いや、個人的にはVISAつくって、もう一枚Mastercardって答えは出ているのですが。
最近よく初めてクレジットカードを作る人や、カードに興味あるけどよくわからないという人に国際ブランドの違いについて聞かれることが多いです。結論だけ言っても納得してくれないので、一応なんらかの答えまでの流れっぽいものをまとめておこうかなと。
出典:https://www.nilsonreport.com/
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ニルソンレポートの最新版を見てみました。(上の画像)どう考えてもVISAとMastercard強いですよね。もうこれだけで結論出てますが、過去分のデータもまとめてみました。
2014 | 2015 | 2016 | 2017 | |
---|---|---|---|---|
VISA | 58% | 56% | 54% | 50.0% |
Mastercard | 26% | 26% | 26% | 25.6% |
Union Pay | 10% | 13% | 15% | 19.8% |
American Express | 3% | 3% | 3% | 2.5% |
JCB | 1% | 1% | 1% | 1.1% |
Discover/Diners | 1% | 1% | 1% | 0.8% |
出典:https://www.nilsonreport.com/
VISAカード強すぎ。最強の会社ですね。2016年でいうと、VISAとMastercardを合計すると、80%の取引はこの2社で完結しています。パレートの法則通りですね。この数字の中には、クレジットの決済額と、実はデビットカードの決済額も含まれてます。そしてもっと言うと、近年はこのデビットカードでの決済が増加しています。クレジットカードの決済は無くなりはしないと思いますが、ちょっと潮目が変わっているのかなと気になるところです。
↓こちらが取引金額 単位はbillion$(のはず)
2014 | 2015 | 2016 | |
---|---|---|---|
VISA | 112.91 | 126.1 | 139 |
Mastercard | 51.52 | 59.7 | 67.3 |
Union Pay | 19.75 | 29 | 38.3 |
American Express | 6.64 | 7.3 | 7.2 |
JCB | 2.31 | 2.8 | 3 |
Discover/Diners | 2.42 | 2.2 | 2.3 |
合計 | 195.55 | 227.1 | 257.1 |
こちらは取引金額。当たりまえですが、VISA強し。(こうなってくると、VISAカードでのステータスカードが欲しくなる。)
世界の半分はVisaカードで出来ている
少し大げさな表現をしてしまいましたが、国際ブランド迷ったら作るべきはVISAであることは間違いないです。世界の取引の半数はVisaカードですから。その上でMastercardを予備として持っておくべきですよね。三枚目を持つならば、中国ではVISA、Mastercardが使えないこともありますので、銀聯カード(Union Pay)を予備の予備で持っておけば、これで世界中OKです。
それにしても、銀聯カード(Union Pay)の増加分がすごすぎますよね。もう中国すごい勢いだというのがこの数字からも読み取れます。
また、世界的に取引金額がこれだけ増加しているのに、我らがJCBの数字って。。どれほど遅れているかまざまざと見せつけられます。これから観光大国になろうといっているのに、現金至上主義、クレジット決済後進国って本当にまずいと思うんですよね。
その他カードはあくまで趣味でよいと思う。
個人的な意見としては、American ExpressやDinersのカードを作るのは、大人の遊びだと思っています。(とても楽しく、最高な趣味だと私は思っていますが)
遊びは遊びですし、一般的な事ではないので、あまり人には高額年会費のカードやマイルを貯めるためのクレジットカードを最初は進めないことにしています。こういうものは突き詰めて利用しないと、そのカードの本当の価値はわかりませんし、ポイント獲得の効率も高まりません。
そして、そこまで突き詰める人は勝手に情報手に入れていきますから、そのレベルになってからクレジットカードを作っても遅くないと思うからです。そういう人がどのカードがいいか?と聞かれたらもちろん手伝いをしてますがね。
VISA Mastercard以外は海外旅行でほぼ使えないという事実
この二つ以外は海外ではほぼ使えません。決裁ルートが無いんですよね。タイにてAMEXが利用できたのは、ホテルと飲食店一つだけでした。後は全てカードを見た瞬間に怪訝な顔をされて突き返されました。VISAを出すと安心した顔で決済してくれます。
中国の成都から少し田舎に入ったりすると、VISAすら使えない店が多数ありました。ここでは銀聯カードがメインです。これしか決済できないと思ったほうが無難です。
やはりこういう事を考えてもメインで使うカードがAMEX、ダイナースクラブなのであれば、海外用にもVISA、Mastercardを用意しておくべきですし、そもそもよほどクレジットカードが好きでない限りは、年会費のかかるカードを保有しなくても良いのではないかと個人的には考えてます。
まとめ
- VISA強すぎ。
- 大人の遊びは無駄だとわかっているから面白いし、カッコいい
- Mastercardでの保有カードに迷っている。LuxuryCard欲しくなってしまう。