飛行機に乗り続けている中で一つの到達地点である「ダイヤモンド会員」
JAL・ANAともに毎年獲得できる最高ランクの称号はダイヤモンドであり、できたら欲しいなと思っているひとも多くいると思います。
さまざまなサービスが付与されるダイヤモンド会員ですが、それとは別に航空会社からのプレゼントのような特典があります。
それが、ANAだとダイヤモンド選択式特典。
毎年調査していると、微妙な修正が入っていて楽しいのですが、どうやら2020年のANAダイヤモンド選択式特典は条件が悪くなっています。
大きな変更点は、ほとんどのコース選択で貰えたプラスアルファのおまけが、20,000スカイコインか、アップグレードポイント4ポイントになった。
2020年ANAダイヤモンド選択式特典の大きな変更点、それは貰えるものが変わった＋減った。と言えると思います
JALとは異なり、ANAのダイヤモンド特典のすぐれた点として、選んだ特典とは「別に」数万円分の価値があるモノが貰えていたのですが、2019年には20,000円分、そして2020年も同様に20,000円分のスカイコインへと変貌してしまいました。
2018年、2019年、2020年を比較してみると貧弱になっていることが解ります。
2018年の追加で貰える特典
機内販売用のクーポン20,000円分とANA SUITE LOUNGE利用券6枚から選ぶことが出来た。ANA SUITE LOUNGE利用券は5,000円ほどで売買もできていた。
2019年の追加で貰える特典
2019年はANA SUITE LOUNGEの選択肢が削除され、機内販売用クーポン20,000円分だけの選択となった。
2020年の追加で貰える特典
2020年からは機内販売用クーポンが廃止され、代わりに20,000スカイコインもしくはアップグレードポイント4ポイントの選択制となった。
ANAのダイヤモンド会員に複数話しを聞いてみたところ、残念！と言っていました。昔はANA SUITE LOUNGEを家族にあげたりできたのに、スカイコインなら自分のために使うか。。。とちょっと寂しそうでした。
2020年の特典での大きな変更点は以上となります。
※追加で貰える特典は、自然再生コース・コンシェルジュコースにはつかないのでご注意ください。
2019年と2020年の各コースの違いを並べて比較してみる。
まあ、いまから貰えるのは2020年版だけですので、2020年だけチェックしていればよいのですが、小さな差も意思決定の要因になるかも知れないので、2019年と比較しながら2020年の特典をご紹介します。
ANA SKY コイン コース・・・変更点無し
ANA SKY コイン が「60,000円」分プレゼントされるコースです。
一番わかりやすい選択式特典となります。多くの方に人気が有り、たぶんですが一番人気だと思われます。
注意点としては、スカイコインは一年で消滅してしまいますので、単年で使い切っていく必要があります。
ANASKYコインを選んだ方は必ず1年内に使い切らないと損をしてしまいますので、お気を付けください。
ここに追加特典が加わりますので、スカイコインを選んだ場合は合計80,000スカイコインを手に入れることが出来ます。
アップグレードコース・・・変更点無し
2019年と変わりはなく、アップグレードコースを選ぶと ANA独自のポイントであるアップグレードポイントを「12ポイント」獲得できるコースです。
IHG・ANA・ホテルズグループ宿泊・お食事コース
IHG・ANA・ホテルズグループジャパンでのご宿泊・お食事にご利用いただけるクーポン 40,000円分（5,000円×8枚）がもらえます。
ANAは2018年、2019年(たぶん)には、自社の上級ステータス(プラチナ、ダイヤモンド)を保有している会員に対して、IHGホテルグループの上級資格とのステータスマッチを実施しました。
これにより、ANAの上級会員資格を保有している方達が、それだけでIHGホテルグループ内での上級会員資格を獲得できた。という最高の状態を作り上げています。
ステータス持ち状態での宿泊に加え、食事やホテルの支払いに使えるクーポンも獲得できますので、非常にIHGグループの利用がしやすくなります。
上質なレストランコース・・・名称変更に伴い対象拡大(たぶん)
2020年に新設されたコースです。2019年はミシュラン星レストランコースという名称のモノがありましたが、2020年は廃止され、代わりにこの「上質なレストランコース」が作られています。
といっても、説明文の中にはミシュランの文字があり、どうやら対象だったレストランが星を逃したか、はたまた新しい顔ぶれをいれたがそこが星を持っていなかったかわかりませんが、コース名が変更されています。
ミシュラン星などを獲得した日本国内・海外の厳選したレストラン約50店舗の中から、お好きな1店舗にペアでご招待いたします。
