私はJALカードを持っていません。その理由が皆さんの役に立つと思います。
JALの毎年のステータスは上級会員であるサファイア4年間、ダイヤモンド1年とここ5年間は全て何らかの基準に達成しています。サファイア以上の会員資格でJGC(JAL GLOBAL CLUB)への入会インビテーションが届きますが、私は入ることが出来ておりません。
※JGCに入会していると、毎年単年度でリセットされる上級会員資格がクレジットカードの会費のみの負担で保持できるようになります。
理由は簡単で、JGCの入会要件である「クレジットカード」の審査に落ちてしまうので、入らないのではなく、入れないのです。
折角、JGC及び、JGPプレミアの基準に達したとしても要件であるクレジットカードの加入が出来なければ、JGCに入ることは出来ません。
今回はこのクレジットカードの審査について少し解説したいと思います。(各会社のクレジットカードの審査基準は公表されれませんので、あくまで推測です。)
ちなみにですが、私、サラリーマンとしては結構頑張っている年収貰ってますが、それでも無理なものは無理です!
発行元にて全く違う審査基準
クレジットカードの審査はそのカードを発行している発行元である会社が行います。
したがって、審査の難易度や方向性もこの発行元になる会社によって大きく異なります。
例えば、一般的に審査の間口が広いといわれている「楽天カード」の場合は、カードの裏を見て、発行元を調べてみると「楽天カード」となってます。
楽天カードという会社が自社で基準を設けて、その基準に従ってカード発行業務を行っているというわけです。
現在では、ANAカードも、JALカードも外部の会社にクレジットカードの審査や発行を委託していますので、各カード事の発行元を知っておくのは作戦を立てる上で非常に重要なポイントになると考えられます。
同じ国際ブランドでもANAカードとJALカードではこの審査をしている発行元が異なります。
VISA | Master | JCB | American Express | Diners Club | |
---|---|---|---|---|---|
JALカード | 三菱UFJニコス | 三菱UFJニコス | JCB | 三菱UFJニコス | 三井住友トラストクラブ |
ANAカード | 三井住友カード | 三井住友カード | JCB | American Express | 三井住友トラストクラブ |
上の表を見てみると、
JALは三菱UFJニコスが多くて、
ANAは三井住友が多いと思います。
審査においてはこの発行元との相性が非常に重要です。
簡単に言ってしまうと、どんなに年収が高くて貯蓄があったとしても、この発行元の会社に嫌われてしまっていたら、クレジットカードの発行はなされません。
私が年収がんばって高めてもJALカードを作れない理由は、この三菱UFJニコスの審査基準に合致しないためです。
逆に考えると、例えばあなたがJALカードVisaから否決を受けてしまったとしても、それは発行元である、三菱UFJニコスから否決を受けただけです。他の発行元であるJCBやダイナースはまた違った審査基準ですので、クレジットカード可決の可能性は残されています。
↓審査方法が違うので一つに落ちたからといって、JALカード全てがNGとなったわけではありません。他の発行元に狙いを絞って再度チャレンジをお勧めします。
余談ですが:なぜ私は三菱UFJニコスの審査に通らないのか?
