの山陰などでも良く食べられる魚です。朝からノドグロの寿司とは非常に豪勢なメニューです。
第5位 香川県 小豆島温泉 リゾートホテルオリビアン小豆島
朝食メニュー名
・カリっとモチっと♪小豆島ガレット
・島鱧 せとうち海鮮味噌汁
知らなかったのですが、小豆島近海では鱧(はも)が良くとれるようです。その鱧をもちいたメニューという事で、ホテルの朝食でうれしい「ご当地グルメ」のレベルが高いメニューです。
しかし、メニュー名に音符が入っているのは面白いですね。
第6位 栃木県 那須温泉 ホテルエピナール那須
朝食メニュー名
・大地の恵み♪ほうれん草のチャウダー
・いちごのフレンチトースト
こちらもメニュー名に音符が!エピナール那須の朝食は数回食べたことがありますが、今回第6位に入っているメニュー以外にも非常にレベルが高くおいしかった覚えがあります。特に牛乳がおいしかった。
朝食フィスティバル2019への戦いは既に始まっております。2019年も同様の審査基準であるとするならば、日々の頑張りによるクチコミでの高評価がファーストステージを勝ち抜くために必要になるからです。
中々全ての受賞ホテルの朝食を食べに行くことは難しいかもしれませんが、近くで宿泊予定が有る際には、ホテル選びの一つの選択肢にしてみてはいかがでしょうか。
楽天の朝ごはんフィスティバルは、私が確認できただけでも2013年から行われている歴史ある全国No.1を決める戦いの一つです。
出張や観光旅行を彩ってくれるホテルの朝食にこだわってのホテル選びも楽しいものです。