タイ王国の首都バンコクでは、庶民的料理「カオマンガイ」を舞台にしたバチバチに争っている、二つの料理屋が有ります。
バンコクに遊びに行った際に是非体感してほしい、ピンクと緑のカオマンガイ戦争の話です。
カオマンガイとはタイの一般的な食べ物。鶏を煮たたスープでお米を炊いて、さらにその鶏も具として出てきます。
カオマンガイはタイの庶民的な料理です。
鳥を煮た汁にて米を炊き、そのコメの上に鳥自体もカットして乗せる。鳥(汁)on鳥(肉)という料理。
シンガポールのチキンライスとかなり似ていますが、食べ比べてみると若干違う気がしてます。明確な違いは分かりませんが。
カオマンガイは超庶民的料理として、バンコクの至る所で食べることは出来ます。
選手紹介 人気店通しの戦いは面白い。
この超庶民的フードにて、バチバチに争っている2店があります。
選手1:ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム
写真をみて、「あーあそこね。」と気づかれた方も多いのではないでしょうか。
このお店超有名店です。
少なくとも私が約10年前にバンコクに遊びに行った時にも、カオマンガイのおいしいお店として有名でした。
ピンク色のユニフォームが特徴的ですよね。ピンクのカオマンガイなどと呼ばれており、皆さんから愛されているお店です。
私も約10年前のバンコク旅行の際には、数多くのカオマンガイを食べましたが、この店が一番おいしかった記憶があります。
今回の旅行でも絶対に一度は食べに行こうと思っていたお店です。
ここでは、カオマンガイは40バーツで食べることが出来ます。(1バーツ≒3.3円でした)
という事で、この美味しい料理が150円もしないで食べることが出来ます。
驚愕の値段です。このピンクのカオマンガイは有名店という事もありかなり人が並んでいることもありますので、食べに行くのであれば朝ごはんで早めに行ったりと工夫が少し必要です。この手のご飯で並ぶのって個人的にはかなり違和感がありますので。
ピンクのカオマンガイとして有名な、このラーン・ガイトーン・プラトゥーナムは人気店という事もあり、日本へも進出しています。
渋谷、川崎、福岡にて展開中です。私は渋谷で食べたことが有りますが、どうですかねやはりバンコクで食べたほうがおいしいなという印象。何が違うのかわかりませんが。
選手2:クワンヘン・ガイトーン・プラトゥーナム
ピンクのカオマンガイに対抗してなのかどうかは知りませんが、もう一つの有名なお店がこちらのクワンヘン・ガイトーン・プラトゥーナムと言われております。
なぜ、2つのお店がバチバチの戦争状態と書いているかというと理由があります。少しわかりずらいかもしれませんが、ユニフォームを見てみてください。
お店の人は緑色のユニフォームで統一しております。(この写真じゃわからないですよね)
そうです、ラーン側がピンクで統一しているのに対抗してこちらは緑のユニフォームにて統一、緑のカオマンガイという愛称を手に入れております。
ピンクと緑というカラー対決となっているのが、この争いを分かりやすい対立構造に昇華させ、カンフル剤として機能し、分かりやすい争いとして認知されています。このカラー戦争という体が個人的には面白いです。
場所です。
先ほどのラーン・ガイトーン・プラトゥーナムのほぼ隣です。現地で行くと少し離れていたように思いますが、地図で見るとかなり近く感じます。
このクワンヘン・ガイトーン・プラトゥーナムもカオマンガイの有名店となっております。
もちろん、こちらのお店でもカオマンガイを食しました。
こちらの値段は50バーツという事でピンクよりも10バーツ高いです。
タレがお皿に乗ってくるのが特徴的ですね。
諸説ある起源説・・もはや真相はだれにもわからず?
このピンクと緑の争いには諸説あり、本当のところはどうなのか分かりません。
- ピンク1960年、緑1932年。もともと緑が先だった説
- 緑はもともと串屋でカオマンガイはピンクの売れ行きを見た後発組説
- いやいや、緑こそ老舗で、ピンクは緑のユニフォームを真似したもの説
などなど。今となってはどちらが先で、どちらが真似かなど分からない状況となっております。とりあえず今言えることはピンクのほうが最初に雑誌などに取り上げられたこともあり有名店となっている事。でしょうか。
ピンクと緑のカオマンガイを、実際に食べ比べてみた
公平な判断をするためだけに貴重な朝食を2回もこの戦いに費やしました。
そうです、順番を入れ替えて、一日目 ピンク⇒緑の順番、二日目 緑⇒ピンクの順番で食べ歩きました。
なぜなら、一日目を終えた段階で2食目にたべるほうがお腹が一杯で不利だなと気づいたからです。条件をそろえるために次の日に逆の順番で食べることとしました。
結果は・・・
個人的には「緑」のほうがおいしいと感じました。
これはかなり自分の中では意外でした。というのも、ピンク側は以前のバンコク旅行にて感動した味でもあり、思い出補正のようなものが働いているはずだからです。
正直、一日目にピンク⇒緑という順番で食べて、緑がおいしかったために、次の日に再度検証しようとしたのですから。
中々おいしさを人に文章で伝えるのは難しいですが、緑のほうが鳥がジューシーでうまみがあるように感じました。
また、鳥もお米も濃厚なのに後味さっぱりで嫌なにおいなどが一切ありませんでした。ピンクもおいしいのですが、今回は緑に軍配が上がります。ついているスープを飲んでも緑川のほうがあっさり且つうまみ成分が多い気がしてやはりこれも緑の勝ちのように思います。
味は人それぞれなので、断定は出来ませんが今回は緑がおいしかったといわせてください。
是非バンコクに行くことがあったらこのカオマンガイ戦争を体験してほしいです。
本当においしいのですが、仮に二つ食べたとしてもたった、90バーツ。日本円で300円ほどで全て味わう事が出来ますから。バンコクにはおいしいものがたくさんありますが、肉好きであればこのカオマンガイは食べる価値があると個人的には強く思っております。