飛行機内で忘れ物をしてしまうと、折角の飛行機利用での楽しい気分が台無しです。
飛行機内で多い忘れ物を理解しておけば、飛行機から降りる際に「はっ」と気づく確率も上昇すると思います。
多くの人が飛行機内に忘れてしまう品物を理解して、ご自身は忘れないように心がけましょう。
また、実際に忘れ物をしてしまった場合の対処方法を、航空機・空港と分けてまとめております。
飛行機の忘れ物 ランキング一位は「本」 意外なモノもランクインしています
航空券の検索比較サービス「スカイスキャナー」がまとめたデータでは、飛行機の忘れ物ランキングは以下の通りになっています。
■飛行機忘れ物ランキング
順位 | 忘れ物 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 本 | 18% |
2位 | 携帯電話 | 9% |
3位 | 雑誌・新聞 | 8% |
3位 | 服 | 8% |
3位 | メガネ・サングラス | 8% |
6位 | ヘッドフォン | 6% |
7位 | パスポート・身分証明書 | 5% |
8位 | カメラ | 3% |
8位 | iPad | 3% |
8位 | 食品 | 3% |
出典: 機内の忘れ物ベスト10と奇妙な忘れ物 | FlyTeam ニュース
※元のスカイスキャナーのWEBページがリンク切れ
少し古いですが、調査は2012年700名を対象に行われた調査ということです。
上記の品物たちは特に忘れ物をしやすいモノとも言えます。飛行機から降りる際には十分に注意を払っておいてください。
忘れ物を発見できるかどうかのポイントは、どの段階で無くなっているか?を認識できるかです。
飛行機内で忘れ物、遺失物に気付くことが出来れば、無くした場所・時間が限定できるため、発見の確率がぐっと高まります。
飛行機は忘れ物が多いんだ!と認識し注意をしておくことがまずは重要となります。
忘れ物をしてしまったときの対応は、航空会社、空港、警察への連絡が重要
注意していても、残念ながら忘れ物をしてしまった際には、航空会社・空港・警察への連絡が重要となります。
忘れた場所を覚えている場合は、ピンポイントでその場所へ問合せをしたらよいのですが、多くの場合は飛行機だったのか、空港で既に忘れていたのか分りかねる場合がほとんどです。
そういったケースの場合、複数の場所へ連絡しておいた方が探し出せる確率が高まります。
やはり、どの段階で無くしているかを認識することが重要です。絶対に飛行機内に持ち込んだ!!と思っていても、そうでないこともあり得ます。
複数の選択肢をしっかりと並行的に進めておいた方が良いと思います。
航空会社へ忘れ物を問合せする場合の方法及び注意点
航空会社へ忘れ物を問い合わせる場合の方法と、注意点をまとめておきます。
基本的には、各航空会社が用意している遺失物専用の電話番号へ問合せてください。
航空会社 | 問合せ電話番号 |
---|---|
JAL | 03-5756-3376 |
ANA | 03-6428-3799 |
スカイマーク(SKY) | 03-5757-7070 |
エア・ドゥ(ADO) | 03-6428-9716 |
ソラシド エア(SNA) | 03-6428-9081 |
スターフライヤー(SFJ) | 03-5757-7077 |
航空会社への問い合わせの際に必要となるのは、氏名などはもちろん重要なのですが、もっと重要なものが有ります。それは、飛行機に乗った日付と、搭乗した飛行機の便名です。
この二つがあるとスムーズに相手側も検索できます。お手元に搭乗券があればすぐにわかる二つの情報ですので、使用した搭乗券を手元に問合せすることをお勧めします。
膨大な忘れ物の中があります。複数回の問い合わせも有り。
忘れ物をしてしまった側から考えると、正に一大事なのですが、相手側の航空会社としては、膨大な忘れ物の中での1案件にすぎません。
これはサービス云々の話ではなく事実の話ですから、特別な対応を期待したり、忘れ物が出てこないからと言って、憤慨したりすることは抑えましょう。
あくまで忘れた側が悪いのですから。
その上で1%でも発見率を高めたいのであれば、常識の範囲内で複数回問合せしてみることをお勧めします。