これは先方の社内基準に合致していないからとしか言いようがありません。
しかし、思い当たる事はあります。
それは2年ほど前にクレジットカードの月の返済がメイン口座の移動手続きをだらだらしていたら、その間に数度遅れたことがあります。
不運なことに毎回しっかりと払っていたと思っていたら全部ひと月遅れの時期もあり、この遅れが記録されているのです。
こういった支払いの遅延や不払いは、
割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関(CREDIT INFORMATION CENTER):略称CIC
という機関に記録が保管されます。
CIC情報の簡単な見方
上の画像はサンプル画像です。もし、ご自身のCIC情報を取り寄せた場合、(ネットでも簡単にみられるようになりました。)画像のような紙が契約しているクレジットカード1枚に対して1枚、借り入れをしている場合は、借り入れ1社に対して1枚付いてきます。
ご自身の状態がどうなっているかを見るのは、一番下の段の「入金状況」とう欄です。ここに過去二年分の入金状況が各クレジットカード事、各借り入れごとに記入されています。
見慣れない記号が並んでいると思いますが、記号の意味は以下の通りになります。
$:遅滞なく支払っている
A:期日までに請求した金額が入金されていない
P:請求額の一部しか入金がされなかった
ー:請求無し
発行元の会社はこの欄に並んでいる記号の状況を見て、その人がクレジットカードを発行してもしっかりと返してくれる人なのか?発行してよいのか?を審査しているのです。
私は趣味で良くこのCIC情報を開示することが有ります。クレジットカードが作れなくて、おかしいなと思いCICに情報開示を行い、自身の個人情報を確認しましたがしっかりと後れを表す、「P」「A」の記述が残ってしまっていました。勘違いとはいえ痛いミスです。
勘違いに気づいてからは、しっかりと支払っており、「$」マークしか並んでいないのですが、それでもNG回答です。
三菱UFJニコスは個人情報を見た瞬間に「P」「A」がある人には厳格に「No!」を突き付けてくる審査方針だと推測されます。
万が一「P」「A」がある場合は返済しないほうが有利に進む場合もあります
返済してしまったら5年苦しむ。返済していなかったら2年で済む。
もし仮に、クレジットカードの支払いやローンの借り入れをしている人で遅れてしまった過去がある人は、そのカードの解約やローンの完済のタイミングはしっかりと戦略をもって進めたほうが得策です。
クレジットカードの返済履歴や借入れの返済状況は、解約や完済をするとそこから5年間記録がCIC上に残ることになります。
反対に、支払い続けていると24か月分の記録しかCICには残らないために、支払い遅延の記録が順々に押し出されていきます。
万が一、返済の遅延をしてしまったとして、まずいと思って即支払いそして解約をすると5年間個人情報に「支払いが遅れた」という記録が残り、そのまま使い続けて24カ月支払いが遅れなければ、きれいな個人情報に戻ります。このあたりは焦ってアクションを起こす前に戦略的に動いたほうが良いです。
私はたまたま遅れたカードを解約してしまっていたので、5年間は記録が残ります涙。
クレジットカードだけでなく住宅ローンの審査も都市銀行はこの遅れを表す「P」「A」があった段階で審査がかなり厳しくなるといわれてます。
JALアメックスが審査落ちでも、ANAアメックスは作れます
では、絶対に航空会社系のクレジットカードが作れないのかというと、そうでは無いのが面白いところです。何度も言うように発行元ごとに基準は違います。
例えば私はいまAmerican Expressのクレジットカードを活用してます。
月に100万円以上決済しているのでカード会社からすれば結構いいお客様のはずです。(無事にプラチナ・カードも保有できました。)
先ほどの表を見てみると、ANAのAMEXカードは審査はAmerican Express本体が行います。私の場合は、AMEX自体の審査は既に通っていますし、毎月の返済状況もわかっていますので、審査に通る可能性は非常に高いと思われます。(JALアメックスは作れるけど、ANAアメックスが無理という逆の立場の人も少数だとは思いますがいるはずです。)
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困ったときのAmericanExpress
よく「AMEXの審査は甘い」という記述をネットなどで見ますが、それは間違いだと思ってます。審査の方法論が異なるため、日本の会社では即没の人でも審査に通ることがある。といったほうが正しいのかと思います。
個人的な感覚では、日本の発行会社はCIC上に「P」もしくは「A」があった段階で審査が非常に厳しくなります。複数個あった場合はほぼ難しいのではないでしょうか。
AmericanExpressは審査において、過去の支払い遅延は「あまり」重要視していないと思われます。というのも、AmericanExpressのクレジットカードは初期の限度額が非常に低いことで有名です。そこからカードを育てていく事になります。
こういった特性もあるため、現状給与収入があるのであれば、まずはカード発行してもいいかなと判断してくれます。(その代り限度額が低いため、貸倒リスクを貸出上限で管理していると思われます)
どうしても他のクレジットカードの審査に落ちてしまって、エアライン修行が出来ないという方は、最後はANAアメックスにチャレンジするのが一番良いです。
絶対に作れるという確証は有りませんが、JALカードよりも確率は高まると考えられます。
まとめ
- クレジットカードは発行元で考えるべき。一度落ちたからといって全部NGになったわけではない。
- CICの情報は非常に重要。全くクレジットカードが作れない場合は確認してみてください。
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