国宝を食べる。意味が分からないですよね。
食べられる国宝。これも意味が分からないですよね。
しかし、事実食べることの出来る国宝があります。それがハンガリーの国宝であるマンガリッツァ豚です。
見たことない豚の画像だと思います。マンガリッツァ豚最大の特徴は、その容姿。毛むくじゃらの羊のような豚なのです。可愛すぎる。
マンガリッツァ豚とは
マンガリッツァ(洪: Mangalica、英: Mangalitza、米: Mangalitsa)とは、品種改良により1833年に生み出されたハンガリー固有の、希少種の豚である。20世紀初めには約1千万頭飼われていたが、1991年には191頭まで激減。その後は国を挙げての保護策で絶滅の危機を免れて、2004年にはハンガリーの国宝に指定された。2017年には5万頭程度に回復した。
wikiより
ハンガリー固有の豚です。1991年には191頭!!まで減ってしまったようですが、そこからの保護策にて、2017年現在では約5万頭ほどまで回復しているようです。そして面白いのが、2004年にはハンガリーの国宝に指定されています。
ハンガリーの固有種という部分に惹かれますよね。
いつも食べている豚さん達とは種が違うという事になりますから。
ちょっと、うん蓄めいた話をすると、豚には多くの種がありますが、代表的なのは4つほどになると思います。
- バークシャー種
- ヨークシャー種
- ランドレース種
- デュロック種
私達が日常食べている豚は上記4つの種のどれかか、それらを掛け合わせたものがほとんど(のはず)
例えば、黒豚というのは、バークシャー種ですし、三元豚とかってよく聞く名前ですが、これって上記の種を三つ掛け合わせてますよというものです。イベリコ豚などの特殊な豚さん以外は大体上記4つ覚えておけば良いぐらい。(細かく言うと、ヨークシャー種も大、中と別れたりとキリがないですので)
今回のマンガリッツァ豚はこの種とは違うタイプの豚です。イベリコと同じように希少種というわけです。いつも食べている豚さんとは違った味わいが出来るのではないかと、ワクワクするのは当然ですね。
マンガリッツァ豚の特徴は?
地球の歩き方によると、ハンガリーの冬場の気温はマイナス20℃近くになることもあるらしく、とても寒い。マンガリッツァ豚最大の特徴はその過酷な気温にも耐えられるように、モフモフとした毛が生えている事だと思います。ウーリーピッグとも呼ばれるようですので、モフモフ具合は半端有りません。
一般の豚肉よりも霜降りの率が高い。また肉の色が赤褐色で濃く、牛肉に良く似た肉質である。コレステロールの原因となる飽和脂肪酸の量が少ないためヘルシーで、消化にも良いとされている。
一般の豚肉に比べ40〜55%も多くの豊富なビタミンと、チアミン、リボフラビン、更に亜鉛や鉄といったミネラルが含まれており、老化防止に良いとされる抗酸化酵素も多く含まれている。食味が良く、猪肉のようなにおいもほとんどない。脂肪分が一般の豚肉より低温で溶けることも特色であるため、調理しても柔らかく仕上がる。
肉の説明を読むと、イベリコ豚に近いものがあるなと思ってましたが、祖先は同じようです。油に甘味がありそして低温で溶けるため口当たりも良い。想像するだけでうまそうです。
マンガリッツァ豚を食す。
今回は意識的に食べに行ったのではなく、ディナーにてレストランに行ったら偶然提供された豚肉がマンガリッツァ豚であったというラッキーパンチです。いやー思いは伝わるものですね、こと、肉かけては日々何が食べたいと公言しているのですが、その中の一つがこのような偶然で食べられるのはついている証拠です。
今回マンガリッツァ豚を食べることが出来たお店は、神戸にある「スポンテニアス」というレストランです。ミシュランの一つ星も獲得している、かなりしっかりとしたレストラン。他の料理もおいしかったが、私はこのマンガリッツァ豚にくぎ付けになってしまったわけです。
↑マンガリッツァ豚を焼いたもの。火の入れ具合が泣ける。相当うまかった。一応念のため伝えておくと一番奥にあるピンク色の物体がマンガリッツァ豚です。良い色!
↑皿全体。なんだかすごい盛り付けであった。崩すのがもったいないぐらい。ソースもうまいのだが、個人的にはマンガリッツァ豚だけをこの10倍ぐらいの量を用意して塩コショウでかぶりつきたい。こんなこと言ったらお店に怒られますね。
あまりに小さくカットすると肉は味が分からなくなってしまいますので、二口で食べきってしまいました。しかし一口ごとに、一噛みごとにあふれ出てくる油は、本当に甘くておいしくてずっと噛んでいたくなるレベルのうまさです。かなり咀嚼して味わいました。本当においしいものを食べているときは人間は無口です。私もずっと黙ってしまいました。うまかった。
最終的には一つの目標を持ちました。
出張生活で手に入れた飛行機のマイルを駆使してハンガリーに行きもっと大量にマンガリッツァ豚を食べよう!と決意致しました。(ハンガリーにはフォアグラも食べに行きたいと思っていたので目的が増えた!)
まとめ
- 豚の種を考えながら食事している自分が気持ち悪い。
- マンガリッツァ豚の実物をカメラにおさめたい。可愛すぎる。
- 食べると最高においしい。かわいいけど食べる。この2面性が人間の良さ。
- ハンガリーに行ってフォアグラとマンガリッツァ豚を大量に食べるという目標が生まれました
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