食事を愛する人には良いサービスです。
まずは行ってみない事には自分に合うかどうかわからないことが多いですが、良いレストランはそれだけ金額も高いですから、無料で毎年新規開拓が1件出来るというのは楽しみになると思います。
ギフトセレクションコース・・・名称変更
2019年では「ビジネス＆トラベル・リビング・職人の技コース」という名前でしたが、2020年から名前が簡素化され「ギフトセレクションコース」となっています。
中身を見てみたら、一緒でした。
カタログギフトにてビジネス＆トラベル、リビング、職人の3コースの中から一つ選べるコースなっております。
正直これは好みにもよると思いますが他のコースに比べて一段下がるかな？という印象をいつも持ってしまいます。
それはJALと比較しても仕方ないのですが、JALのダイヤモンド会員にてプレゼントされるカタログギフト特典と比べて貧相に見えるからです。
↓過去の「リビング」コースでの画像一部
他のコースに比べてあまりメリットが無いと個人的には思っているので、選ぶ人も少ないのではないかと勝手に予想してます。
「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券コース・・・変更なし
2019年から新設されたダイヤモンド会員の選択式特典が2020年も継続しています。
ANA SUITE LOUNGE ご利用券を 6枚進呈いたします。
ご家族、ご友人、お知り合いの方が対象便ご搭乗の際に「ANA SUITE LOUNGE」をはじめ、「ご利用可能ラウンジ」へご入室いただけるご利用券です。
出典：ANA公式HP
前述したとおり、2018年以前はこの「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券6枚、もしくは国内線・国際線共通機内販売用クーポン20,000円分(5,000円×4枚)という大盤振る舞いでした。
ANA SUITE LOUNGEクーポンを手に入れるには、このコースの選択が必須となります。
機内販売コース・・・新設されました。
出典：ANA
追加特典の機内販売用クーポンがスカイコインに変わったため、「紙ベースのクーポンは廃止したいのだな」と勝手に思っていたのですが、2020年から新たにコースが新設され、機内販売コースにてこれまで配布されていた機内販売用クーポンを手に入れられます。
ANAグループ運航便国内線・国際線の機内販売品ご購入、空港内店舗「ANA FESTA」や免税店「ANA DUTY FREE SHOP」でのお支払いにご利用いただけるクーポン40,000円分（5,000円分のクーポン券8枚）を進呈いたします。
その額なんと40,000円分。うれしい。これは機内販売好きな人にとっては嬉しいです。
自然再生コース・・・変更なし
ダイヤモンドの特典などいらんよ君。フォッフォッフォ。という人がいたとしたならばこのコースを選ぶではずです。サンゴのために活動に費用を回してくれるとのことです。
お客様に代わって沖縄・恩納村の海にサンゴの植え付けを行います。
ANAグループでは、青い空、青い海を次世代に残すことを目指し、沖縄県内外の企業に呼びかけ、「チーム美らサンゴ」を結成し、沖縄の海に美しいサンゴを蘇らせる取り組みを行っております。
美しいサンゴの海を復活させるための活動へのご支援をお待ちしております。
出典： ANA公式HP
コンシェルジュコース・・・変更なし
個人的には、ANAのダイヤモンド特典の中で最高に興味をひかれる特典はこの「コンシェルジュコース」になります。
会員誌「クラブ・コンシェルジュ」に掲載されている上質なコンシェルジュサービスをお電話1本でご堪能いただけるクラブ・コンシェルジュ会員資格1年間とお誕生日に厳選ギフトを進呈いたします。
（ご参考：クラブ・コンシェルジュ会費 入会金20万円／年会費18万円相当）
予約困難なお店での美食会や格式の高い寺社仏閣でのイベント、ワイン会、一流料理人を呼んでのホームパーティー、留学支援など人生を豊かにするコンシェルジュサービスをお愉しみいただけます。
出典： ANA公式HP
何と、入会金20万円・年会費18万円の有料サービスの権利を獲得することが出来ます。
コンシェルジュサービスを提供してくれているのは、
という会社になります。富裕層向けのコンシェルジュサービスをビジネスにしているようです。
このコースを選択するとコンシェルジュの利用と共に、誕生日プレゼントも送ってくれるようです。
なぜ、誕生日の一か月前に送るかは不明ですが、貰えるものは嬉しいのでありがたく頂戴しておきましょう。
2020年のANAダイヤモンド会員選択式特典は、追加でもらえる特典が結構悪くって来てしまった印象があります。
しかし、ライバルのJALにはそもそもこれがありませんので、やはり貰えるだけうらやましいですね。