これは、航空会社側が忘れているという訳ではなく重要度が伝わりアクションを複数回取ってくれる可能性が高まるからです。
ANA(全日空)の広報担当に聞いてみた。
「羽田空港で1日平均100件ほどの遺失物があります」
出典:飛行機の忘れ物ってやっぱり多いの? - Excite Bit コネタ
※ANAの担当者にヒアリングをかけた結果のようです
ANAの情報になりますが、羽田空港利用だけでも一日100件程の忘れ物があるということですから、対応部署の電話は鳴りっぱなしでしょう。
節度が重要ですが、1.5日に一度ほどは再度問い合わせしてみて進捗を確認しても良いと思います。
航空会社での忘れ物は最初の4日間が勝負
ANAの場合、航空機での遺失物の保管期間は基本4日間のようです。他の航空会社の情報はつかめませんでしたが、仮に近しい運用ルールとするならば、忘れ物をしてから3日間~4日間が最初の山場となります。
「4日間空港内、弊社遺失物センターで保管し、それ以降は空港警察に届けます。生物などの食品類は、冷蔵庫で3日間保管し、廃棄させていただく場合もございます」
出典:飛行機の忘れ物ってやっぱり多いの? - Excite Bit コネタ
※ANAの担当者にヒアリングをかけた結果のようです
生ものなどは、この段階で処分をされますのであきらめざる得ません。
それ以外の遺失物・忘れ物は空港警察に届けられるという事ですので、その後は空港警察への問い合わせが必要となります。
コードシェア便に搭乗した場合は、コードシェア便を運航している航空会社への連絡が必要。
また、航空会社への問い合わせの際での注意点は、コードシェア便の場合は機材を運用している航空会社側へ問合せが必要になる点です。
代表的なケースとしては
- フジドリームエアラインズ
- 天草エアラインズ
- アイベックスエアラインズ
などが挙げられると思います。機材が上記の会社の場合には、直接問い合わせることが必要となります。
空港へ忘れ物を問合せする場合の方法及び注意点
飛行機に忘れた!と思っている場合でも実は出発・到着空港に忘れているというケースも多くあると思います。
私などはこの手の忘れ物パターンが多く、飛行機に持ち込んだ!と確信していた場合でも出発空港のラウンジやトイレ、椅子に忘れていたことなどが多々あります。
航空会社への連絡と共に、出発・到着の空港への問い合わせもしてみてください。
案外すんなり見つかることが多くて驚きます。
空港へ忘れ物を問合せする場合は、空港のホームページなどで連絡先をチェック
各空港への問い合わせは空港の公式ホームページにて案内されています。空港の遺失物対応番号がある場合と、各航空会社のスタッフが対応している場合と異なるケースが有ります。
ご自身の利用された空港のHPをチェックして、それぞれ問い合わせをしてみてください。
また、その際にも利用した日時、搭乗した飛行機便名を聞かれることが多いですので、やはり搭乗券の控えなどを手元に問い合わせをしたほうがスムーズに進みます。
それでも見つからなかったら、警察頼み。警察への届け出も忘れずに。
航空会社、空港と問い合わせを行っても紛失物、忘れ物が出てこない場合は、実は空港・航空機内には忘れていなかった。という場合もあり得ます。
移動した際のバス、タクシー、電車などに忘れている場合もあるからです。
これは順をおってという訳でなく、忘れ物に気付いた段階で警察への届け出も視野に入れておかれた方が良いと思います。
最終的には警察管轄にて対応されることとなりますし、自分の思い違いで忘れ物をしたと思われる場所を限定してしまい、見つかっていない事もあり得るからです。
ここまでやり切って出てこなかったら、「あきらめましょう」
それしかないです。残念ですが、他の人が持って行ってしまったりしている可能性も高いです。
くれぐれも航空会社や空港に過度な期待をすることなく、忘れ物をしてしまった自己責任をしっかりと感じつつ、出てくることを祈るしかないようです。
私は忘れ物を良くしてしまうのですが、これまで飛行機・空港共に忘れ物が出てこなかったことはありません。JAL・ANA共に非常に丁寧に対応してくれて感謝しかありません。
航空会社、空港、そして警察の皆様の力を借りて、紛失物が皆さんの手元に戻ることを祈っております。
↓クレジットカード、マイル、出張についてなど書いてます。是非登録ぽちっと。