JALユーザーにとって悲報です。
JALの国際線ファーストクラスで提供されていたシャンパンが変更となるようです。
日本航空(JAL)は、国際線ファーストクラスで提供している「シャンパーニュ サロン2006ヴィンテージ」の提供を終了する。
サロンは1900年初頭に、フランス・シャンパーニュ地方のメニル・シュル・オジェ村に設立されたシャンパンメゾン。ぶどうが不作の年には生産を見合わせ、上質のシャルドネが収穫できた年にのみ一番搾り果汁だけを使用して1種類のシャンパンを生産する。生産量が限られているほか、長期の熟成期間を要することから「幻のシャンパン」と呼ばれている。
現在提供している2006年物は製造量が極端に少なく、サロン社からの供給が困難となったことから提供を終了することを決めたという。
JAL、国際線ファーストクラスで「サロン」提供終了 - トラベルメディア「Traicy(トライシー)」
JALのマイルを貯めている人の中には、ファーストクラスに乗った際にはサロンを飲みたい!と思っていた人も多かったのではないでしょうか?
多くの人が通常の生活をしていて、このレベルの値段のお酒を飲むことは皆無だと思います。という事で、折角飲む機会があるのであれば飲んでみたい。と思うのは自然の流れです。
サロンとはどのようなお酒なのか?
JALの公式HPにサロン社の紹介がありましたので、引用させてもらいました。
サロン社は1900年代初頭、フランス・シャンパーニュ地方のメニル・シュル・オジェ村に設立されたシャンパンメーカーです。
原料となるぶどうが不作だった年には生産を見合わせ、ヴィンテージが手に入った年にのみ最上質のシャルドネの一番搾り果汁のみを使用して、一種類のシャンパンのみを作るという「こだわり」で知られています。
またマロラクティック発酵をさせないため飲み頃に至るまで長期の熟成期間を要し、年間の生産量は5万本程度に限定されるため、その希少価値から「幻のシャンパン」と呼ばれています。
若くして社長に抜擢された、ディディエ・デュポンの洗練された感覚と鋭利な経営手腕によってシャンパーニュ・サロンは「奇跡のシャンパーニュ」として、唯一無比の個性を発揮しつづけています。
収穫から少なくとも10年熟成されて発売されるシャンパーニュ・サロンは、清らかな果実のエッセンスが凝縮されて、繊細でエレガントなスタイル、透明感にあふれる味わいは不変です。
JAL国際線 - ファーストクラスでサロン社のシャンパンをサービス!
気に入ったブドウが出来ないと生産をしない。そして生産してからも長期の熟成を経て市場に出てくる。結果、供給量も少なく値段も高い幻のシャンパンとなるわけですね。
1905年のヴィンテージから数えても42年しか生産されていません。約115年の内、42年ですから、妥協無き姿勢が読み取れます。
サロン生産年 ヴィンテージ
よく言われるのが、1905年のスタートから1999年の20世紀終わりまでで37ヴィンテージしか作られていない。という表現がされます。
10年単位で分けてみてみると、
1900~1909 | 1910~1919 | 1920~1929 | 1930~1939 | 1940~1949 | 1950~1959 |
---|---|---|---|---|---|
1905 | 1911 | 1921 | 1934 | 1942 | 1951 |
1909 | 1914 | 1925 | 1937 | 1943 | 1953 |
1928 | 1946 | 1955 | |||
1947 | 1956 | ||||
1948 | 1959 | ||||
1949 |
1960~1969 | 1970~1979 | 1980~1989 | 1990~1999 | 2000~2009 | 2010~2019 |
---|---|---|---|---|---|
1961 | 1971 | 1982 | 1990 | 2002 | |
1964 | 1973 | 1983 | 1995 | 2004 | |
1966 | 1976 | 1985 | 1996 | 2006 | |
1969 | 1979 | 1988 | 1997 | 2007 | |
1999 | 2008 | ||||
2017年はサロンの2006年が提供されていました。
その上で値段確認してみると確かに、これぐらいの価格するよな。と納得がいくのが不思議な感じです。
この希少なお酒をファーストクラスで提供していたJALはやはりすごいですね。そしてそれこそがJALのファーストクラスの品質を物語るうえで重要なストーリーともなっていたはずなので、今回のサロンからの変更は純粋に悲しいです。
といっても、後継のシャンパンもすごいシャンパン
サロンが飲めなくなるなんて・・・と悲しみに暮れるのはわかりますが、後継のシャンパンもすごいシャンパンだと思います。
名前が付いた由来などが既に劇的です。
クリスタルは、世界最古という歴史あるプレスティージュ・キュヴェ。その起源は18 世紀、ルイ・ロデレールのシャンパーニュを寵愛していたロシア皇帝アレクサンドル2 世が、自身の名声を象徴するようにクリスタル製の瓶に詰めたシャンパーニュを所望したことに始まります。
こちらも超高級シャンパンとなっています。折角ですからこれまでと違った味わいに出会えることを感謝し、機会があれば堪能しまくっておきたいと思います。
まとめ
- JALファーストクラスでのサロン提供は一旦2017年で休憩。
- ANAと違って、いろいろな可能性にチャレンジしている部分が評価高し!
- シャンパン苦手だから結局1杯しか飲めなそう。
↓かなり便利。是非。
↓JALの修行にはやはりJALカードがあったほうがいいのですが・・・